バスケ配信  ホールド1:1 Hyper Drive 16種 😎📷📷

練習生原稿112「ボールホールド1:1を極める」   Sugi Academy R4.8.11

ボールホールドの1:1で特徴的なのは、ほぼ静止状態からOFFが始まるということ。つまり一気に加速しにくいゆえ、そこをいかに効率化するかが重要だ。「瞬間抜き系ドライブ」のように、既に動きの流れが出来てる中でほんの一瞬ストップするのとは、かなり条件が異なる。 本稿の解説は、ある程度上級者向け。中級くらいまでは、スタッガードスタンスの徹底を心がけるのが先決3つのスタンス https://saschool-blog.com/?p=1031

「ボールを持って静止してる状態からの1:1技術」だね。ドリブル勝負の3パターン、「既にドリブルが始まってる状態」「パスをミートした直後の仕掛け」については以前解説してもらったな。スピードが0の状態から攻め始めるのは、やはり難しそうだねえ。中上級・上級は既に何回かやってるので、聞き覚えはあるだろう。ホールドからだけじゃなく、ドリブル最中でも使える技が幾つかあるようだ。

また、技によっては、フェイク系とアクセル系を厳密に分けるのが難しいらしいね。

1つ目は「上手いフェイク・フェイント」。ロッカーやシザーズ・シェイク等を活用し、動き出しの動作に取り入れる。動作の巧妙さで相手をだまきょを突くのだ。以前掲載したリアリティが勝負の鍵 https://saschool-blog.com/?p=630。対面の1:1を前提に説明、「フェイク系」と呼称。8つ掲載する。フェイク・フェイントは、上級者必須の技術だ。

① ロッカーモーション(ロッカーステップ)

抜く方向へ足を1歩踏み込みながら、ドリブルのふり。DEFが反応したら、上体と足を半分ほど戻し、ドリブルをあきらめたように見せる。ちょっとDEFが油断した瞬間、一気に抜く。上半身だけほんの小さく動かしフェイクする方法(⑧のストップへジに近い)もあり、こちらはトリガーフェイクと呼ぶ。

② シザーズステップ

ドリブルしながらスピードを緩めた瞬間使うことが多いが、ホールド状態で使う場合には、ローワンドリからオフフットシザーズ(ドリブルハンドと反対側の足でしかける)がやりやすい。例えば右手でドリブル始める場合、右前に低いドリブルを1回、その直後に左足を前に振り(左抜きのように見せる)足を入れ替えて右に抜く。実技練習なしでは、体重移動など理解しにくいだろう。

③ ボールヘッドフェイク

ボールを移動させながら、ドリブルに入るかのように顔を振り、その逆側に飛び出す。ボール保持位置は正面からでもOKだが、移動後の位置は膝上あたりになる。その際のボール保持は、左右の手のひらが横向きにならないこと。ボールを突き出すリアリティが重要。2回連続振りでの使用もある。

④ ロッカークロス

ロッカーステップの2回目踏み込みに対し、DEFがドリブルに早く反応した場合、クロスドリブルにチェンジする。10cm以内のロードリブル。

⑤ リバースフェイク

スタッガードから、逆側の肩を突っ込むようにフェイク。次の瞬間、オープンフット側に飛び出す。

⑥ トリックフェイク

首振りとボール移動を逆方向にずらしながら、3~4回連続。タイミング見て飛び出し。

⑦ ジャブステップ系(オープン・クロス・シミージャブ・ジャブジャンパー・ジャブスイング

オープンフットで、1~2回小さくステップを踏みフェイク。ドライブ or 足を戻してのジャンパー。ワンステップから大きく上半身をねじるシミー、ジャブスイング(ジャブ1回ボールスイング1回)からの2回目ステップ勝負もあり。いずれも基本はオープンドライブだが、DEFのチェックが速ければクロスに持っていく。通常のジャブだけでなく、S.A.流の応用を効かせた使い方もある。

⑧ ストップへジ

これはホールドからの技術ではないが、ドライブに入った直後でも使えるので掲載しておく。ドリブルを急ストップ後、すぐ再始動。一瞬の間で抜く。ドリブルフットストップが基本だが、オフフットもドリルする。緩急上達すれば、非常に効果的スキル。ヘビーステップ(アンカーステップ)ともいう。一般には、ストップ足のリズムをやや遅くしてめを作り、オフフットのパーシャルステップにインレッグを合わせるような使い方を推奨するようだが、S.A.ではごく一瞬の緩急変化に絞った使用法がメインだ。この辺りは、DEFとの位置関係が微妙に関連する。もし、ヘビーステップをドライブ切り返しのフェイクとして使用するのならば、ストップ足の溜めは必要条件である。

2つ目は「仕掛けスピードを高める予備動作」。ホップレッグやシザーズによる筋収縮を利用することで、加速度UPを狙う。S.A.ドライブのヘジテーション系上級パターンは、そのままここで使うことが可能だ。「アクセル系」と呼称。こちらは殆ど流通してないので、文章だけでは理解が困難だと思う。だが、オリジナルスキルには最高、シグネチャームーブにできるかな。

① ホップレッグオープン &カスタマイズ

スタッガード・ローツードリからホップレッグのインでオープンドライブ。イン・アウトの足入れ換えを素速くしオープン or クロスドライブ。そして、Wクロス。クロスドリブルは10cm以内のローで。これだけで、4種類の仕掛け方ができる。バシバシ使ってほしいが、「瞬間抜き」スキルは必須だ。

② トリガーシザーズ

スタッガードからワンドリ後オフシザーズ。それに合わせたボールの引きから、外抜きクロスドライブ。

③ 連続ホップレッグ

ホップレッグ3~4回連続で内抜き。勝負前のスタンプと体重移動を意識する。ドリブル高は、1:1の低め姿勢で最高点がウエスト程度。

④フローティングトリガー

ボールミートの際、その場で僅かホップして着地、そのスピードを利用して加速するのが、スキップステップ。ツボにはまるとアクセルのパフォーマンスが上がるが、その動作が大きいためタイミングを読まれやすいのが欠点。当然、熟知してるDEFには、守りで対応され通用しにくい。だから、S.A.ではこれを余り教えない(もっと高度なドライブスキルの中で活用することはあるが)。その考え方に似てるが、より自然に上手くアクセル入れるのが、フローティングトリガーだ。レシーブ直後にスタッガードポジションを作りに行く気配を見せながら、前足の着地寸前に一気の爆発的加速に入る。シンプルだが、体重移動は易しくない。実際には動き出さず、トリガーステップから他の仕掛け手段を選ぶことも出来るし、流通量も少ないのでかなりお薦めだ。

⑤ バックチェンジシザーズ

スタッガードからワンドリ後、ボール引いてスクエアスタンス。バックチェンジと同時に、オフシザーズからレッグ外抜き。外抜きなしストレートドライブでもOK。

⑥ ホップレッグバック

ホップレッグオープンのアウトをやらず、バックチェンジを仕掛ける。そのままストレートドライブでもよいが、小さくロッカーを入れるとさらに効果的だろう。

⑦ クロスジャブ

オープンステップでワンドリ(クロスステップからワンドリで1歩踏み込みでもよい)、フロントチェンジに合わせ、オープンフットで小さくジャブ1(or2)回踏んでフェイクし、クロスドライブへ飛び出す。その後再度フロントチェンジに入り、逆でクロスジャブを仕掛けることも出来る。*クロスドライブへ飛び出さず、もう一度フロントチェンジを続け元方向に戻せば、クロスジャブクロスという。

⑧ ホップシェイク

トリガーからワンドリで押し込む。一旦スクエアに戻し、その瞬間逆側にホップステップを踏み、インサイドアウトドリブル。筋収縮とフェイクを連携した高難度スキル

ブンコーチ
ブンコーチ

合計16種ほど解説した。基本的には、S.A.ドライブスキルがベースとなってるので、低くて強く速いドリブルができないと身につかない。ハング・フロートするようなドリブルはほぼないのだ。NBAで流通してるスキルも含め、もっと多く用意してあるが、まずはここで説明した16種を磨きたい。内容を追加することもあるので、時折覗いてみてほしい。

M
M

R6.4.6 記事加筆

3月に行われたスクリメージの中で、面白いステップワークが出たの。オレンジビブス4番 小6 Nに注目。ブンコーチが解説してくれるので、よく見てね。完成。もう少し時間が必要だけど、こういうのが出てくると楽しいわね。掲載を快諾いただいたHチームにも感謝です。

ブンコーチ
ブンコーチ

カイリー・アービングの必殺技の1つ、クロスジャブクロスに近いステップを、Nがゲーム中に見せた。Bomberバマー Stepと共通点があり、S.A.のオリジナル技として「バマージャブクロス」と呼ぶことにした。連写画像に沿って解説するぞ。

バマージャブクロス
写真3

ルーズボールを拾った味方が、エルボー付近へ返球。浮き球に飛びついてキャッチ、着地した場面。DEF白7の反応が早く、あっという間に足下へ滑り込んできた。それに対しNは、すかさず右向きのスタンスとなっている。写真3を見ると、DEF左足が前に出てるので右ドライブ狙いであり、次動作の判断が素早い。だが、DEFのスイングもかなりいい、よく鍛えられている。

写真6
写真7

写真6で左足でのクロスドライブ、半歩ほど優位かと思うが写真7のようにDEFが付いてきた。抜ききれないと判断したNは、左インレッグ(左のレッグ内抜き)でボールを移動、左抜きに切り替えた。だがこのまま前進すればDEF正面に入りチャージング、だから写真10では左足を下げ、左側にドリブルコースを作りに行っている

写真10
写真12

写真10での足の引きを一足長にすれば、ジェームズ・ハーディンオープンディグとなるが、Nはスクエア位置まで一気に下げている。そして、下げの完了に合わせ、ほんの少しホップした。それが写真12.13であり、驚くべきことに写真14では左足つま先が抜く方向を捉え、体重がかかっているのだ。DEFの右スイングスライドからも、それが理解できよう。その間にボールは、フロントチェンジで右へと移動してる。このブログ内「アクセル系 ⑥」で解説したクロスジャブである。

写真13
写真14
写真15
写真16

写真15で、もう1回小さく左足のタップをすれば、おそらくクロスジャブだけで右を抜けただろう。だが、まだ教えてないから仕方ない。自力で「1%の閃き」を生み出せたことを評価したい。DEFの反応スピードもなかなか。写真16のように、左フェイクからの右抜きに付いてきた。

写真17
写真18
写真19
写真20

しかしここからが凄い。Nは写真17で完全にウエイトを右に乗せているつまり右へ押し込んだのだ。写真18のDEFの右足が浮いてるだろう。思い切りスライドしたんだね。両足が床から離れた直後、低く叩かれたボールは、フロントチェンジで左に移動、写真19.20での左足踏み込み(モーションステップ)もバッチリ。「瞬間抜き基本形」の手本だな。

クロスジャブに続き、もう一度クロスドリブルを入れ逆を狙う。これが、アービング必殺の「クロスジャブクロス」。Nはバマーステップの要素を取り入れてあるので、「バマージャブクロス」と爺さんが命名。このように細分析すると、S.A.ドライブ理論が随所に見られることに、改めて気づくだろう。生徒達には、是非大事にしてほしい。

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