免疫暴走が起こす深刻な病 R4.6.9 LINE新着配信
メタボで悩んでる人、それに近づいてまずいと感じてる人、たくさんいますよねえ。スリムな私も、50代にウエスト80cmを超え「まずい」と思った記憶があります。運動量の激減・ストレスなどが原因だったのでしょう。肥えやすく落ちにくい年齢です。
トカインストーム(免疫暴走)という語が、コロナ禍でちょっぴり有名になりました。本来、身体を守るはずの免疫システムが過剰に働き、様々な害を引き起こすというもの。血液の凝固異常による血栓の形成が、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等に繋がる可能性を高めるようです。平たく言えば、血のかたまりができて血管をふさぎ、酸素や栄養が回らなくなるってことです。
そもそも、「サイトカインとは何?」 細胞から分泌されるタンパク質で、他の細胞に何らかの命令を伝える物質のことです。様々な種類があり、わりとよく聞くのはインターロイキンとかです。サイトカインが分泌されるのは、身体に起きてる異常を知らせ、体を守るためなんですね。サイトカインが血液中に分泌されると、発熱や倦怠感、頭痛、凝固異常などが発現、警告をします。コロナを例に説明しましょう。感染で肺炎を起こすと、炎症の起きた細胞からサイトカインが出て、身の危険とその対応を他の細胞へ伝達。軽い程度で済めばいいですが、感染量増加に伴い炎症量は当然増えます。すると、サイトカインもまた、たくさん分泌されます。困るのはここです。身体を守ろうという機能が「敵だ、敵だ、やっつけろ」と、どんどん強くなり、過剰防衛・暴走になるのです。それが、サイトカインストームと呼ばれ、血管壁まで傷つける危険な状態。細かくはわかりませんが、身体って複雑ですね。
それはわかったけど、「メタボと何の関係が?」と思っていますよね。メタボの原因は過剰な脂肪。多すぎる脂肪の粒が、いろんな臓器の細胞にポンポンとぶつかります。これが続くと、「敵が身体を攻撃してる」と解釈され、サイトカインが出動するというんです。詳細システムまで知りませんが、最新の研究でわかってきたようです。サイトカイン部隊はどんどん大きく強くなります。結果として、コロナ感染で説明したような深刻が発生します。
メタボ対策として、「運動する」重要が言われます。脂肪を燃やすためですよね。ただ、それだけじゃなさそうです。私も初めて知ったんですが、筋肉を動かすことで、IL-6(インターロキシン6)という物質が分泌され、これが「敵じゃないよ、攻撃を止めな」と、サイトカインの暴走をなだめるらしいです。過剰な中性脂肪による脳梗塞・心疾患・糖尿病などの防止に、IL-6が一役かいそうです。そのためには、筋肉を動かす、つまり「運動」が大事という結論です。一番厄介な年齢に入る前に、適度な運動習慣を身につけましょう。
「適度な運動って言われても」という人用に簡単トレを紹介します。ももを水平の高さまで交互に上げる足踏み左右10回、同じ動作に勢いをつけ走るように左右10回です。梅雨でも部屋でやれます。そんな簡単でいいの?なんて言わない。最初から無理したら続きません。慣れたら、回数やセット数を増やすんです。そして、50m位のジョギングとかですよ。欲張らず続けること、これ大事です。
僕らはいつも運動してるからいいけど、父さんや母さんは、やってる人少ないんじゃないかなあ。もも上げだけなんて全然足りなそう。でも、何にもやらないよりずっといいって、コーチが言ってたよ。無理は続かないから、少しずつなんだって。
私たちのためにも、いつまでも元気でいてほしいわ。お母さん、バルーンバレー続けてね。お父さんも運動やんなくちゃ。
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