MVP・優勝という栄誉 R7.6.10 LINE新着配信
今年は、久しぶりにビッグマンが選ばれなかった年。オクラホマのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー PG/SGが選出されました。キャリア7年目で初選出となったシェイ、史上15人目の「MVP&優勝」になれるのでしょうか?シーズンMVPは個人にとって最高の栄誉、そしてチームにとってのそれはNBAファイナル制覇に他なりません。今まさに直前にいるわけです。MVPが制定されたのは1956年。昨季までの69年間で、MVP受賞選手は計36人。そのうち受賞と同シーズンにファイナル進出を果たした選手は18人いるそうです。さらにファイナルを勝ち上がり優勝した選手は14人(合計23回)います。その最後14人目がステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)で、2014-15シーズンのことでした。下表を見れば分かるとおり、デュラント・ハーディン・アデトクンボ・ヨキッチらのビッグネームがないですね。彼らも、MVPとNBAファイナル優勝というW受賞には手を焼いてるようです。
シーズンMVP&優勝を同時達成した選手達
★はファイナルMVPをも受賞(1969年より制定)
ボブ・クージー(1957)
ビル・ラッセル(1961、1962、1963、1965) MVP 5回
ウィルト・チェンバレン(1967) MVP 4回
ウィリス・リード(1970★)
カリーム・アブドゥル・ジャバー(1971★、1980) MVP 6回
モーゼス・マローン(1983★) MVP 3回
ラリー・バード(1984★、1986★) MVP 3回
マジック・ジョンソン(1987★) MVP 3回
マイケル・ジョーダン(1991★、1992★、1996★、1998★) MVP 4回
アキーム・オラジュワン(1994★)
シャキール・オニール(2000★)
ティム・ダンカン(2003★) MVP 2回
レブロン・ジェームズ(2012★、2013★) MVP 4回
ステフィン・カリー(2015) MVP 2回
ブン爺もクージーからリードまでの4人は、現役当時オンタイムで見たことはないですが、名前は嫌というほど聞きましたね。無論それ以降は、とってもなじみのある選手ばかりです。MVP最高回数は6回達成のジャバーです。「米国バスケの教え https://saschool-blog.com/?p=3450」で紹介してます。シーズンMVP&優勝を成し遂げた上記14人のうち、ファイナルMVPも手にしたのは10人。7人が各1回、バードとレブロンが各2回達成しているなか、ダントツの4回を誇るのがジョーダン。6回出場のファイナルですべて優勝(3連覇2回)、93/97年の2回はMVP逃しましたが、残る4回はファイナルMVPまでもすべて手に入れたんです。レブロンとの「GOAT(史上最高)論争」が尽きないけれど、こうした記録は改めて彼の偉大さを示しているといえそうです。
この原稿をアップした10日現在、オクラホマシティ・サンダーvsインディアナ・ペイサーズ戦は、1勝1敗の五分。第1戦ではオクラホマが終始リードしてたのに、最後に追いつかれ残り0.3秒で、逆転を許しました。そのシュートを決めたのが、ペイサーズのエース タイリース・ハリバートン。パリ五輪にも参加してますが、2~3ヶ月前の選手アンケートか何かで、酷評されてたんです。「最も過大評価されてると思う選手」で、一番多くの票が集まったんですね。しかし、プレイオフ中心に見事な活躍の連続、チームをNBAファイナルの舞台へと導いたんです。何が起きるのか言い当てるのは難しい、それほど必死の戦いです。シェイの同時受賞があるかもしれません。ブログ「勝率upボール保持法 https://saschool-blog.com/?p=7188」で登場したアンドリュー・ネムハードのような2番手選手が躍動することだってあり得ます。いずれが勝つにせよ、素晴らしいシーンがたくさん見られるでしょう。
勝者の興味はおいといて、ちょっとばかり気になってる戦術変化があります。いやまだ変化とまでいえるのかさえ不明ですが、近いうち、その内容にもブログ記事にて触れようと思っています。
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