今回の記事は、万全のコンディショニングや、基本ながら超大切なチェストパスに関し、元全日本女子監督からの提言も含め記述したぞ。すぐにでも実行してほしい。
健康UP入浴法してますか? R3.1.23 LINE新着配信
入浴にも流儀があるようで、シャワー派も結構います。汗を流すだけなら目的は達成しますが、健康面を考えるとこれは却下です。40℃(冬は寒いので、41℃まで可)で10~15分の全身浴。夏は暑いので半身浴でいいかもしれません。湯温は大切です。42℃を越えると、交感神経を刺激し興奮しやすくなると、昔から言われます。リラックス効果には、副交感神経に働きかけるぬるめが大事なんです。私は冬場41℃の湯に15分沈んでます。(次第に湯温は下がりますけど)良質の入浴剤があればbetter 、使用を勧めます。足湯の効果と合わせ、R3.10.19配信「極度のオーバーワーク対策」で詳説。 https://saschool-blog.com/?p=2050
湯船につかったら、目を閉じ呼吸法を整えます。鼻から3秒吸い込み、口から5秒かけて吐き出します。鼻から吸うことで鼻腔内の粘膜を湿らせ活性化します。呼吸法というのは、古くから武術の世界など中心に重視されてきました。マラソンなどでも、極めつけ大切な要素であり、昔授業中にかなりしつこく指導しました。意識する価値は高いでしょう。
このような点に気をつけると、身体の温めとリラックス両方が期待できます。温まるということは血流が良くなること。疲労物質の除去運搬、酸素供給、免疫細胞の全身パトロールなどに繋がり、筋肉の緊張を和らげて疲れを取り除きもします。「体温が高まると免疫力も上がる」という医学的報告があるようです。私自身を振り返ってみても、若い頃の体温は常に高め、真冬、半袖Tシャツ一枚にトレーナーで、学校生活を送っていました(体育教員でしたし)。それでもほとんど風邪すら引かず、健康そのものでしたよ。年取るごとにだんだん軟弱になってきています。今では冬場の足の冷えなどもあり(熱生産の中心である筋肉の量がガタ減りなので仕方ないのですけど)、入浴には特に気を遣っています。「冷えは健康の大敵」を絶対忘れないでください。また、リラックスは深い眠りに大切です。神経が興奮しては困ります。深部体温が下がることで眠りを深めるといわれ、入浴後1時間後くらいが就寝に望ましいようです。ただ、毎日その通りにするのは困難でしょう。だから、疲れの酷いとき、試合日直前などには、意識的に時間を合わせてみるといいですね。
練習生原稿61「原稿5スポット解説 チェストパスの正用・誤用」 Sugi Academy R3.1.16
ブログで、原稿5「実戦的パス練習法」がよく読まれていた(11.28ブログ配信)https://saschool-blog.com/?p=356。当たり前の注意を書いたのだが、興味を持っていただけたのが嬉しい。ゲーム中いろんなパスがあるが、約8割と言われるのがこのチェストパス。そこで今回は、投げ方や使う場面を詳しく解説しよう。だが、その前に、1つ面白い話を紹介する。チェストパスの重要性が伝わるだろう。
随分昔のことだが、高校の一級指導者や協会の技術・強化担当理事による座談会が開かれた。中心にいたのは、当時シャンソン化粧品監督だった中川さん。全国優勝連覇し、全日本女子の監督も務められていた。私はその席にいたわけではない。後日、様子を紙面にて知ることとなった。会合の中で、中川さんが「皆さん、チェストパス、正しく指導できますか?」と一言。文章を読みながらであったにも関わらず、一瞬、場の空気が冷たくなるような感覚に襲われた。一般指導者のクリニックではない。錚々たるメンバーだ。驚きを隠せなかった。同時に、中川さんの意図を図りかねた。彼の真意がどこにあったのか、聞くチャンスも勇気もなく、今に至っている。1つはっきりしてるのは、チェストパスが「それほど重要で難しい」という事実。振り返ってみれば、「パスの投げ方の指導」に留まらず、パスに絡む前後の動きや使用する場面のセレクションまで含めての発言だったのかと思う。
この4つがうまく連動せねばならない。不慣れな動作ゆえ、肘が広がりやすい。投げ終わりに肘を内側に締める感覚を持とう。そこを直さないと、最大出力のパスはできない。非効率な力任せのパスとなる。大学の後輩が、NBA選手が来静したとき、クリニックに参加した。後日感想を聞いたら、「1:1の時、来るっていうのはわかるんですよ。でも、次の瞬間には目の前から消えてるんです。」「パスの速さ・強さも半端じゃないです。腕が弾き飛ばされそうでした。」そのように述べていた。どのくらいのパスができれば合格だろう?概ねの目安としては、矢のように鋭いパスで、小学生は5m、中学生は8mを最低限の目標としてほしいかな。OFFのバランスを保つ上で、最低5mほどの距離が必要だからである。低学年生徒にはことさら厳しい。でも、時間をかければ達成できることを忘れず励んでもらいたい。
チェストパスがどんな場面で使われるのか?大きく括れば、「ボール運びのランニングプレイ」「セットOFFでDEFの外を回すパスプレイ」の2つだ。使用回数が多く、便利で重要なのだが、欠点はモーションが大きいこと。コンパクトを心がけても限度がある。だから、原則、目の前にDEFがいるとき、正面方向にチェストパスしてはいけない。小中生のパスミスで、最も多いケースの一つだ。例えば、ポストアップしてるセンターCへフィードするとき、チェストは向かない。普通に出すと自分のDEFにカットされるので、頭を越えるふわっとしたパスを投げる人がいる。この場合、大抵はCのDEFにスティールされる。パワープレイしてても、レシーブに気を取られ力が緩む。そこを狙われるんだ。そして速攻をくらい、2点献上。そもそも、「ふわっとした緩いパス」の段階で、もうチェストパスじゃないのだ。形だけでね。付加すれば、ポストへのバウンドパスも、同様の理由で狙われやすく通りにくい(特に、パッサーとCの距離が離れ気味の時)。
また、スローインでも、同じ現象がよく起こる。DEFがプレスマークに来てるのに、構わずチェストパス、そしてパスミスだ。回避する方法はいくつかある。まずは、「プッシュパス」「プッシュバウンドパス」「ヘッドパス」「アンダーハンドパス」の4種類を身につけよう。それだけで、パスミスをグッと減らすことができるのだ。 *正しいやり方をしないと、効果は薄い。またいずれ、スポット解説する。 小中高生が覚えるべきパス https://saschool-blog.com/?p=1259
コメント
呼吸法大事ですね。考えず走るとすぐ苦しくなります。