心臓に良い入浴法 R5.5.10ライン新着配信
大変良いシーズンですが、やがて夏が訪れます。むろん正反対の冬も……。そんな時に向け、気に掛けておきたいことを話します。健康に問題のない方でも、知っておいてほしい内容です。いくつかご存じでしょうけど……。
R3.2.10配信「夢気分、雪見の露天浴」の中で、朝風呂について取り上げました。代謝を高めると言われますが、早朝や朝食前後は避けた方がいいのだと。理由はわかります。血圧変動が起きやすいタイミングですよね。そこへ熱刺激を与えるのは……。健康回復のために書いたブログでしたが、普段から朝風呂が習慣という人もいるでしょう。「朝風呂」の入り方で、心臓に「やさしく」もなり「大きな負担」にもなるんです。
そこで、入浴一般にいわれる注意を書いてみます。参考にしてください。
危険なのは、血圧の急変動による「立ちくらみ」、湯船から出る時に多い。湯船の中では、しゃがんで身体が温められ血流が良くなった状態です。そこでさっと立ち上がることにより、脳への血流量が一気に減少します。だから、「クラッ」とするんです。瞬間的脳貧血ですね。「めまい」だけでなく「失神」も起こしやすいため、健康人でも要注意です。浴槽に手をかけゆっくり立ち上がるよう気をつけましょう。でもまあ、これは多くの人が既にご存じでしょう。
入浴前後で気をつけたいのが「水分補給」。寒いと実感しにくいですが、入浴中はかなりの汗をかくといいます。だとすれば、きちんと水分補給をしないと「脱水症状」を起こしやすい。特に夏場の風呂では、「脱水」と「立ちくらみ」の可能性が高いですね。「空腹時」はなおさら注意。血液の水分量が少なくなることで血圧低下による血流不足を招きやすいです。
逆に冬場は、朝の脱衣所や洗い場が寒く、筋肉は収縮気味。当然血流は悪く「血圧は高め」です。そこで「さみ~」とか言いながら急に熱い湯船に飛び込めば、力みと湯の熱さの刺激で「血圧の急上昇」を招きかねません。また、冬に冷たいシャワーを浴びる人はいないでしょうが、夏は暑さに耐えられず利用する場合もあるでしょうね。でも、寒冷刺激は「血圧を急上昇」させやすいので、これまた注意が必要です。
循環器疾患を持つ人は無論、健康人にとっても看過できない問題。1回ではさしたる影響がなくても、積み重なったらどうでしょう??下手なドリブルでも、何百と重ねれば上手くなります。その真逆に、元気な心臓も無理強いすれば弱ってきます。「血圧の急上昇」は血管と心臓に負荷をかけ、「血圧の過度の低下」は血管内を流れる血液を停滞、血栓のリスクを高めます。「心臓にやさしい入浴」を心がけたいですね。
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