バスケ・デイリー配信  「育成年代の世界目線、ストリクトDEF」「革新に妥協なし🏀」

技術革新(バスケ含む)に求められるもの   R3.2.12 LINE新着配信            

Bリーグの試合を前半だけ見ました。私個人の見解ゆえ反論はあるかもしれません。承知の上記述します。名誉に関わるのでチーム名は伏せます。2点あります。

1つ目は、ブログでもよく取り上げるバウンドパス。AチームがセットOFFの外回しでノーバウンドのチェストではなく、バウンドパスを何本かしてました。「えっ」と思った瞬間にはスティール。全部がカットされてるわけではないのですが、「カットされねばよい」のでしょうか?正しいプレイをしてもミスは起きますし、間違ったプレイでもミスにならない場合はあります。前者はやむを得ません。では、後者はどうでしょう?カットされなかったとはいえ、バウンドなのでパススピードの減速は明白。つまり、パスプレイの展開速度自体が遅れるという意味です。通常のチェストパスなら、完全にもうワンテンポスピードアップできるのに、それができないのです。理を説いて話せば、選手はわかるでしょう。でも現実はそうなんです。何だかミニバス・中バスの試合が目に浮かびます。「当時の悪癖」がそのまんま残ってしまったのかと……

私がAチームのコーチだとしたら、徹底的に直します。そして、1秒でも速いパッシングOFFの完成を目指すでしょう。「妥協せずに理想を追う」そんな姿勢があればこそ、最良のものが生まれます。「安易」と言う言葉を排除して、初めて「革新」にたどり着くんです。

2つ目は、解説者のコメント。DEFが機能しない原因を、「動きがかみ合ってない」とか「BチームのOFFが予想以上」などと言ってます。個人DEFのアグレッシブ(積極性)には、全く触れません。Aチームの得点が伸びない原因についても、OFFの何を変えればいいかという話題は少なかったですね。

世の中は、進化や退化を繰り返してます。革新的事象が生まれる背景には、多くの英知や実践があります。容易に実現しないからこそ、理想というのでしょう。その困難を乗り越える意味を、皆で考え直してみませんか?きっと「バスケLIFE 豊かLIFE」の願いが見えるはずです。

練習生原稿63「DEFの原点!インラインとストリクト」   Sugi Academy R3.2.3

 原稿11のスポット解説である。今後、ハードでパワフルなDEFを身につける上で、絶対的に意識してほしい内容だ。特に、ジュニア&ハイは、相当配慮せねばならない知識。日頃から言われ続けてることながら、改めて確認しよう。 ミニバスのDEFポイント https://saschool-blog.com/?p=648

まず認識すべきは、インラインマンツーマンDEF。マークすべき相手と守るゴールを直線で繋ぎ、そのラインをまたぐように守る。OFFとの距離は1m程度OFFがどこへ動こうと、常にその2つのルールを徹底する(正確には、インラインDEFでも、ボールマン以外は少し離していいんだけどね……。)細かな説明は原稿11の図などを参考にしてほしい。もし、一人一人のDEF力がかなり高くて容易に抜かれないとすれば、このDEFがシンプルながらも最強のチームDEFといえよう。現実には、「抜かれない」なんてことは考えられない。NBA選手対中学生なら、話は別だが……。だからこそ、サッグやフロートを用いたヘルプDEFが効力を発揮する。しかし、個人DEF力が幼稚なレベルからヘルプDEFを始めると、「1:1を守り切る」というマンツーマンの核部分が抜け落ちてしまい、個のDEF力が全く上達しない。結果として、当然チームDEF力も伸びない。ゲームを部分的に見れば、ヘルプDEFが何となくうまくいってるように感じることはあるかもしれないが、それは幻想だ。たまたまの成功に過ぎず、OFF力がやや高いチームには、隙だらけのDEFのほつれをグサグサと刺し込まれる。きつい言い方をすれば、目の前の1勝がほしくて誤魔化ごまかしのDEFをする、そんな感じである。

ストリクト」とは、「厳密な、絶対的な」という意味。つまり、厳格にDEFを遂行せよと言っている。厳格なマンツーマンとは、インラインの原則を重視し、ヘルプの提供やスクリーンスイッチを可能な限り排除はいじょするのだ。もちろん絶対とまでは言わないが、「可能な限り」という語は、相当強い響きを持つ。PnR(ピックアンドロール)を中心のスクリーンOFFが多用される現代にあって、古くさい考え方と思うコーチもいるだろう。しかし、「君は君の相手を守れ、僕は僕の相手を守る」というマンツーマン初期の原則は、今なお、脈々と息づいている。「何が何でも、自分のDEFを最後までやり切る」という強いハートを育てることこそ、優先されねばなるまい。これくらいできればいいだろうと、簡単に考えすぎる傾向があるんじゃないのだろうか? ヘルプやスイッチを否定するのではない。それはそれで重要なスキルであり、身につけるべきもの。だが、もっともっと徹底的に純粋なマンツーマンDEF力を磨き上げる。「それこそ万古不変の真理」というのが私の信念なのだ。

2年前のバスケワールドカップ。好成績を期待されながら、全く振るわなかった全日本男子。渡邊・馬場・田中らは、間違いなく国内では超一流。その彼らが口を揃え、「ワールドと比べ、個人技術の差があまりに大きすぎる」「チームプレーを語る前に、個人技術に大きな差があることを痛感した」「DEF力がアジアレベルとは段違いだった」と言っていたではないか。こうした貴重な体験を決して忘れてはならない。遅ればせながらも、このような声が上がってきたことは歓迎したい。指導者・選手とも現実を謙虚けんきょに受け止め、練習を改革しよう。 ボールマンDEFの追究 https://saschool-blog.com/?p=2951

ノーマルな1:1DEF、タイト、ヘルプ、オーバーシフト、ディナイ、フィネル、ファン、トラップ、フルプレス、ゾーンモーション、アウトナンバー。スクリーンに於いては、コンテイン&オーバー、スイッチ・スイッチアップ、プッシュ&アンダー、ハードヘッジ&オーバー、ソフトヘッジ&スルー、ブリッツ などなど。何をやるにも基本となるファンダがある。「ファンダメンタルの徹底」は、S.A.における根源的思想。DEFに関しては、「インラインとストリクト」こそが、それである。ワンアームの距離でどこまでタイトに守り切れるか、大変興味深い

実現できれば、その先には「超絶テクのDEF」が待っている。相手からボールを奪取できるDEFだが、DEFの基礎力が付かないうちに教えるつもりはない。また、教えたところで十分に機能するはずもない。学ぶに値するだけのレベルにまで、何人がたどり着くであろう。生徒の成長を眺めながら、密かに期待している。

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