バスケ・デイリー配信  「Spot解説 リードパスでスペースを狙う」「常識と非常識」

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サッカーワールドカップで、当たり前と思われたことが次々くつがえされましたね。そういう事実に向けられた多くの記事やコメントにも、随分ずいぶんひどいものがありました。常識的とは思えないというものですね。また、日本の清掃や「最敬礼さいけいれい」のお辞儀じぎなど、国内では常識と考えられてることが、世界には驚きを持ってみられたんです。よき習慣が世界に広がったなら、素晴らしいこと。ただ、常識・非常識の概念がいねんって難しい。皆さんも、次の記事で考えてみてください。中学生は、歴史の勉強にもなりますよ。 

南アフリカ共和国 ケープ半島   R2.5.13ライン配信済み 

アフリカ=農業常識でしょう。でも、ここは工業国。そして自然にも不思議がいっぱい。歴史の少しばかりの蘊蓄うんちくをたれたい。1497年大航海時代、アフリカ南端の岬を回りインドへ到達する「インド航路」を発見したのが、有名なバスコ・ダ・ガマ。どなたも聞き覚えありますね。

ケープタウンの岬 左側がインド洋

植民地を奪い合った時代、イギリスにとって、ここはアフリカ・アジアへの重要な拠点だったのです。(エジプトのカイロ、インドのカルカッタ、ケープタウンの3カ所を押さえる。3C政策といいます)

中学校ではそう教えたでしょう。でも、この常識、ちょっと違うんです。記録によれば、この10年ほど前、ポルトガルの航海士バーソロミュー・ディアスが、すでにこの岬を通過しインド洋に入っています。(岬西側は大西洋、東側はインド洋)莫大な利益が期待できるインドとの交易を求め、「嵐の岬」といわれたここを通ったのです。まあ、嵐によってインド洋まで偶然流されたといいますが……。ディアスは、そのままインドまで行きたかったもよう。でも、船員全員の反対で、泣く泣くポルトガルへ戻ったといいます。しかし、帰国報告会では大歓迎されたんです。アフリカ最南端を確認し、インド航路存在を実証したから。その後、この岬は「希望の岬」と王により改名。そう、「喜望峰きぼうほう」ですね。ケープタウンは、ヨーロッパとアジアを結ぶ要衝ようしょうの地として生まれた港町。上部をすっぱり切り取ったように不思議な形をした「テーブルマウンテン」が、眼前にそびえてます。

マナクワランド

ケープタウンから北へ300km、野生の花々が咲き乱れる「マナクワランド」1年のほとんどは乾いた半砂漠だそうです。だが、7~9月(南半球の春)雨にうるおされた大地が変身します。長くて5週間のみ、荒野におこる奇跡。まさに、「神々の花園」というに相応ふさわしいですねえ。常識でははかれない現実が、世界にはまだまだ多く残されています

練習生原稿96「Spot解説 リードパス練習法」    Sugi Academy R4.9.27

チェストパスは、ゲーム中非常に多くの場面で使われるパスだが、最近はいい加減なワンハンドパスに押され、育成年代における存在感が薄まっている。また、本来的に正しくない使用法をすると、ミス連発となるのも事実だ。やはり、スキルというものは正しい活用こそが大事なんだ。今回は、主としてチェストパスを使った「空きスペースの狙い方」について解説しよう。まずは、「リードパスとは何ぞや」である。

リードパス活用の1場面

むろん、チェストパスが不正確だったり遅かったりすれば、全く機能しないので、基礎練をがっちりやっておくことが必要。図2では、基本ノーバウンドのチェストだが、プレイ状況次第でバウンドもよく使われる。

図1を見てほしい。仮に速攻の一場面だったとしよう。がボールマン。DEFは少し離れてるので、は基本的にはパスできる状態だ。問題はサイドライン沿いを走る○A のように走りつつあるのだが、×Bからのパスを狙っている。は、このタイミングでパスすると、90%くらいカットされる。しかし、このようなパスが、実際のゲームにはあふれかえっているのだ。小中生はいうまでもなく、高校生だってちょっとあせると、頻繁ひんぱんにミスする。じゃあ、ここではパスが出来ないのだろうか?
実は可能である。図2を見てほしい。×B がスティール狙いで飛び出し、○A はそのまま前に走っている。このままの状態なら、直接的にからのパスを通すことは出来ない。×B が邪魔になってパスコースがふさがれてるからだ。でも、からのパスが ピンク線矢印のようになされたら、ほぼ間違いなくパスは成立する。「パスは人に向けて投げる」ものだけじゃない。移動するプレイヤーの前方に向けて出すパスもあるんだ。ただし、走る選手が追いつけるパスでなければならない。動きの中で一瞬にそれを判断するには、経験とパスセンスが必要である。選手の動く前方に向けて出す、あるいはそちらに誘導する、そんなパスのことを「リードパス」と呼ぶ。空きスペースがあるのに味方が気付いていない、ここに動いてくれればシュートチャンスというスポットにパスを出すこともある。だから、「スポットパス」なんて言い方もあり、差異さいはあるがほぼ同義に考えてよい。実戦的パス https://saschool-blog.com/?p=356

このリードパス、実はものすごく大事。そもそもこれを出せるというのは、1~2秒後のプレイ展開を予測できてるあかしでもある。だから先ほど「経験とパスセンスが必要」と書いたんだ。センスはともかく、経験値を高めることは誰にでも可能。スポットパスの場面を作ってドリルすればいいのだから。味方が止まってる場面でスポットに誘導することもあるが、走りながらが多いであろう。つまりランニングプレイの練習をたくさんやることで、リードパスの感覚が磨かれる。パッサー・レシーバーともにである。ドリル例は、トライアングルパス・スクエアパス・ツーメンダッシュ・スリーメンダッシュなどだ。でも、試合の様子を見る限り、幾多のチームがこれらのドリルをたくさんやってるようには見えない。やはりちゃんとしたメニューをこなし、状況を作ってやらねば、技量は上がらないね。そんなのなくても出来るってのは、パスセンスのいい子だけ。最後には、日頃の練習メニューや取り組みの質へと話が帰ってくる。もっとランニングプレイをドリルしてほしいと、私は常に考えてるんだけどねえ……? スポットパス実例 項目4番 https://saschool-blog.com/?p=3940

まあ、ついでなので1つだけスポットパスの練習法を紹介しておこう。右図のように、自分でボードへボールをぶつけ、Rebするところから始まる。Rebボールをアウトレットパス。すかさず大きなカーブを描いて、フロントコートへ走る。アウトレットパスを受けたプレイヤーはドリブルでミドルへ入ってくる。そこですぐ、前を走る選手にチェストでロングパス。もちろん、人に向けて投げるんではなく、その前のスポット に落とすんだ。チェストパス力、走力、距離感、リードパスの意識、多くのものが養える。オールコートじゃパスが届かないって言うなら、スモールコートでやればいい。なお、パッサーは頑張って走りRebする。ドリルを続け、走力が伸びてきたら、シュート前ドリブルなしのドリルもある。

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