デイリー配信  栄養の取り方と身長の考察🏀

栄養について少しばかり   R4.5.14 LINE新着配信

カルシウムは骨にとって大切な栄養素、「丈夫な骨といえばカルシウム」と思い浮かびます。骨や歯の材料だけでなく、筋肉の収縮や神経を安定させる作用があり、あらゆる細胞の機能に不可欠ふかけつ摂取せっしゅ不足になると、骨を溶かし取り出して使われます。それゆえ、カルシウム不足は骨や歯をもろくするんですね。カルシウムの重要性が世間に広まり始めると、みんなが「牛乳牛乳」と大騒ぎしました。私も、牛乳の効果を確認するため、WJBLのでかい選手にインタビューしたことがあります。でも、牛乳飲むだけじゃダメ。健康な骨づくりには、「カルシウム」「ビタミン D」「ビタミン K2」の3つの栄養素をバランス良く摂り、カルシウムの吸収・沈着ちんちゃくを促すことが大切(骨のゴールデン・トライアングルと呼ばれる)現在では、だいぶ認知されてきましたが、誤って広がった知識は厄介やっかいです。   

カルシウムとリンの腸管からの吸収を助け、血液中のカルシウム濃度を高めて、骨の形成や石灰化を促進するのが「ビタミンD」。食品から摂るほか、日光を浴びることで体内合成することもできます。ビタミンD不足は、子どもの骨の成長を妨げる要因、高齢者の骨粗こつそしょう症にも関係深いのです。
余り聞き慣れないビタミンK2。微生物により作られ、骨の強化に役立つようです。ケガをしたとき傷を塞ぐ血液凝固ぎょうこ作用(血を固める)があり、不足すると出血を起こしやすくなったり、骨粗しょう症の原因にもなるといわれてます。

2020年、厚生労働省が改定した「日本人の食事摂取基準」において、乳幼児・妊婦・若い女性・高齢者などを中心に、慢性的なビタミンD不足が指摘されています。ビタミンDは食事からの摂取だけでなく、紫外線に当たることで皮膚で生成することのできる特殊な栄養素。そのため、ビタミンD不足の原因は、「魚類を食べる機会が減った」以外、「日光に当たる時間の減少」が関係深いのではと考えられているんです。私は、チビで骨太じゃないですが、骨密度高いですし、骨折とかほとんど記憶にありません。小さい頃から「外で遊ぶの大好き」紫外線は十分。それに、魚も食べたし、り製品が大好きなんです。卵に至っては、毎日2~3個は食べました。そう考えれば、厚労省の言うことに合点がいきます。背が伸びなかったのは、両親とも低かったので、遺伝は関係しそうです。そして、もう一つ、少年期に「野菜の摂取が少なかった」「牛乳もさほど多くはなかった」それらも影響してるんじゃないですかねえ。推測の範囲を越えませんが……。

中学時代、紫外線を20分当てるとインフルエンザウイルスが死滅する、ビタミンDはプロビタミンDという物質から紫外線で作られるなどと習った記憶があります(古い話ゆえいささか曖昧あいまいだが)。つまり、紫外線の好影響が言われていたのです。ところが、1980年代にオゾン層の破壊が顕在化けんざいか(はっきり現れる)して以来、紫外線は有害であるという考え方が世の中に浸透。日光は「避けるもの」という意識は高まるばかりとなりました。その「紫外線は悪者」という危機意識の強まりが、ビタミンD欠乏症による子供のくる病(骨がもろくなって変形や成長障害を引き起こす)頭蓋とうがいろう(頭蓋骨の石灰化が不十分で容易にへこむ)の増加を招いているようですね。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし(行き過ぎは足りないことと同じ) 何気なく世間の風潮に乗ってしまうと、大きな落とし穴にまることがあるという好例ではないでしょうか。地域による差(緯度の差)はあれ、夏場なら10分前後の素肌日光浴でビタミンD合成に役立つようです。(冬場は1時間?以上もかかるらしい)有害なのは、その3倍も浴びるような時だといいます。でもですね……。この数値すらどうかと思います。現職の頃、紫外線をガンガン浴びながら、3~4時間プールサイドにいるなんて事がざらでした。でも、まだ元気ですよ、私。(明日の保証はありませんが)まあ、参考程度にしてください。

「自分の目で見、耳で聞き、頭で考える」「少し立ち止まって判断する」そんな態度が重要かなと思います。スクールの練習内容・指導法が、まさにそういった感じですもんね。

3.11.23配信「身長の遺伝否定論?と対策」も読んでほしい。少し難しい部分はあるけど本質に関わるね。 https://saschool-blog.com/?p=2148

母S
母S

骨のゴールデントライアングルについて知りたかったので、私頑張って調べてみたわ。詳しい母もいるでしょうけど、活用してもらえるととても嬉しいわねえ。

カルシウムの多い食品

可食部100g中に含まれるカルシウム量。表中の「mg」という単位は、1000分の1グラムのこと。0.001g。表中ひじきの数値が96mgとなってるが、1400mgが正しいのでしょう。ただし、乾燥・ゆで・煮るなどで幾らか数値が変わるようだ。それでも、優れもの。

成人1人当たりが一日にとるカルシウムの目標量は600~800mg。成長期の子どもは700~1000mgです。生徒達が、牛乳だけでCaをとろうとすると、200mlパックを約4個必要とします。ひじき煮物1食分(10g)が140mg、納豆1パックなら45mg、さくらえび(素干し)大さじ1杯(5g)で100mgです。肉類やインスタント食品にはリンが多く含まれますが、リンを過剰摂取するとカルシウムの吸収が阻害そがいされます。また、カルシウムのとりすぎも鉄などの他のミネラルの吸収を阻害します。栄養が偏らないようバランスよく食べることが大切。

ビタミンDの多い食品

鮭一匹に含まれるビタミンD量 0.0000256 g

ビタミンDの摂取目標量は、成人で1日8.5µgです。µg(マイクログラム)とは、100万分の1グラムのこと。必要なのはごく微量なんですが、日本人は不足してるらしいですよ。成長期女子では小高学年~中学、男子は中学~高校の頃ピークを迎え、9.0µg摂りたいようですね。いずれにせよ、魚に多く含まれ、鮭1匹で十分間に合います。ブンコーチが書いてくれたように、魚の消費量が減ったという現実。どう対応すべきか考える必要があるわね。

ビタミンKの多い食品

ひき割り納豆は、豆を砕き皮を取って発酵させたもの。普通の粒納豆より栄養価は高いですね。

ビタミンKは、カルシウムを骨に沈着させる重要な役割を果たします。必要量は、成人で150µg。特にいわれるのがビタミンK2。骨を強くするだけじゃなく、55歳以上の約4,800名を対象とし、10年間研究された例では、ビタミンK2摂取量が多いほど心臓病の発症率、死亡率、動脈石灰化が50%も低下したと判明。納豆には、このK2が豊富に含まれます。約15年間にわたる追跡調査では、納豆を週7パック以上食べる人において、骨折頻度が大幅に低いと報告されたそうですよ。納豆効果と危険 https://saschool-blog.com/?p=584

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