運動の新常識 R5.1.31新着配信
「運動は健康に良い」そんなことは言わずと知れた常識です。しかし、多くの書籍やネットの世界で奨励されるのは、「毎日30分以上歩く」なんていうもの。どこ見ても似たようなことばかり書いてあるんですよねえ。私のような爺さんなら時間がありますが、皆さんの多くはそんな暇ないでしょう。もっとはっきり言うと、私自身、気持ち的に毎日30分以上歩くなんて、耐えられません。若い頃のスポーツ時代とは違うんです。だから、私がやってるのは、110~120m位の急坂を走ること。爺さんなんで、たったこれだけで息はハアハアします。でも、1~2分で終わり。しばらく座り込んで休憩し、ゆったり周囲を見ながら歩いて下ります。暖かな日など至福のひとときですね。上り坂を走ると、腸腰筋などが鍛えられ、足の老化防止に効果的というのも格別です。「う~ん、私もやってみようかしら」と思ってもらえれば最高ですが、現実はそう甘くない。良いとは知りつつ、後回しにされる物なんです。
しかし、ここからが今日のハイライト。会社でデスクワークをしてる人が、会議のために速足で移動をしたり、階段を駆け上がったりする、そんなちょっとした身体活動ですら意味があるというんです。ネイチャー・メディシンという医学の国際学術誌があります。携帯の端末に特殊なソフトを導入し、毎日の活動を詳細に記録するという研究。平均1日3回、1回1~2分の身体活動を継続すると、動脈硬化等の死亡リスクが40~50%も低下することが確認され、今年の研究成果として報告されたといいます。
これまで言われ続けてきた「運動の常識」、体育科育ちの私が言うとまずいかもしれませんが、
「30分以上の運動じゃなくても、きっと効果はあるはずさ」と思い続けて数十年。今回「運動の新常識」といえそうな理論が発表され、その真偽のほどはわからないものの、思わずにやりとするブン爺でした。
腸腰筋鍛えると……腸腰筋は、股関節の強さを保ちしっかりした動きをするのに、重要な役割を果たすといわれます。筋肉の細かな動きって、結構難しい。だから断定しにくい点があるとは思いますがね。地球の重力に逆らって、身体の立ち姿勢や座り姿勢を正しく維持するんです。当然、歩行やランニングにも欠かせない筋肉です。その中の一つが大腰筋(右写真水色部分、左側だけ表示)。ここの筋断面積は、黒人が日本人の3倍以上ともいわれ、スプリント能力に大きく関わってるのかなと。腸腰筋は股関節を屈げる筋肉で、骨盤の前傾や腰椎のS字型維持にも作用します。つまり、走行中に体幹の安定・骨盤コントロールをし、大きく強いストライドを生みだすのですね。インナーマッスルの代表とも言えるかな。
皆さん、食事の準備で待ち時間あるでしょ。湯を沸かしてる、魚を焼いているなどです。そんな時に軽くもも上げ10回とか、流し台に寄りかさって腕立て10回とかやってみませんか?超簡単で、飽きぽっい人でもやれますよ。そんなのを朝昼晩続けるだけで健康効果が出るのなら、まさにラッキーでしょ。
また、私のやってる「急坂ランニング」、これは生徒達の脚力強化に必ず役立つでしょう。ただし負荷が高いので、ほどほどにですがね。上り坂を走ると心肺持久力が向上し、筋力・スピード等体力のアップにかなり役立つんです。最大酸素摂取量を増加させ、平地を走るタイムを縮められます。また、疲労を感じるのが緩やか&回復が早くなり、大きな効果が期待できますよ。私程度の走りでは、健康作りレベルでしょうけどね。また、下り坂トレーニングもありますが、膝への衝撃が強く正しい練習が難しいので、こちらはあまり勧めてません。
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