デイリー配信  巨大地震新仮説と予知・回避 

地震オタクK
地震オタクK

1月15日、南太平洋トンガで、海底火山の大規模噴火が起きました。気象庁は「津波の心配なし」と発表しましたが、その後ひるがえし警戒を呼びかけ直したのです。現地では、一夜明けた16日も停電や電話・インターネットの遮断しゃだんが続き、首都は分厚い火山灰におおわれました。また、島が丸ごと一つ海から消えたそうです。現地には気の毒ながら、遠い南太平洋での噴火が「日本に何の関係あるの?」と思う人は多いでしょう。だが、私はとても気になってます。日本に無関係とは思えないんです。この点を踏まえ、下の記事を読んでください。硬めの内容ですが、分かりやすい解説になってますよ。ただ、3.12.12配信を先に読んでくださいね。ブログ書いてる22日未明にも、宮崎・大分で震度5強の地震発生です……。続発地震と地球の胎動 https://saschool-blog.com/?p=2201

1.29追記 何と、2週間も過ぎたのに、トンガの話題まだつきませんね。

やさしく解説 フォッサマグナ   R4.1.22 LINE新着配信

3.12.12ブログで、アフリカ大地溝帯だいちこうたいに触れました(写真も掲載してるので、是非見てください。すごいです)。これほどの規模ではないですが、日本にも地溝帯があります。一般には中央地溝帯、「フォッサマグナ」と呼ばれてます。聞き覚えありますよね。2000万年も前、日本列島はアジア大陸と陸続きだったそうです(誰が調べたのか……)。その後、大陸から分裂し日本列島になりました。でもその時、列島中央部が割れるように断層を造ったというのです。フォッサマグナの西端は、日本アルプス東側に沿って走り、列島を東北日本と西南日本に分ける大断層を作っています。ここが、「糸魚川-静岡構造線」。一方東端がどこかについては下左図のような説、越後山脈西端から千葉ライン説もあります。(どっちかといえば後者が一般的でしょうかねえ)いずれにしても、溝の深さは10km近くあったようです。そこへ海底に堆積してた新しい地層が隆起し、溝の大部分を埋めたのだと。日帰りお薦め旅で紹介した「清里・富士見高原、諏訪」などは全部、フォッサマグナの中にあるんです。余りに面積が広大、平地も広がってるのでピンときませんが、この辺りは断層の深い谷部分なんですね。幾つか火山列があります。

次に上右図を見てください。大地震に関係するプレートを示しました。まさに日本中央部で、4プレートが近接してるのがわかります。先ほどの糸魚川-静岡構造線は、北米プレートとユーラシアプレートの境界とも考えられています。12月配信の南海トラフ地震、最近声高になってきた富士山大噴火、私が心配といった理由おわかりでしょう。「しかし」ですね。私が中学生頃から広まり、すっかり定着したプレート理論。これだって、本当に真実なのか?断言できないんです。はっきりしてるのは、世界は「未知みち満ちみち……って」こと。地震学や地球物理学に造詣ぞうけいが深いわけじゃないので、あくまで私個人の感想程度と断った上でこの後の文章を読んでください。

プレート理論による「巨大地震発生説」を否定する学者がいます。その根拠は、技術革新で生まれた「マントルトモグラフィー」というテクノロジー。地震波の速度の違いを元に、地球内部の温度分布を画像解析できるようになったというんです。つまり「内部の温度状況を目で見られる」それによれば、プレートらしき「冷たく固い岩石層」はところどころに分布しているだけ海嶺かいれい(海底山脈)の下にあるとされてきたマントル対流も確認できないようです。事実なら、プレートテクトニクスは根底から崩れます。彼の主張は、「地球内部には数千℃に達する高熱流があり、それがマントル下部から上昇してくる」そして「地下500kmほどのマントル上部に達する」そこで「冷たい岩石層の岩を熱し、膨張・破壊を起こす」結果「深層地震の発生」さらに「岩石の溶けたマグマが地表に吹き出す」そんな感じだと思います。米国地質調査所の30年に渡るデータからは、マグニチュード5.5以上の深層地震が頻発すると、地表で巨大地震が発生する確率が上がるといえそうです。現在の日本がそんな状態なのだと……。
*米国地質調査所(USGS)の地震観測データは公開されてます。つまり誰でも見ることが可能。私もアクセスしてみました。世界の地震情報が掲載されており、巨大地震予知の手段になり得るかもです。「米国地質調査所 地震データ で検索

数千℃の高熱流とは、12月ブログで書いた「ホットプルーム」の事なのでしょう。日本の大地溝帯「フォッサマグナ」について、成因がどの程度正しく分析されてるか知りませんし、プレート理論を信じないわけでもないのですが、もしかしたら、アフリカ大地溝帯同様、ここにも「ホットプルーム」が関係していたとは考えられませんか?それで今回、フォッサマグナを取り上げてみたんです。昔からずっと心に引っかかっていたフォッサマグナの存在、巨大地震の新仮説を持ってくると、ちょっとすっきりしてきます。地表におけるホットプルームの大規模な吹き出し口1つはアフリカ大地溝帯。そして、もうひとつがタヒチ~フィジー諸島付近。南太平洋の中ゆえ、外見は見えないでしょう。でも、吹き出し口からアジアに向かうルートがあるようです。ここを通って横に広がり日本近くに高熱流が到達すると、その刺激により火山噴火や地震が起きるというのも納得できそうです。フィジーはオーストラリアの東方にあり、さらに進んだ所(南米大陸との中間くらい)にタヒチがあります。そしてですね、今回火山噴火したトンガは、その途中に存在する国なのです。細かな位置関係までわかりませんが、多分、ホットプルームの吹き出し口近辺なのだろうと思います。ということは、南太平洋のホットプルームが活性化してるといえませんか?私にはそんな風に思えるんです。

だからって、私達に何がやれるわけじゃありません。僅かな備えと来ないことを祈るだけです。せめて、50年いや100年持ってくれないですかねえ。「私が生きてる内に来るな」という意味じゃないですよ。(正直ちょっとは思ってますが……)1世紀もあれば、人の英知が地震を克服するかもしれないからです。大きな被害をもたらすP波は、固体中しか伝わらないので、もし、空中浮遊都市や浮遊セーフティゾーンでもできれば、被災を逃れられるかも……。まあ、私の勝手な妄想ですがね。しかし、本気で考える価値ありませんか?それには人はもっともっと勉強せねば若い生徒諸君、そしてそれを支える保護者皆さん、健闘を祈ります。

ブンコーチ
ブンコーチ

現在の科学を持ってしても、人がたどり着けるのはせいぜい地下10km程度。映画「センター・オブ・the earth」みたく地球の中心まで行けません。つまり誰も目にしたことのない世界を「ああだ、こうだ」と口論してるんです。ゆで卵をイメージしてください。外側の殻が「地殻ちかく」、白身が「マントル」、黄身が「核」に当たります。地殻は薄いとこで数キロ、厚くても60km程度です。マントルはその下2900kmまで続きます。そして、プレートは「地殻+マントル上側部分」100km程度までですね。海洋プレートは、海底火山から噴火したマグマが冷えて固まり広がって作られる。それがやがて、大陸プレートの下に潜り込む。そう信じられてきました。事実かも知れません。しかし、そのプレートを動かすはずのマントル対流が、「発見できなかった」というのが、新仮説の根拠でもあります。マグマは地球上のどこにでもあるわけじゃない大雑把おおざっぱに言えば、火山のある付近です。マントル深層部から湧き上がってきたホットプルームは、流動性があるとはいえ高温の岩石、液体じゃありません。だから動くのも超遅い、年に数cmでしょう。でも、上昇し減圧すれば、スピードが上がるかもしれません。やがて、地殻ちかく近くちかくまで届いたホットプルームが岩石を溶かしマグマを作ります。そして、温度の下がったホットプルームは、マントル上部を横移動し、再び深部へと戻るのでしょうか?その通り道が、日本付近まで繋がってるとしたら……。何にせよ、恐ろしく壮大な話で、所詮想像の域を超えない、ハイパー神秘です。

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