彗星と流星 R3.8.1 LINE新着配信
よく耳にする語ですが、意外にその違いわかってないかもしれません。まずは「流星」。実はこれ、星そのものではありません。元はそうなんでしょうけど、「ちり」のことで、わずかな星の一部分とでもいえばいいですかねえ。氷や岩の小さなかけら(数十グラムほど?)つまり、宇宙に漂ってるゴミみたいなものです。後述する「彗星」がよくまき散らします。流星は、地球の引力に引かれて大気圏に入ると、摩擦熱で発光。上空100~70kmくらいでしょうか。燃え尽きて消えます。時間にすれば一瞬の出来事です。流星には特に大きいのもあり、それらは空気との摩擦熱で燃えつきてしまわず、地上まで落ちてくる場合があります。これが隕石。石や鉄でできており、小惑星の破片ではないかという説が有力です。数グラムから数十トン、世界ではこれまで数万個確認されてるらしいです。隕石がぶつからないよう、たまには空に注意しましょう。
「彗星」は太陽系にある小天体のことなので、星です。氷と固体粒子がまじってできてます。定期的に姿を現す彗星もありますが、半分くらいは突如現われるといいます。太陽に接近した彗星は、核となってる氷の塊や岩が溶け、放出したガスやちりがそこから長い尾を作ります。太陽系内を楕円軌道を描きながら進みますが、放物線軌道などの彗星は2度と戻って来ません。この際にばらまいた塵がまとめて地上に落ちる現象、「しし座流星群」とかですね。大流星雨となるのは、数年~数十年に一度。夜空の天体ショーです。
毎年旧盆の時期(8.13頃)見られるのは、ペルセウス座流星群。ギリシャ神話の英雄ペルセウスの名を冠した星座から放出されます。放出する母天体は、周期133年のスイフト・タットル彗星というんだそうです(これ初めて知りました)。流星の極大時には1時間あたり30個から60個が出現し、年間最大級の活動を見せます。極大の前後数日間は1時間に10個以上出るそうです。お盆や夏休みの時期でもあり、最も観測しやすい流星群といえるでしょう。夏休みの自由研究課題などとして、子供向けに各地で観望会がよく開かれてるようです。北天にペルセウス座はあるはずです。親子で天体観望なんてのも、たまにはいいんじゃありませんか?
練習生原稿73「ボールスピンを学ぶ シュート実践例」 Sugi Academy R3.5.6
ボールスピンとは、ボールの回転のこと。こうした記事を見かけることはほとんどないだろう。じゃあ、なぜ、そんなマニアックな内容に触れるのかといえば、S.A.では必要だからということになる。シュートの実践例を元に、その原理や考え方を学んでほしいと思う。
スピンの種類を大別すると3つ。ボールの進行方向に対し、前方向に回転する「ドライブ」、投げた人に向かって回転する「バックスピン」、左右いずれか横方向に回転する「サイドスピン」だ。投げ方が下手だと斜め方向に回ることもあるが、これは除外して話そう。バスケで使われる主は、バックスピン・サイドスピンだ。バックスピンは、チェストパスやジャンプシュートなどに使うファンダであり、チェストパスに関しては、原稿61でスポット解説してある。(ブログ 4.1.23配信)そこで、今日はジャンプシュートに絞って解説しよう。シュートボールがほとんど回転せず飛んでいく場合がある。意外に多い事に気づく。これ、何が悪いのか?「回転しない」は、ボール全体を手のひらで押し出していることになる。つまり砲丸投げのような投げ方である。ここには2つ問題点が見える。まず、ボールの持ち方そのもの。指の第2関節より上で扱う、それがホールドのファンダメンタルだ。なぜかというと、指先の方が鋭敏だからである。小さい頃から指でいろんな作業をしている。手のひらの感覚に比べ、遙かに鋭いと容易に理解できよう。つまり、シュート率に影響が出やすいってことだ。もう一つは、ボールが飛ぶ距離。一見押し出した方が飛びそうに思えるが、実は違う。指でボールをしっかり引っかけて、弾き出すのである。手首の返しだ。こう言うと、手のひらがボールの下側を滑るようにすっぽ抜けるリリースになりやすい。生徒らが陥りやすい誤りパターンでもある。当然ボールは飛ばない。この点も、ジャンプシュートの習得を困難にしている要因であろう。だが、練習を積み克服すれば、綺麗なバックスピンのかかったシュートが可能となり、上級シューターの仲間入りだ。
投げられたボールは、当然投げた方向へと進む。投げた力に応じて、進む力(強さ)が変わる。そのボールが床やボードに当たるとき、ボールと板の間に摩擦が起きる。すると、運動の第三法則(作用・反作用の法則ともいう)により、摩擦とは逆方向の力がボールに加わるのだ。 ドライブ回転の場合はさらに強い前回転が、バックスピンの場合は戻る力が働く。サイドスピンの場合は、スピン方向により加速する方向が変わる。ジャンプシュートなどでバックスピンがかかってると、ボールが前に飛ぶ力を弱め、上方向に飛びやすくなる。だから、リングやボードで跳ねた場合、勢いが殺されて入る確率が上がるのだ。サイドスピンで多用するのは、内側に食い込む回転、インサイドスピンである。通常のレイアップシュートでも、わずか軽くインサイドスピンがかかってる。バックシュートは、リング下を通過後に打つシュートなので体勢が悪い。上手くスピンをかけ、ボールをリング方向に戻してやらないと決まりにくい。特に、2種類あるバックシュートでは、エンドライン側の手で打つ「レイバックシュート」が難しい。手首を外転させるので、綺麗なスピンをかけるのが困難なのだ。一方の「リーチバックシュート(ミドルコート側の手で打つ)」は、手首が内転なのでまあやりやすい。(ボールの回転は、どっちもインサイドスピン)
スクープショットというのがある、ゴール前でDEFがチェックに入る前、低い位置から早めに、アンダーハンドでボールを浮かせて打つショットのことだ。オーバーハンドで打つフローターシュートは有名になったが、その仲間である。ブロックされにくく身長差を埋めやすいため、小さな選手が身につけたいシュートだ。ただしこれ、かなりハイレベル。NBAでも、使い手は多くないだろう。カリーとかパーカー、ジェッツの富樫などかな。これは指先の軽いドライブスピンが必要と思うが、私はDEFと正面で対峙し使ったことはない。練習したことないので、できるかも不明。でも、でかいDEFのブロックを横向きになってかわしながら、インサイドスピンを使ったスクープショットを決めたことはある。完璧にブロックタイミングを外した。「カスタムスクープ」と名付けたこのショット、いずれ教えることがあるかもしれない。その時、サイドスピンは必要条件だ。チビは何でもできなきゃね。
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