バスケ配信  シュート圏を攻める、ドリブル1:1の5手段👁️

練習生原稿 臨時号「シュート方法を区別する」    Sugi Academy R6.1.26

オールコートのキャリーとかではなく、比較的ゴール近くのシュートレンジ内における1:1勝負の話だ。1:1開始からフィニッシュ(シュート)まで、どのような戦い方があるかを説明する。ごく当たり前ではあるが、意外に意識できてない選手が多い。それ故、シュートミスやブロックショットの餌食えじきになる。バスケをよく理解した賢いプレイヤーは、説明内容を実に鮮やかに体現する。ただ、ミニバスの選手は、余り細かいことにこだわりすぎない方がいい。むしろバシバシ攻める気持ちを優先し伸ばしたい。キャリアを積んで、プレイの分別ふんべつがついてからでいいだろう。

自分のDEFをやっつけてシュートに向かうとき、5通りの手段がある
、スピードドリブルでぶっちぎる。 必要条件 ドリブルスピード
、ドリブルチェンジやフェイクを用いてかわす。 必要条件 ハイスキルドリブルと適用能力
、身体のデカさ・強さを使い、パワーで押し切る。時には弾き飛ばす。 必要条件 パワー
、DEFと適度な距離をとり、ストップジャンパーなどを効果的に使う。スピード豊かなプルアップジャンパーも、この仲間だ。 必要条件 外角シュート力とシュートセレクション
、抜けきれない自分のDEFやフープDEFとのゴール前勝負で、ステップワークを駆使くししたコンボ系シュートを活用する。  必要条件 高度な接近戦用ステップとハイレベルシュート

必要条件を見れば察しがつくだろうが、それぞれの要素を年代に応じて鍛えねばならない。リトルで最も早くから力を入れるのはだ。少し慣れてくれば、の中で易しい種類をも扱う。そしてスキルの伸びを見てのファンダドリルも行う(3年後半~4年)。はジュニア&ハイグループで、多少スキルアップしてきた段階で取り組む。は、練習し始めるのが最も遅い。ごく基本的なシュートフォームができあがり、シュート率もそれなりにならない内にやるべきドリルではない。パワーを発揮しやすいスタンスや身体の扱いを教えれば、多くの生徒は多少なりパワーが増す。しかし、パワーってのは基本、身体がデカくて筋力のある人に多く備わってるもの。小さい選手も、一流目指すならフィジカルトレーニングをきちんとやらねばならないが、頑張ってもデッカい選手達と張り合うのは、相当きつい。ネブラスカ大で活躍しエース的存在になってる富永選手。ついこの前は、全米トップクラスのパデュー大を下している。そんな彼の評価はうなぎ登りだが、NBA入りの可能性を高く見てる専門家は少ない。188cmのSG、小さすぎるんだ。だからといって、PGに転向するには、スピードやハンドリングが不足してる。この辺りについては、世界選手権当時、一部の保護者に話したとおりである。あれほどシュート力に秀でれば、ある程度の水準までは問題ない。実際、世界選手権でも活躍した。しかし、NBAとなれば話は別。厳しい世界だが、乗り越えて成功を手にしてもらいたいとは願っている。

最後に、今日の最大ポインを話そう。右図を見てほしい。ゴール下に半円が書かれている。これ、正しくは「ノーチャージセミサークルエリア」といい、ミニバスにはない。この中では、原則チャージングは成立しないという聖域(全てのケースじゃないけどね)。長ったらしくて面倒なので、私は勝手に「セミチャージ」などと略称してる

コーチから聞いたんだけど、「ノーチャージ」と書かかれてても、結構チャ-ジング起きるらしいわ。シリンダーを無視して手で押したり、Cが肩でゴリゴリやったりすると、やはりチャ-ジングなんですって。どうも、その辺を勘違いしてる人多そうね。まぎらわしいわ。「セミ」って幾分いくぶんとかややという意味でしょ。それでコーチいわく、「幾らかチャージングになりにくくなったんだから、セミチャージでいいんじゃない?」なんだとか……。

あくまで技術論的な側面で話すのだが、「この中をドリブルで攻めるんじゃない」と、伝えておく。ゴールのほぼ真下だから、この中に入っているDEFは、OFFがドライブしてきたとき殆ど位置を変えることがない。そこに立ったままで、左右正面どこからのドリブルに対しても対応できるんだ。ドリブルで抜くスペース自体がないと言いかえてもいい。同じ程度のサイズならまだしも、DEFがデカけりゃほぼブロック食らう。ここを攻めてよい例外が3つある。ドリブルコースが完全に空いてて、イージーレイアップ出来るとき、ドリブラーがDEFよりデカくてパワーがあるとき、エンドライン沿いのドリブルからバックシュート系を狙うとき、である。前述した5番のステップワークやコンボ系シュートこれらのスキルが十二分に伸びてくれば、セミチャージも攻めることが出来る。たとえば、ユーロ・ジャンリバ・パーカー・ステップイン・ツーフットコンタクト・応用オーバーレイ・Wクラッチなど、S.A.で学ぶ多くの技術が役立つが、かなりのハイスキルが多いのでたやすくはない。正当なパワー勝負を仕掛ける力も必要になる

外からのドライブ勝負で自分のDEFを抜いても、インサイドのヘルパーは厄介やっかいだ。2番のドリブルチェンジやフェイクも、せいぜいレーンに入った辺りまでに限定して使用するのが無難である。ゴールに近づくほどに、OFFの動ける範囲は限定されせばまる。この事実を理解してない選手が多すぎるんだ。それゆえ、ラインを越えた所を目安として、ストップジャンプシュートを打つといい。しかもクイックで。このスキルが上達するとかなり便利、怖れずインサイドを攻めることが出来るようになるぞ。 ジャンプシュート https://saschool-blog.com/?p=1070

ブンコーチ
ブンコーチ

ここまでの説明を図示してみた。インサイドをも破壊できるスキルやパワーだって、養成する必要はある。S.A.では常にそんなことを念頭に置いてる。だから、ここでの解説は原則論であり、絶対則ぜったいそくじゃない。それは間違えないよう願いたい。レーン内で、チェンジやフェイクを上手くこなせたらすごいこと。そして華麗なステップの働き場でもあるし、オーバーレイベースのコンボ系シュートは不可欠だ。それでもねえ、この5手段は一般的にかなり役立つ知識だぞ。

コメント

  1. ルパン三世 より:

    ドライブして、アウトナンバーの場面とか速攻の時に、2人目や3人目のヘルプにブロックされたり、守られてしまったりするのですが。
    スペースで区切ってる図があって、ヘルプに対する対応がわかりやすかったです。
    それぞれのやり方に対して、必要条件が書いてあったので、どうやって練習するかがよくわかりました。
    その記事から、ステップワークやジャンプシュートにリンクが貼ってあったので、そっちも読みました。

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