バスケ配信  コーナートラップ脱出 瞬間抜き📷😎

練習生原稿特別号「Wチーム破壊のドリブル Spot解説」  Sugi Academy R7.8.19

先日スクール生にライン解説した内容を整理し、ブログアップすることにした。コフィンコーナーでのトラップから脱出する「瞬間抜き」スキルの説明である。通常コフィンコーナーとはセンターラインの四隅をいうけど、ここではバックコートのコーナーを指している。先に断っておくが、Wチームされたとき最も逃げ場のないコフィンコーナー。前提としてここでボールを持つのは間違い、是非とも避けるべき場所なんだ。「逃げられない」と了解した上で読み進めたい。その際、ピボットやフェイクを用い、DEFの前進を足止めしてから勝負する方法もある。けれども、今回は瞬間抜きにスポットを当てるため、それらを省略した。また、ドリブル方向はミドル側狙いを選択することもできる。しかし、これまた抜くスペースの狭いサイドライン側をわざと攻めている。ブン爺の要求である。

まずは図1、スローインのボールをレシーブした。のドリブル力が高く、1:1でDEFを圧倒できれば、これでも抜ける。だが、同じくらいか低い場合には、もう6~7割死亡している。このまま何もせず考えてたら、スローアーのDEFがピンチに来る、1秒とかかるまい。そうなれば死亡確率90~95%だ。
そしてこんな時、多くの選手はその場でドリブルを突く。ストレート・フロントチェンジ・レッグ・バックチェンジ、いろいろだがどれもDEFを抜きに行くドリブルじゃない。迫り来るWチームの壁の恐怖に負け、なんとなく突いてしまう。それで死亡率は99%に跳ね上がる。DEF力の強さ・トラップのうまさにより、若干確率が上下するだけだ。

ターンしながらボールを突かないこと。ドリブルは前を向いてからだ。今回説明しないが、OFFの選択肢が狭まる。

先ほど6~7割死亡と書いた。それでも90%よりいいだろう。だから、レシーブしたらすぐ前を向き、図2のように1:1を仕掛けるんだ。タイミングが遅れるほどDEFプレッシャーは強くなり、頑丈がんじょうな壁ができあがる。だから、壁が成立する前に、一か八か勝負するんだ。その際の留意点は、DEFの左側(サイドライン側)を思いっきりえぐりに行くこと。接触が起きそうなら跳ね返してでも抜く、そんな強い意志が大切だ。スローアーのDEFが詰めてくる速さも選手により異なる。鍛えられてるほど速い。その寄りが速いと、たとえ壁が完成してなくても、チェンジの瞬間にボールを引っかけられる。

コフィントラップの始まり 

左画像が、図1の実際場面である。大っきなDEF2人が押し寄せてくる。パニックになるのもやむを得ない。どうしようか迷い答えが出ない。多くの場合、立ったままボールを突く。あるいはよけて逃げるようなドリブルをする。完全な気迫負け、DEF達がそれを見逃すはずないのに。求められるのは勇気。

左は小6生Aのビハインドドリブルだ。一気に黒DEFの左側へドリブルし、DEFをサイドに寄せた瞬間にかわしている。右は中2生Aが、同じようにビハインドをやっている。サイドラインギリギリまで左足を入れ、DEFを押し込んだ。もう一つのポイントは、ボールの移動。かなり低く球足の長いドリブルだろう。ボールのバウンド位置がDEFを越えている

中2生Hのロール 回転距離がかなり長めだ。通常の1:1でこれをやると、反応の良いDEFが相手の場合、先回りされボールをチップされることがある。だが回転スピードがかなり速いので、おおむね大丈夫だろう。
中2生のロール H同様、回転角は大きめだ。少しゆるめのスピードだと、ボールチップされる可能性が高くなるので再度注意しときたい。でも、こちらも回転スピードが速くなめらかなので……。 

HRも、左へのドリブルでDEFをサイドへ押し込んでいる。回転速度や角度など小差はあるが、DEFを押し込んでコースに引っ張り、寸時すんじのチェンジで勝負してる。

HとR欄に書いた注意点には気をつけたいが、ピンチを破る場合は、一気に抜き去るのが大事。思い切って回転してみよう。

Wチームを破りに行く上で、仕掛けの早さ・チェンジスピード・クロスドリブルの出足、あらゆる要素にスピードが要求されるんだ。同時に強靱な意志も不可欠である。今回動画に登場し実技を行った選手達は、一般的に見れば上手いだろう。総合力はむろん高い。でも、瞬間抜きをS.A.レベルで判定すれば、やっとこさ中上級。上級にはまだまだ届いていない。J中生のようなしっかりしたWチームが相手なら、破れる確率は25~30%程度かなあ?4本に1本くらいかも。上級になれば、60~70%勝てるんだ。「抜く・ファウル取る」両方でね、多分3本に2本以上……。だから、もっともっと努力重ねて上達してほしいと強く願う。 Wチーム参考ドリブル https://saschool-blog.com/?p=5712

ビハインド・ロール以外に、S.A.独自のスキル「バマーステップ」を用いたドリブル変化もやったんだけど、初めての経験で余り上手くいかなかったんだ。上達したら是非試してみたいな。

「瞬間抜き」のポイントはブログの他記事にあるので、ここでは繰り返さない。改めて知っておいてほしいのは、「瞬間抜きの狙い」が1:1における勝利じゃないこと。1:1に勝つのは当たり前、「Wチームを破る」「狭いスペースでヘルプを蹴散らす」それこそが、S.A.の目指すカイリードライブである。世界一のハンドラーをまつってるのはそんな意味なんだ。もちろん、それによって目指すのは個人得点だけじゃないオフバランスにキラーパスをあわせ、より楽に確実な得点を生み出すこと。世の中は広い、いろんなレベルの選手がいる。そんな中、高志こうしを持ち続け、どでかい夢に立ち向かう頼もしい選手達を期待してる。それが、現在の日本の育成システム改善にも繋がること、Bun爺はかように考えている。

Wチーム突破するアービングのロール

S.A.の目指すハイスキルプレイを2つ掲載した。まだ困難は伴うだろうが、近い将来、このようなプレイが見られることを切願するBun爺。日本バスケ「育成年代」の本質的変化を見たい。  

カイリードライブとキラーパス

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