トヨタ車「MIRAIミライ」に見る間近な未来 R2.1.2 LINE新着配信
年末に配信した記事、時代のうねりを感じ取るの新年版です。トヨタの水素自動車「MIRAIミライ」ってご存知ですか?車に興味ない人も、どこかで聞いたことあるかもしれません。ガソリンやディーゼルによる排出ガスをなくし、クリーン環境を目指すものです。もうすでに実用化されている電気自動車(EV車)もクリーン環境に優れ、燃料が安いなど多くのメリットがありますが、なにせ充電に時間がかかる(1回30~40分)し、航続距離も200km程度とらちがあかないのです。(この記事を書いてる今現在の状況がどの程度かまでは未詳)いずれ、改良される可能性はあるでしょうが……。そんな中、新たな動力として期待されるのが、燃料電池です。理科の嫌いな方は、もう背筋がゾクゾクしてますかね?でも、敢えて読んでください。激動する変革の時代に、必要な知識だと思いますよ。まず、「燃料電池」について話します。
中学校の理科で学んだ「水の電気分解」記憶にあるでしょう。水中に電流を流すことで、水が分解されて水素と酸素が発生します。「+極に酸素、-極に水素」なんてやりました。燃料電池は、これとは逆に、水素と酸素を使い化学反応させることで発電(電流を流す)するんです。そのため、使い切ったらそれでおしまいの乾電池や、電気を補充しなければならない充電池と異なり、“水素と酸素(空気)を補給し続ければ、自力で発電し続けられる”ことが燃料電池の特徴です。酸素はいっぱいあります。後は水素の用意です。
ここで、ちょっと面白い記事を挟みます。以前、中学生用に作った学習プリントからの抜粋です。(イオンの勉強資料)
「ボルタ電池は、問題が山積みで、とても実用に堪えうるものではなかったが、1836年、イギリスのダニエルが考案したのがダニエル電池だ。」
「それから2世紀。現在では、水素と酸素の反応を利用してエネルギーをつくり、自動車の燃料に活用しようという段階に来ている。これが、燃料電池と呼ばれる最新技術だ。コスト面の問題で実用化はまだ無理だろうが、技術的には可能なレベルにあるようだ。そう遠くない将来、ガソリン車が消えるかもね。」
つまり、200年前には、まともな乾電池すらなかったのです。そして、この学習プリントを作ったのが、平成26年の11月。わずか6年前です。時代の変化がどんどん加速していると思いませんか?
オーストラリアは世界有数の石炭産出国。しかし、世界の潮流は「脱!化石燃料」その流れに乗り遅れるわけにはいきません。もう、低価格の石炭を水素転換し、それを冷やして「液体水素」にする技術を実施しているようです。日本はオーストラリアと「液体水素の輸入」を提携したみたいですね。(水素って液体になるの?という疑問解決はまたの機会に)
水素自動車にも、問題点は残ってます。価格・乗車定員(水素タンクが場所を取る)など。でも、反応で生まれるものは、ただの水。そしていくらかの熱。発電所で火力や原子力を使い、電気を作る必要もありません。航続距離も800kmを越えたといいます。また、革新的技術をいくつも備えています。時代は大きなうねりを見せています。
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