人種による健康法 R7.11.6 LINE新着配信 奥田昌子(医学博士)さんより主引用
日本人は世界でも魚をよく食べ、心臓病の発症率が低い民族。そんな日本人でも、魚の摂取量を増やせば心臓病の危険がさらに小さくなるようです。EPAとDHAの効果は欧米人でも確かめられており、現在、欧米を含む世界数十ヵ国で、魚に含まれる不飽和脂肪酸を濃縮した脂質異常症治療薬が使われている。厚生労働省は、EPAとDHAが動脈硬化を防ぐだけでなく、糖尿病、乳がん、大腸がん、肝臓がん、認知症の一部、視力が低下する黄斑変性症などの発症率を下げる可能性があるとして、EPAとDHAを合わせて1日1g摂取するようすすめています。
日本人1人あたりの魚介類の消費量は今も?世界トップクラスで、2006年と2007年の調査では、EPAとDHAを米国白人の4倍摂取していました。しかし、食生活の変化から摂取量は減少を続け、またEPAとDHAが多いサバ、アジの代わりに、サケ、マグロなど、EPAとDHAが比較的少ない魚が好まれるようになったことで、EPAの1日摂取量は1975年をピークとしてじりじり下がっているらしいですね。魚を食べて動脈硬化を防ごうと思うなら……。といっても深刻に考える必要はありません。背中の青い魚なら1日50g食べれば十分です。握りずしのネタが平均13gなので、サンマのにぎりなら4貫。焼きサバ1切れ、サンマ塩焼きはどちらも120gですから、1回食べればゆうに2日分あります。EPAとDHAは魚の皮や血合いにも豊富なので、塩焼きや煮つけはきれいに食べるのがいいようです。
そしてもう一つが、和食の主役である大豆です。日本人の大豆摂取量は他の国よりはるかに多いらしい。その中でも摂取量が多いグループは、あまり食べないグループとくらべて脳梗塞の発症率が約3分の2に、心筋梗塞の発症率が約半分になることが、大規模調査から明らかになったそうです。でも残念ながら、この効果が認められたのは女性だけで、男性には効果がありません。これは、大豆に含まれるイソフラボンが、女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをするからだと考えられています。しかし……
大豆にはイソフラボン以外にも、さまざまな有効成分が入ってます。たとえば、レシチンには水にも脂肪にも結びつく性質があり、肝臓にたまった余分な脂肪の排出を促します。また、サポニンという成分には悪玉LDLの酸化をさまたげる作用があります。大豆はビタミンや食物繊維も豊富ですから、やはり男性も、大豆または大豆製品として丸ごと摂取すべきでしょう。
練習生原稿143「スクリーンOFFの王道」 Sugi Academy R7.1.27
全世界に広がってるPick&Roll。小学生でもOFFに取り入れてるチームは多い。だが、中・高バスですら、正確で効果的にやれてるとは言いがたい。むろん上手い子はいる、だから一般的な話なんだが……。そこで、今日は形の説明だけじゃなく、その原理まで深く解説しよう。

中・高生へ P n Rを使う人多いよね。でも、「正しく使えてる」と自信持って言えるかな?爺さんはたくさんゲームを見るけど、「ダメな使い方」のイメージが圧倒的だ。現代のP n Rは昔ほどシンプルじゃないが、だからこそ余計原点回帰が必要。満足に使いこなせないうちに、あれこれ情報を詰め込みすぎさ。学び直しを勧める。中バスは、せめて中上級以上になってから練習に入ろう。
ミニバス生へ 爺さんは、小学生がスクリーンOFFを使うことに反対だ。理由は簡単、1:1の力が伸びにくくなるから。味方の壁のおかげで取った得点を、自分の実力なんて考え違いする。それは昔から言い続けたことだが、敵チームがスクリーン使うことはある。そんな時、DEFの対応が出来ないとやられてしまう。だから、そういう意味でスクリーンOFFを学ぶ必要はあるね。活用してほしい。
スクリーンプレイに関しては、ブログ「上手いドリブルピック かけ方・使い方」をしっかり読み理解する、それが先決。P n Rのファンダといえるからだ。爺さんの若い頃には、国内でP n Rを見かけることは少なかった。上のレベルではある程度使用されてたんだろうが、見かけると「おっ、格好いい」そんなイメージだった。ユタ・ジャズのストックトンがマローンとのコンビで、1980~90年代ピックアンドロールを駆使してゴールを量産。NBA放映とも相まって全世界に広がったというのが、私の認識である。使い手が増えれば、DEFの対応が変化する。すると、そのDEFを打ち破る新たな変化形・パスが生まれる。そういうことの繰り返しで、OFF.DEF共に進化するんだ。現在は元のP n Rから派生したプレイが大量に出回っている。だからこそ、原点回帰が必要。それを軽視していろいろやった所で、効果は薄い。上手いドリブルピック https://saschool-blog.com/?p=5905

左図を見てほしい。まずは、ごく普通のマンツーマンDEF、×も×もインラインの原則に則って、守っている。マンツーなので当たり前だが、現在では、×の位置をもう少しゴール寄りに下げて守る「コンテイン&オーバー」というDEFタイプもあり、些か勝手が異なる。もちろん、そうした変化形にも弱点はあるが、リスク承知の上でスクリナーのカッティングを押さえなきゃならないほど、P n Rの威力は強烈という意味なのである。第一にその理解を願いたい。そして、この初期型のP n Rをしっかり学び、実践練習するのが上達のカギとなる。正しいスクリーンをベースにね。

次図を見よう。スイッチDEFの場面で、左図赤線のように動き、パスを受けてシュートに向かうプレイが、ピック&ロールである。ボールマンに付いていたDEFをしっかり押さえタイミング良くゴールへ向かえば、気持ちいいほど決まる。単純で効率がいいのだから、世界中で重宝される(喜んで使われる)わけだ。守る側からすると、とても厄介。かなり意識的にドリルせねば、防ぐことができない。
ピック&ロールはその名が示すように、「ピック(スクリーン)」と「ロール」の組合せでできてる。ピックに行ったスクリナーが、その後ロールでリバースターンし、×を背中で押さえるんだ。すると、スクリナーはDEF×よりゴール側に位置取りできる。×はスイッチDEFしボールマンのコースチェックに向かってるから、パスコースはがら空き、ピンク破線のパスが綺麗に通る。なお、この場合のパスは何が適切だろう?基本はプッシュバウンド(図では右ドリブルだから右手で、その方が速い。ただし、DEFとの位置関係により左手で捌くこともある)あるいはチェストバウンドも悪くはない、ただ動作がノロいと叩かれるかも。スキルレベルがアップしてくれば、ドリブルスナップorドリブルスナップバウンドを状況で使い分けると良い。
DEFの間を抜く場合のパスは、概してバウンド系が重宝する。これは三流パスじゃない、正しい使い方だ。近年のP n Rでは、スクリナーがリバースターンせずにゴールダイブするのが殆どだろうが、ここでは原点を意識し、ロールターンをしっかりやろう。ゴールダイブのメリット・必要性については、改めて掲載したい。
実は彼ら、Pick & Rollをやるのは初めてである。早期からのスクリープレイ練習に対し、S.A.では慎重だ。個人攻撃力・防御力伸ばすのに相当時間を掛け、しつこくドリルするから。右隅の2人は中2年、ゲーム得点は20点以上が多いが、それでも過去の練習でスクリーンプレイの経験は2~3回だろう。そんな事情ゆえ、プレイの拙さはお許しを。
もちろん逆サイドでも練習する。スクリナーの掛ける位置を少し横めに変えたり、ワンパス受けるタイミングでスクリーンセットしたり、いくつかのパターンをドリルしとこう。現代では、トップポジションからP n Rを仕掛けるOFFパターンが非常に多い。スペースを広げやすいので……、それが流行なんだ。ただ、ある程度のスクリーンスペースさえ確保できれば運用は可能なので、いくつかの場所で練習することも必要だろう。
こう考えると、P n Rの習得だけで随分な時間を要するとわかる。ファンダスキルが山積してるミニ・中バス生には勧めない。あくまで1:1技術の向上こそを優先してほしい。そして、かなりレベルアップしたのなら取り組めばよい。1つ1つを丁寧正確にだ。
なお、P n Rに伴って覚えるべきスキルが数種類ある。こちらは別の機会に紹介しよう。また、P n Rの派生系についても、いつかは解説するつもりだが、全中上位レベルの強豪チーム未満では不要だろう。もっと基本的なパッシングOFFなどを優先すべきだ。それらは特に、カッティングやパススキルに関わってくるものなので、2:2OFFの範囲を越えることが少なくない。



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