平家物語にみるビデオの歴史 R2.11.29 LINE新着配信
皆さんが使うビデオカメラ、「ハンディカム」とかありますよね。そんなビデオカメラが、世間一般に普及したのいつだか知っていますか?厳密じゃあないですが、おそらく私が20代前半頃です。試合の分析をしたくて、買っちゃいました。40万円近くしたと思います。
給料よりずっと高かったんだ、すごっ。
アホだったんですね
しかもですよ。それが重いのなんの!まるで、TV局のカメラマンかと誤解されそうな装備だったんです。30cm四方ほどの記録装置、どでかいカメラ、繋ぐ太いコードといった具合です。撮ってるときは、何だか偉くなったような気分でした。コストにも使い勝手にも苦戦しましたが、試合をいくつも撮影し分析できたことは、ずいぶんなメリットだったと思います。それだけ真剣だったんです。
今のカメラは、十数㎝ほどで軽い、その上十分なスグレ機能が付いてます。おまけに数万円で買える。たったこれだけの事例でも、世の移り変わりの激しさを感じることが出来ます。そしてもう、スマホの時代。ビデオカメラもやがて消えゆくのかもしれません。
源氏を破り栄華を誇った平家一門が、滅びゆく姿を書いた鎌倉時代の軍記物「平家物語」。
第1巻冒頭部分の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」はあまりにも有名。皆さんも中学時代、覚えさせられたでしょう。中学生には難しすぎて何のことだかわからないですよね。「祇園精舎(須達長者が釈迦に寄進したインドの寺)の鐘の音には、この世のすべてが絶えず変化していく響きが含まれている」という意味です。こんな古い時代から現在まで、世の変化する理が残っていること自体、不思議な感じがします。
バスケのスキルや指導においても、「失ってはならないこと」「新たに変化させるべきこと」を見極めねばなりません。
練習生原稿5「実戦的パス練習法」キラーパスドリルから抜粋 Sugi Academy R1.5.6
この原稿は、本原稿から抜粋したため、指導者向けの文章となっていますが、生徒に是非、読んでほしいです。保護者のカバーをお願いします。
①チェストパス *最近(執筆当時)、数十試合観戦する中、最も不安をかき立てられたので、やや詳細に記述した。
バスケ特有の不自然な形態でのパスだ。初心者はほぼ全員、肘を左右に開いてパスする。この方がやりやすいのはわかるが、肘を内側に締めねばダメだ。だが、「なぜ?」と問われ明確に答えられるだろうか。使用頻度が高いので、より正しく覚える必要があり、「その方が強いパスを出せるから」だけでは、少々心許ない。小学生は、大人の言うことに黙って従うかもしれないが、肝心の大人はどうか? 本当なのかという疑念を抱いたまま、根気よく指導が続けられるだろうか? 最近、ミニバスの試合でバウンドパスの多用が目に付く。理由は、「パスが届かない」「強いパスをキャッチ出来ない」らしい。人数不足や育成のため低学年生徒の出場機会が増え、体力的な問題に当面する指導者にとり厄介事には違いない。だが、心情は察するも、バウンドパスを通常のパスとして使うなどという悪習は、とても容認出来ない。そもそも、バウンドパスってどんな場面で使用するのか?深く考えず、旧来の練習の中で何気なくやっていたものを、単にトレースしてはいないか? ②の項目で、具体的使い方に触れるので、一緒に考えてほしい。
試合をよく見てると、確かにバウンドパス多いな。しかもよくカットされてるし……。まずいんじゃない?
練習法内容の表記が少し変更され、より詳しくわかりやすくなったようだね。9/4
いざチェストパスを指導という段になると、その方法で指導者自身が躓く。最もポピュラーな練習法は2人組での対面パスだ。だが、それは重要なれど、子どもはすぐ飽きやすい。事態を打開し粘り強く指導を継続する論拠やドリル法が、指導者に求められる。「肘を締める」理由について、私はこう考える。肘を締めれば脇が締まるので、腕の伸展動作に上半身筋群の共同を得やすい。つまり、より大きな力が出て強いパスになりうる。日常で、何か重い荷物を押すとき、皆さんは肘を開くだろうか? 五指を上に向け肘を締めるハズだ。これは、パスを出すときのみならず、キャッチにもいえる論理だ。その形態が最も強い力を発揮出来ることは、強いパスに最も対応しやすいという意味でもある。さらに言えば、肘を張った悪い癖を付けるから(正しい形を覚えないから)、キャッチミスがいつまでもなくならない。そうした指導を行わずして、ゲーム中、パスミスやキャッチミスした生徒を罵倒する(ののしる)のは、指導に当たり自戒すべきであろう。
チェストパス練習法 肘・指・ホールド位置・リリース・踏み込み(体重移動)とストップ姿勢・キャッチに関し、1つ1つを丁寧に反復指導 以下に、2人組・3人組でのドリル例を示した。
*チェストパス自体の具体的ポイントは、3.1.23配信ブログ「全日本監督の提言」に詳述した。是非参考にしてほしい。中川さんは、今も(執筆時)、WJBLの現役監督だ。https://saschool-blog.com/?p=706
・2人組 対面パスが基本だが、1人直上パスなど個人でやっておくと、パスが強くなる。
▼ ミートから2歩でパス(2,5歩で、1歩で)、▼ミートジャンプストップからパス、▼ストライドストップからピボットパス、▼移動キャッチピボットパス、▼その場ランニングから 対面・ミート・横向き・Short two men、▼1:2トライアングルで スティル・その場ラン・ミート足ドリル、▼クイックモーション、▼ジャンピングチェストパス、▼Vカットキャッチ・ハーフターンキャッチ・ダッシュキャッチ
・3人組
▼トライアングルパス数種 スティルパス・その場ランパス・ミートパス・両手床タッチ(5~10本)、▼Vカットレシーブ・ハーフターンレシーブ、▼ボール2個で 1:2クイックパス・1:2横移動パス、▼ボール1個で 1:2横移動対角・2:1縦列ドリブルパス・ピボットパス
上記以外にも数十種はある。対面でのチェストパス練習は重要だが、上達してきたらレシービングフットドリルと組み合わせる。それにより、トラベリング防止にもなる。やがては、大きな動きを伴うパス&ランやファストブレイクに繋がるランニング系ドリルを重視せねばならない。
②両手バウンドパス 練習法
冒頭に書いたが、これはどのような使い方をするのだろう?真正面にDEFがいる場合、両手バウンドは使いづらい。若干のズレがあれば使用可能だが、効果的に使うのは、2人のDEFの中間地点に落とすスポットパス。
ア、DEFの裏を走る味方へのフィード
イ、ブレイク(速攻)でウイングが走り遅れた場合やカットイン場面におけるタメを作る手段(わずかに時間を作り出す)
以上のケースを作りドリルする。ポストフィードにバウンドを使用する場面を、比較的強豪の高校やJBLレベルでも何回か見かけた。この使用法は、原則誤りである。バウンドパスは、ノーバウンドに比べスピードが遅い。ノーバウンドのチェストパスは一直線に飛ぶが、バウンドは三角形の2辺。飛ぶ距離が長く、しかも床に当たることで摩擦による減速が起こる。つまり、ちょっと読みのいいDEFなら、容易にカットできる。だから、通常、DEFの外を回すセットプレイには全く向かない。「チェストが飛ばないから」は理由として通用しないのである。
③プッシュパス 練習法 3つ目は、特にキラーパス(得点に結びつく鋭いパス)となりやすい
ア、3人組でのファンダドリル パス方向に対し、外側でホールドすること
イ、ボールホールドからドリブル1:1姿勢(スタッガードスタンス)で、裏の味方にフィード(3人組) 肩上狙いのプッシュと下狙いのアンダーパスで、リストを返し相互切り替え 難
ウ、クオーターミートからそのまますぐDEFの横・肩上を抜き、ポストやカットへフィード(4人組) ミートから逆サイへプッシュと見せ、ロールしてフィード
エ、OFFへの切り替え時、ドリブルから前線へのブラストパス(4人組速攻)
指導者向けの本原稿11「実戦的パスの使用法具体例」では、パスの投げ方注意点を細かく説明し、この原稿で記述したような実際の練習方法も、パス全27種類について解説しているぞ。この練習生原稿では、とりわけ、チェストパスの重要性と不用意なバウンドパスを理解してほしいなあ。
私もいつか、そんなたくさんのパス、使いこなせるようになりたいわ。小中高生が優先的に学ぶパス https://saschool-blog.com/?p=1259
後日付け加え 私自身も昔から、バウンドとかバウンズと、両方混合で使用してきました。ただ、英単語としてみたとき、bound がもとです。動詞の変化で bounds となれば、バウンズと発音されるでしょうが、混乱を避けるため、文章中の表記はバウンドでそろえました。英語のプロではないので、正確にはわかりませんが、その方が良いのかと思います。
コメント
記事色々読ませていただきました!!バスケを教えてらっしゃるんですか!!セブンイレブンの海野です、
また見にきます!