デイリー配信  皆が知りたい高血圧!

細かくわかりやすい「血圧の話」  R3.3.3 LINE新着配信

健康を語ろうとすると、どうしても出てくるのが血圧。皆さんおわかりかと思いつつ、小中生にも見てほしいので、易しい解説を試みました。

皆さん心臓が動いています。身体を維持し動かすのに必要な「酸素や栄養」を、血液中に溶け込ませて体中に送る作業をしてるんです。「ドクン」というポンプ機能で循環じゅんかんする(ぐるぐる回る)血液は、全身の各器官や細胞のすみずみまで酸素や栄養素を運び、不要な炭酸ガス(二酸化炭素)や老廃物を受け取り戻ってきます。これを体循環(大循環)といいます。血液の流れは、心臓→大動脈→動脈どうみゃく→毛細血管→静脈じょうみゃく→大静脈→心臓となり、1周する時間は約20秒。その後、炭酸ガスの多く入った血液は、肺へと向かいます。そして、二酸化炭素は血管の壁を抜けて肺へ移動し、吐く息とともにからだの外に捨てられるのです。二酸化炭素を捨て、代わりに新鮮な酸素をもらった血液は、心臓に戻ります。これが肺循環(小循環)。心臓→肺動脈→肺→肺静脈→心臓という流れ。1周する時間は約3〜4秒です。 中学生へ……肺静脈は体中で唯一、酸素の多い綺麗な血液の流れる静脈です。理科の問題にもたまに出るので、覚えとくといいね。

つまり、心臓のドクンがあるから、生きていられるんですね。このドクンに合わせて血液が流れます。当然その時には、血管の壁を押し広げます。この力の強さを表すのが「血圧」です。だからあまりにも血圧が低いのはダメ。心臓の拍動が弱い、人生の終わりを示してるのです。じゃあ、高いほどいいかとなると、それもダメ。血管が健全で心臓が強いならいいですが、長く人間やってると、血管も老化し硬くなってきます。コレステロールは脂肪の仲間。ホルモンやビタミンDの材料となり、細胞膜を構成する重要物質ですが、加齢や食生活により血管壁けっかんへきに付着するようになります。そして動脈硬化症を引き起こすのです。「硬い→柔軟性なし→破れやすい」「流れにくい→詰まりやすい」という意味です。その現象が、心臓や脳で起きれば、命取りです。

血圧変動は、精神状態・身体活動の影響を大きく受け、これらの活動が高まれば上がります。起床後に血圧は上昇、日中は比較的高く夜になると下がり、睡眠中は最も低くなるといいます。活動量や代謝の影響かもしれません。季節にも関係し、冬は高く夏は低くなります。それは気温による血管の収縮・拡張が原因でしょうね。また、一般には、加齢かれいとともに高くなります。(最低血圧はむしろ下がるようですが) ただし、すべての人に当てはまりません。食塩摂取せっしゅ量が非常に少ないと、高齢でも血圧は低いままです。

話を戻します。血管が硬くなると、血液は無理矢理、血管壁を広げて流れようとします。血液が壁を押す力がグッと高くなるんです。これが「高血圧」です。血圧は全身どこでもあるのですが、測定は上腕部でやりますよね。血圧の高さによりその程度が分類されます。下記を参考にしてください。
正常血圧  最高130未満 and 最低85未満 (120,80未満なら至適血圧
正常高値血圧  最高130~139 or 最低85~89要注意範囲
高血圧I度  最高140~159 or 最低90~99
高血圧II度  最高160~179 or 最低100~109
高血圧III度  最高180以上 or 最低110以上
収縮期高血圧 最高140以上 and 最低90未満   (循環器病研究資料より)

こんなに細かく分類されるんですよ。対策として、いろんな健康食品とかも出てるけど、お金かけずにやれる血圧降下法」を、近々、アップするので、参考にしてみてください。また、お目にかかりましょう。

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