デイリー配信  コロナ粉砕、琴線に触れる音楽の調べ

街おんがくに集う人達   R3.2.3 LINE新着配信  

昨年末、高知市で町中に音楽ステージが作られました。ピアノを中心に、バイオリン・ギター・マイクなど数種の楽器を用意し、来た人に自由に演奏してもらうという企画です。それぞれが思い思いの演奏をし、行き交う人達は足を止め聞き入ってます。赤ちゃん連れの母親は、スタンダードの名曲「ムーンリバー」を弾きました。コロナ感染すれば帝王切開。細心の注意と緊張感を乗り越えた喜びを表現したかったのでしょう。2人組の若者男性は、ギター伴奏で、これまたスタンダードの「スタンドバイミー」に、友と自由に会えない切なさを表現しました。兵庫から来たという音楽を生業なりわいとする親子は、母がピアノ・娘がビオラでパッヘルベルの「カノン」を演奏。コロナが始まってちょうど1年、2回3回と追ってくるコロナをカノンで表したかったんですね。小学生数人とその母は、抑圧される中、少しでも楽しみたいとクリスマスソングを皆で演奏。ピアノコンクールが中止となった男子高校生。すごく落ち込む中、発想を転換。この機会を利用してもっと練習し、スキルを上げてやろうと一大決心、実行したといいます。

スクール生の中にも、自主練に励みスキルアップした人達が結構いました。「不要不急」などという、聞いたことのない語が流行し、音楽もその一つと判断され、一時は活動停止が相次ぎましたよね。もちろん、それは音楽だけではないですが……。確かに、感染拡大を止める努力はせねばなりません。しかし、あらゆる活動に制限が加われば、精神不安を招きます。そして他へ攻撃的になり、犯罪の増加に繋がる可能性だってあります。勢いを増すコロナ禍において、上記のような試みに否定的な人もあるでしょう。それも一つの判断、間違いではないです。でも、「こんな時だから余計、人に優しくありたい」と言い、松任谷由実の「卒業写真」を歌った女性もいました。私も、しばしの時間とても安らかな気持ちで、小コンサートを楽しむことができました。

酷い災いの中、グローバル化の潮流が止まる時代になりそうです。大きすぎた代償ではありますが、これを機会に「唯物(ゆいぶつ)主義的人生観」を見直す人達が増えるかもしれません。個人的には是非、そうあってほしいと願います。私達は、あまりにも、の豊かさや便利さ享受きょうじゅに慣れきってしまったようです。一方、現実を直視すれば、持ち直しかけていた経済へ再度のダメージ。店の経営・販売・観光等に関わる方たちの苦しみは、察するにあまりあります。ただ、今がコロナ禍の2番底かもしれません。上向きの流れを考えましょう。元気を応援いたします。人々の強さを信じて……。

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