バスケ・デイリー配信  「Wチーム破壊のドリブル😎」「イメトレが筋肉を増やす?🏀」

新筋トレ法??  R5.12.15 LINE新着配信     本当にイメージが筋肉を増やすのか?

イメージトレーニングだけで筋肉は鍛えられる」という証言があるようです。オハイオ大学のグループが、ボランティアを29人募集し、全員の手首を1ヶ月間ギブスで固定しました。整形外科で使われる医療用のギプスです。そして、半数に対し、週5日毎日約10分間、固定した手首の筋肉を曲げるトレーニングをイメージしてもらったそうです。何日続けたのか知りませんが、後日、イメトレをしていた半数と、していなかった半数を比較しました。すると、前者の方が手首の屈筋が強く、サイレント・ピリオド(急激な筋収縮直前に起きる一瞬の弛緩状態)が短かったというのです。

また、カナダのビショップス大学の研究では、実際に運動したグループに28%の筋力増加がみられました。驚くべきは、週に5回「筋トレをイメージ」しただけのグループ。何と24%の筋力増加が見られたそうです。もしこれらの研究成果が普遍的な事実だとしたら、トレーニング理論そのものの見直しを余儀なくされるでしょう。未だ解明されてない人体の不思議。脳と筋肉の間に、私達の想像や常識を超えるつながりがあったとしても変じゃあないですよね。頭の中で運動している姿を想像すると、実際の運動と同じように脳が活性化されるといいますから、今回の研究結果があながち嘘とも言えません。

練習生原稿120「Wチームとのドリブル勝負」      Sugi Academy R5.9.16

“Wチームの脅威”は今更書く必要もないだろうが、多くの選手達にとって、相当悩ましい問題だ。OFFとDEFどっちが勝つかは、持っているスキルレベルで変わる。たまの偶然を除けばね。だからまず、1:1の力関係が根本にあるんだという事実を受け止めよう。個人のドリブル力なしでWチーム破るなんて無理である。個人スキルをどこまでどうやって高めるかは、他原稿を読んでほしい。個人スキルが上がっても、一夜の魔法などないが、やっつけ方の原則はある。そこをしっかり理解したい。なお、今回はドリブル突破がテーマなので、パスによる撃破にはほぼ触れない。一言でWチームといっても、ピンからキリまで。個人DEF力が高く、トラップの練習を積んでる選手相手だと、破るのにそれ相応の労力が必要だ。一方、Wチームとは名ばかりで、やたらに追いまわすような場合もある。そんな時はちょっとのドリブル力で解決できることが多い。だから、しっかりしたDEFを想定し以下の説明を読み進めよう。ピンチプレイの狙い方 https://saschool-blog.com/?p=5387

ブンコーチ
ブンコーチ

解説の前に動画を見よう。黄ビブス1番女子 Rが、スクールのNo1ハンドラーである(もちろん、優れた選手は他にも多くいるが)。相手は他記事でも登場する強豪J中生だ。ここでは2年レギュラー陣が出てると思う。8月の撮影3ヶ月後に行われた新人戦では、中部地区大会を全ゲーム3桁得点、断トツ圧勝している(後、県大会でも優勝)。Rは瞬発力があり、単純な直線スピードも速いのだが、スピード勝負だけで勝てる相手じゃない。男女のスピード・パワー差もある。そこをまず理解してほしいんだ。J中生はよく鍛えられてるので、ドリブラーを狭い方に追い込んでいくのもうまい。そんな環境の中で、Rが見せたドリブル、Wチームの破壊に参考となるだろう。解説文と見比べるといい。本動画では単純なチェンジしか使用してないが、S.A.独自のドリブルチェンジを混ぜると、かなりの見応えである。

追加動画である。PG 黄6 Rを見てほしい。 R6.4

青22が、PGの黄6につきプレッシャーを掛けている。それに呼応し、青24がWチームを狙ってる。しかし、黄6 Rは大きく左へドリブルしその場に留まってない。この時、24が本来マークすべき相手Mは、左サイドを走っている。このままではパスさばかれて、4:3になってしまう。青22はトラップをあきらめざるを得なかった。

Wチームを破るには、「どんな状態だとトラップに捉まるのか?」を理解せねばならない。

左図を見よう。ドリブルでボールキャリーしてる場面。まずは黄色で塗りつぶされた部分「コフィンコーナー」、ラインにはさまれて動き回る範囲が狭い。ここへドリブルで入っていくのはできるだけ避けたい。最初の動画で左コフィンコーナーが近づいたとき、黄Rは進路を右に取りDEF2人の間を割りに行っただろう。そしてファウルをさせた。あのまま進むと捉まりやすいことをわかっているんだ。コフィンコーナーは、センターライン越えたとこにも2カ所あり、中バスのバックパスルールに引っかかりやすいポイントだ。コフィンとは墓場にある棺桶かんおけのこと、通常のコーナーも含めOFFが捉まりやすい場所である。だが……、左図のドリブラーは、コート中央付近をドリブルで進んでいる。さて、この場面ではどんなことが問題となるのだろうか?

OFFとDEF2人を、…… で結んでみた。正三角形(トラップトライアングル)ができてる。実はこの位置関係が、「プレスに捉まるか破れるか」の瀬戸際せとぎわなのだ。試合中よく出くわすだろう。こんな場合、OFFはどうするかな?プレッシャーに負け、ドリブルで進むのを一瞬躊躇ためらうこと多いよねえ。それが大間違い、次の図を見よう。 *ドリブル自体をやめちゃうこともあるだろ

プレスするDEFが近づくと、当然OFFとの距離は短くなる。すると、正三角形の頂点がつぶされて、二等辺三角形に変化してくるのがわかるだろう。この状態になると、ドリブルの逃げ場がグンと狭まり、ボールを叩かれやすくなるんだ。だから、ドリブラーは、元の正三角形の面部分に入らないようにすることが重要。面の中に取り込まれたら、かなりの確率でトラップの餌食えじきになるぞ。でも、殆どのPGやSGは、それを知らない。DEFが詰めてくるとドリブル進行をやめ、立ち止まってしまう。

しかも、進むのをやめた後、同じリズムのストレートドリブルを突く。ギリギリあがいた場合でも、フロントチェンジを使うことが非常に多い。これ、絶対要注意。目の前にはボールを奪いたいDEFが2人もいるんだよ。まさに、「Wチームにかかる見本」のようなケース。ではどうすりゃいいのか?3つ目の図を見よう。

正三角形の面の中に入らないというのは、「辺の外に逃げる」ということなんだ。例では、右側の辺の外に逃げている。当然、DEFは諦めず追い回すだろう。しかし動き回ってれば捉まりにくいし、ファウルも起きやすいDEFの間が割れ、抜くチャンスも増える
でもねえ、ドリブル力がなければ、到底無理な話。追い回されて逃げながらも、しっかりとドリブルできDEFの動きもちゃんと見てられる。それっくらいのスキルは最低でも必要だね。強いDEF相手なら、並のスキルじゃ全く太刀打ちできない

スクール生には、強いWチームを打ち破って、ボールを運べる生徒が何人もいる。中には、トリプルチーム相手でもかわせる生徒がある。もちろん最初からできたわけじゃない。多くの時間をかけ磨き上げた技術、それがあるからこそというのは、間違いない。逃げるコースや活用するドリブルなど、具体的な詳細はいずれ、紹介するチャンスがあろう。いろんな原稿で関連事項を説明してるから、是非活用してほしい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました