バスケ配信  ホールド1:1 フェイク系 Spot解説📷📷😎

練習生原稿142「Fake・Feint 数種を詳説」    Sugi Academy  R6.11.10

簡易説明は過去に済ませてるが、今日は数種に絞りスポット解説しよう。動きのリアリティ https://saschool-blog.com/?p=630 ホールド1:1 https://saschool-blog.com/?p=5212

ロッカーモーション(ロッカーステップ)
これ、なかなか便利でよくかかる。ボールホールド・ドリブル中いずれからでも仕掛けられる。下の連写画像は、Kの中3時のもの、ドリブルから勝負してる。

画像1 よ~し
画像2 いくぞっ
画像3 しぶといなあ
画像4 や~めた……

画像1はDEFと正対、2で左足が僅かに浮き左に動き始めた。3は1つ目のドリブル、姿勢はかなり低く前傾し、スタッガードスタンスになってるのが分かる。DEFも最も低い姿勢となり、右スライドに神経集中してる。1で既にスイングスライドが始まり、3で1歩目終了。それがあまりに速いので「抜けない」とKは判断、ロッカーステップを仕掛けようとしたんだ。4では、Kの膝が伸び上半身も起きてきてる。連動して左足も僅かだが下げられ、ドライブをあきらめたように見せた。(顔とオフィシャル席、足と3Pラインを比べるとわかりやすい)もう半足長ほど左足を引くとベストとはいえ、普通これくらい弛緩しかんすれば、DEFもスタンスをゆるめ身体が伸び上がるものその一瞬のすきを突いて再度ドライブに入る、それが「ロッカーモーション」なのである。だがこの6番、微塵みじんもそんな気配がない。バスケをよくわかっている選手、ロッカーも視野に入れきちんと守ってるのだ。Kも流石さすが、DEFの隙のなさを感じ取り、ロッカーの2ステップ目を踏まず、攻め方を変更した。

ブンコーチ
ブンコーチ

白6は、県の当代NO1といわれた選手。OFF.DEFともに大変優れていた。スクール生Kは、わずか1年ほどでPGとしての基本的スキルを身につけ、県の上位にまで上り詰めた器用な選手だ。でも、PGとしてのキャリアは短く、フェイク・フェイント系のスキルを十分練習できたとは言えない。だからこの時点では、②に述べるロッカークロスなどは未習だったのだよ。それをやれたら、ノーファウルで抜き切れたんじゃないかな

Kの右ドリブルから左フロントチェンジに対し、白6のスイングが速い。Kの左手にボールが入る時、既に右スイングが終えている。その後、ロッカーステップに来る可能性にも十分注意が払われてる。

Kの読みも確かだった。あのままロッカーに行っても、おそらく止められたであろう。ロッカーモーションを中断してからのDEFの詰めやKの切り返しも、大変おもしろい。中学生なのでまだまだ不足部分はあるが、このレベルの攻防が出来るなら、納得のいくものと言って良かろう

ロッカークロス
画像4の後、本来のロッカーステップならば、2回目のステップを踏みドリブルに入る。しかしこのケースのように、DEFが強くロッカーを警戒した場合、コースへ入られドリブルを止められる可能性が高い。そんな場面で使う技が「ロッカークロス」だ。ドリブラーも、止められるのを前提として考え対応するスキル。2回目のステップに合わせ、前傾姿勢でロードリブルを1回突く。高さは床から10cm程度、左からの右クロスドリブルでボールを移動し、一気に右抜きする。ただ、これはS.A.ドリブルの専売特許せんばいとっきょに近い。オリジナルのハンドリング練習をやってないと、かなり難しいだろう。

ボールヘッドフェイク
ロッカーがスタッガードスタンスで仕掛けるのに対し、これはスクエアスタンが望ましい。理由は、左右どちらもフリーフットにすることができ、いずれへ抜くことも可能だからである。スタッガーが無理なわけじゃないが、少し難点はある。では、右へフェイクし左抜きするケースで、やり方を説明しよう。まずボールは胸の前辺りで保持(トリプルスレッド)し、素早い動作で上半身を右コースへ向ける。顔のねじりと同時にボールも右へ動かす。大事なのはボールの位置、右膝の真上辺りに持ってくるんだS.A.特有の低い姿勢を作る。そしてその際、左右の手のひらは横向きではなく、上下位置になる。つまり、右手はボールの上、左手は膝のすぐ上に置かれるのがいい。「なぜかって?」その方がドリブルする気満々に見えるからさ。この体勢がちゃんと作れれば、反応のいいDEFは大抵ドリブラーの右に寄る。その瞬間、一気に左ドリブルで飛び出すんだ。比較的単純な動きだが、リアリティが高ければ効果は抜群である。

ジャブステップ……Oneステップが基本だが、Twoステップでの応用を入れる。10種類
・Oneステップ系 ジャブストレート、ジャブクロス、シミージャブ、シミークロス
・Twoステップ系 ツージャブストレート、ツージャブクロス、ジャブジャンパー、ジャブジャンパードライブ、ジャブスイング、ジャブレッグ  ジャブとは、片足を前に出し、床をトンと叩くように踏む動き

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ジャブステップのいくつかを、コーチが詳しく解説してくれたわ。右ホールドで右抜きを狙ってるとして読んでくださいね。

シミージャブ……オープンフットで1回ジャブを踏む。このとき右方向へ視線を持って行くこと。右足でジャブ踏んだ直後、上半身を左へねじりクロスドリブルへ切り替えるように見せる。だからボールも左へ移動し腹の前あたりまで持ってくる。だが実際にそれはフェイクであり、身体をすぐに右側へねじり戻すんだ。そのスピードを活用して右ドリブルに飛び出す。正しくスピーディにやれば、よく抜ける。

シミークロス……うまいシミーを出来れば余り問題にならないだろうが、抜けきれない場合にこれをやる。シミー後の踏み込みに合わせて突いたロードリブルを、即座そくざに左へと切り返す。

ジャブスイング……ワンアーム以内で守られると、身動きが窮屈きゅうくつだ。そんなとき役立つスキル。まず体勢を低くして右足ピボットで一歩押し込む。そこでワンジャブを踏むとDEFは僅か下がる。少し広がった隙間を使い、前傾姿勢の胸の前を左側へボール移動する。身体のねじりやボール位置は、シミージャブ前半とほぼ同じだが違うことが2つある。1つはボール移動のスピードをゆるめに行うこと、2つめはボール移動と同時に右足を後ろに下げていくことだ。そうすることで、左側にクロスドリブルのロードが出来上がる。この足の動きはロードステップと言われる。こうすれば、通常はそっちの方向(ここでは左へのクロスドライブ)へとドリブルするが、ジャブスイングでは、必ずしもそうはしない。左と思わせ右に飛び出すことも多い。

ジャブレッグ……2回目のジャブを踏むのと同時に、右V字ドリブルを突きボールを引く。そこですかさずアウトレッグを行い、左クロスドリブルに変える。シンプルではあるが、S.A.ドリブルを練習してないと困難だ。

今後とも、Spot解説は折りに触れあるだろう。また、好適な動画等を入手できれば、都度つどアップされる可能性は高い。動きの細かな点は、映像を見ねば理解しにくいとは思う。外部訪問者の皆さんには、幾分不便を掛けるが、我慢がまん願いたい。

   

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