上高地、日本有数の山岳景観 R5.7.19新着配信
皆さん、「上高地」という名はどこかで聞いたことがあるでしょう。もちろん行かれた方もあるはずです。夏のシーズンを控え、類い希なる山岳景観を紹介します。私は過去4回全部異なる方法で現地まで行きました。というのは、マイカーで乗り入れができないんです(昔は、平日のみ通行可能日が少しあったが、今は通年規制)。環境保全のためにです。基本は、入り口に当たる沢渡駐車場からシャトルバスかタクシー。それなり費用はかかりますが、お金払ってでも行く価値は十分あります。
英国人宣教師であるウェストンは、1896年(明治29)に著書『日本アルプス登山と探検』を出版し、自らが登った上高地や穂高連峰、槍ヶ岳を世界に紹介し絶賛。ここから、レジャー的な大衆登山が始まったといいます。それ以前は山岳信仰としての登山だったんですね。私の記憶ですが、神秘的美しさゆえ、確か「神降臨の地」とも捉えられ、「神河内」なる呼び名があったと思います。初訪問は30歳頃でしたが、これまでお目にかからぬ異色の景観に言葉を失ったものです。すっかり魅せられてしまいました。一度は行ってみたい、憧れの上高地です。
現地までのルート 8月平日7:00出発で計算。料金等は再確認を。昔は一般道が多く、5時間半くらいかかったなあ。
静岡から220km 3時間半 高速料金片道4,100円 駐車場代 700円
*上高地は、マイカー乗り入れ禁止。入り口に当たる沢渡駐車場までの距離。この後は、バスかタクシーで30分ほど。
シャトルバス料金 沢渡〜上高地バスターミナル
往復2,400円/片道1,300円(小人半額)
タクシー定額運賃 沢渡ゾーン〜大正池 【普通車】片道 3,900円
沢渡ゾーン〜上高地バスターミナル 【普通車】片道 4,600円
現地に着いたら、いくつかの散策コースが考えられます。本格的登山に向かう人は、ここを抜けて穂高連峰を目指します。かなり奥まで行けるんですが、通常はそこまで行かないですね。それでも、1時間程度から4~5時間のルートはあり得ます。特に、初めて行く場合のお薦めコースを2つ載せておきます。
左図中で
公共施設 🄰 🄱 🄲 🄳 🄴 Aが上高地バスターミナル、Bが上高地インフォメーションセンター
バス停 🅰🅱🅲 🅳 🅴 Cが大正池
トイレ Ⓐ~Ⓙ
宿泊施説 ①~⑱ ④が上高地帝国ホテル
1.大正池~河童橋コース(1時間10分程度)
大正池バス停→〈大正池〉→田代湿原〈田代池〉→〈田代橋〉→〈河童橋〉→上高地バスターミナル
交通機関をつかって上高地のエリアに入り、大正池のバス停にて下車。上流の〈河童橋〉にむかって歩くコース。はじめての上高地という方におすすめ。前方に上高地を代表する山岳美〈穂高連峰〉を眺めながら歩けます。ブン爺も最初行った時は、このコースだったかな。大正池の面積がもっと広くて、立ち枯れの木立が随分たくさんあった頃。「ここほんとに日本??」と感動し、暫くの間、佇んでた記憶があります。残念ながら、現在の大正池には、立ち枯れの白樺や唐松は数本程度でしょう。
2.河童橋~明神池コース(2時間程度|行き70分・帰り60分)
上高地バスターミナル→〈河童橋〉→梓川(右岸)→〈岳沢湿原〉→〈明神池〉→梓川(左岸)→上高地バスターミナル
交通機関をつかって上高地のエリアに入り、上高地バスターミナルで下車。徒歩5分のところにある〈河童橋〉から、梓川の右岸を通って〈明神池〉を目指すコース。〈明神池〉までは行き帰り徒歩のみなので、もう少ししっかり歩きたいという方におすすめ。右岸は整備された木道を歩くので、手軽だけど距離はまあまああります。水辺の風景が素晴らしく、心を洗われますね。岳沢湿原では、立ち枯れが見られます。左岸の方は、どっちかといえば木立の中を進むルート、森の散策という感じです。明神池は、田代池や大正池とはまた異なり、神聖な場所という感覚を与えてくれます。季節や天候のせいか、古い記憶ながら、ブン爺にはセピア色のイメージが残っています。
コメント