新年の発揚 R5元正深夜 新着配信
全員の確かな上達が見られた1年でした。よいプレイが散見される一方で、つまらないミスも起きる。本当の上級者への道は易しくないですねえ。わかってはいても、もどかしく感じます。でも、それは誰もが通り克服せねばならない成長過程。常に前向きであれば、やがて時間が解決してくれます。明確な目標を掲げ、今年も励みましょうね。
年を越えました。「明けましておめでとうございます」
365分の1と思いつつ、なぜか特殊な感傷に包まれる、それがこの日なんですよねえ。私はとりわけ0時前後が好きです。心静かに過ごしたいと毎年思います。そんなわけで、つい先ほどまでブログとラインの準備をし、今はショパンの「ノクターン」を聴いてます。
「ノクターン」は、日本語では夜想曲と訳され、ロマン派時代のピアノ小曲です。静かで落ち着いた夜の雰囲気を表す曲のイメージ、いろんな作曲家が手がけてます。だから、1つの曲の名称ではないんですね。昨年正月にアップした「リスト 愛の夢」もノクターンの1曲です。
折角なので、この機会にもう少し知識を増やそうと調べました。ノクターンとは、アイルランド生まれのピアニスト、ジョン・フィールド(1782~1837)が初めて作った曲の種類のことだそうです。その頃のイギリスは、産業革命の時代。新型ピアノの製造も盛んになり、ピアノ製作者クレメンティとともに、ピアノのデモ演奏のためフィールドはヨーロッパ中をまわりました。新型ピアノは、旧来のものより、きれいな弱音やなめらかなレガート(音と音を切らずに演奏する)が可能。そこで彼は、その良さを生かす作品として、静かな曲調で長いメロディを持ったノクターンを書き、これがヨーロッパ各地でヒットし、多くの作曲家が影響を受けたといいます。いや~、歴史って本当に面白い。ノクターンの代表者は、やはりショパンですか。皆さんも、ゆったりと19世紀を味わってみませんか!「年頭所感」は「年頭ショパン」。
ショパンはノクターンを21曲書いたとか。その中で多分、最もなじみあるものでしょう。
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