臨時 デイリー配信  福島沖で大地震……広島型原爆32個分 

地震の規模などを簡易解説   R3.2.14 LINE臨時配信  

昨日23時過ぎ、地震速報が飛び込んできました。コロナ情報に席巻され続けた昨今、久しぶりのニュースにハッとさせられました。皆さんも同じかもしれません。停電世帯数は半端ではなく、町中の信号などにも影響が出ています。発生直後の報道では、極大の被害は報告されておらず、不幸中の幸いとはいえそうです。このタイミングに合わせ、地震について発信するのは意味あるかなと思い立ち、急遽きゅうきょブログを書いてみました。でも、あまり細かいと読むのがだるいので、内容は簡素化します。

地震の波は、P波とS波の2つで構成されます。PはPrimary Wave、SはSecondary Waveの略です。「プライマリィは最初の」「セカンダリィは2番目の」「ウエイブは波」ですね。大きな地震が来ると、最初に「カタカタ」と少し揺れ、その後「ぐらぐら」と強い揺れが発生します。その「カタカタ」がP波で、大きな被害をもたらす「ぐらぐら」がS波です。地震の前に遠くから「地響き」のような音を感じることもありますが、震源からの距離により、波の伝わり方は変わってきます。報道される緊急地震速報は、P波の大きさを元にマグニチュードや震源、震度やS波到達時刻などを予測します。

地震は、大きく2つのタイプに分けることができます。1つ目は、プレートがぶつかり合うところで発生する「プレート境界型地震」、2つ目が、プレート内部の断層がずれることによって起こる 「内陸型地震」です。海溝型とか直下型とかという呼び名もあります。プレートとは、分厚ぶあつい岩の板だと思ってください。面積もだだっ広く、十数個のプレートで、地球の表面がおおわれてます。やっかいなのは、このプレートが移動すること。1年間にほんの数cmですけどね。何十年何百年と経てば、プレート同士がぶつかりゆがみます。そのゆがみが限界に達すると、大地震発生です。巨大地震は皆このタイプです。内陸型地震は規模が小さいのですが、私達が生活してる場所のすぐ下で起きるため、被害は大きくなりやすいんです。

次は、「震度とマグニチュード」です。今回の福島沖地震は、現地では最大震度が6強多くは6弱~5強(静岡県では2~3くらい)、マグニチュードは.1なので大地震に入ります。マグニチュードは、地震のエネルギーの大きさ(規模)を表します。中規模地震で5~7未満、大地震は7以上、巨大地震は8クラスとされ、数字が1上がるとエネルギーは32倍です。過去最大レベルの災い「広島の原爆」、これをマグニチュードで表すと、だから今回の地震は、あの忌まわしい原爆が震源で32個落ちたことになります(生徒たちへの説明のため、若い頃勉強したことが役立ちますねえ)。東日本大震災はマグニチュードだったので、原爆約31,800個ぶんでした。震度とは私たちが生活している場所での揺れの大きさを表します。気象庁が10階級(0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7)に分けています。

終わろうと思いつつ、最後はプレートについてもう少し。「地球表面にプレートという物があり、それが移動する」という考え方は、プレート理論とかプレートテクトニクスと呼ばれます。私の中学生頃から発展した地球科学の学説です。歴史的に見れば割と新しい考え方です。でも、生活してる地面自体が動くなんて、普通考えませんよね。当時、TV等で大々的に取り上げられました。以前ブログで紹介した、会津の「塔のへつり」。これができた原因にも、プレート理論が関係します。近々似たような例を掲載予定です。世界旅で大人気のボリビア「ウユニ塩湖えんこ」なども話題にしましょうか?地球の地殻活動という長大な歴史。興味は尽きません。ただ、地震による被害は勘弁願いたいですよね。震源の浅いことや規模のわりには、被害が軽微けいびで済んだようです。関東での地震、これ以上拡大しないよう祈りましょう。

最近では、プレート理論に異議を唱える学者も出てきたとか。興味ある方は次の記事も見てください。 新しい巨大地震説 https://saschool-blog.com/?p=2332 南海トラフ大地震と地球 https://saschool-blog.com/?p=2201

「活断層」って言葉、よく聞くんだけどどうもよくわかんないよな。ブンコーチが説明してくれたぞ。これなら何とかわかった。

活断層について R6.1.6ライン配信より

大昔の造山活動は置いといて、現在断層が出来る主要因は、主にプレート移動による圧縮と考えられてます。(ブン爺個人は、マグマなどによる圧力変化などもあるんじゃないかと思ってますが)プレート内部で少しずつ貯まったひずみが、大きな力を生み出します。「断層 ??」地面を深くまで掘り進むと、やがて硬い岩石の層にぶつかります。😱 この岩の中には、ひびのような割れ目が幾つもあります(そう勉強しました)。これらは、岩石層に巨大な力が働いて2つに割れ、上下・左右にズレた時の跡なんです。ズレた部分は数km~数十kmの長さになります。

極端に古い時代に出来たヒビ割れは、もうガッチリくっついているでしょう。でも、新生代 約250万年前以降にできた断層(特に、数十万年前より新しいもの)は、超古い断層に比べてくっつき具合が弱く、大きな力が加わると、再びズレて新たな断層を作りやすいんですね。数十万年も前に生まれたのに、依然しぶとく生きてる、これを「活断層」と呼んでます。

活断層に力が加わり、その場所が新たにズレる。その衝撃が地表に伝わったのが「内陸型地震」🌎。活断層は全国で約2000個といいます。その内100個余りが、主要活断層に指定されてます。30年以内に地震発生の確率が3%以上、「3%?」って結構低めなんですけどね。起きると、被害甚大なので困るんです。そして、主要活断層の数は、中部日本に相当数あります。

私、地震発生のメカニズム、ホントのところはよくわかりません。過去からの知識を元に、知ったふうに書いてるだけです。発生の新説など他記事で取り上げてるので、ご覧ください。

 

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