コーヒー効果と弊害 R5.2.17新着配信
コーヒーに含まれる成分で、真っ先に思い浮かぶのはカフェイン。煎茶や紅茶、ウーロン茶など日常的に飲む他の飲料と比べ、カフェインが多く含まれています。よく知られるその効果は覚醒作用。頭をすっきりさせて集中力を高めます。また、利尿効果が老廃物の排出(不要なものを捨てる)を促進させる、自律神経の働きを高める、運動能力を向上させる、心筋の収縮力を強化するなど、コーヒーのカフェインは、多彩な効果を持つといわれます。また、コーヒーには、ポリフェノールがたくさん含まれています。コーヒーのポリフェノールはクロロゲン酸という種類。苦味や色素の成分で、活性酸素から体を守る抗酸化作用が強い。だから、活性酸素が原因となるがん・動脈硬化・心筋梗塞など、生活習慣病の予防に役立つというわけです。紫外線による肌のダメージを防ぐ効果も報告されてるらしいですね。
かなり前ですが、何かの雑誌でカフェインの害が書かれているのを読んだことがありました。でも、10年くらい前でしょうか?国立がん研究センターがコーヒーの健康効果を発表、世間でその有効性が信じられるようになったんです。飲用でリラックスが得られるなんて利点もありますしね。しかし、一方ではカフェイン飲み過ぎによる「カフェイン依存症」の危険を訴える人もいます。多量摂取で、全ての健康効果が逆転すると言うんです。「どっちが本当?」わかりません。
例えば、医療で使われるモルヒネ。これは、ケシから採取したアヘンより生成される麻薬です。当然、強い依存性を持ってます。でも、鎮痛剤として適正に使用する限り、精神がおかされたり、依存性が出たりすることはなく、がんなどによる強い疼痛を緩和する目的で使用されています。高い鎮痛効果があるんですね。副作用は吐き気や便秘程度。長い間 、白眼視(冷淡な目で見る)されてきた背景には、アヘンが社会問題だった遠い過去の歴史や、大戦後に世界中で行われた麻薬撲滅キャンペーンが、原因と言われます。食品成分や摂取・薬剤・治療などは、時代の変遷とともに大きく変化しやすい。30年前の常識が今の非常識ってことも多いです。まあ、それはバスケのスキルなんかにも言えそうですが……。
コーヒーも、摂取量次第で良薬・劇薬いずれにもなり得るのですかねえ。1日2~3杯が適量といわれますから、過剰摂取には注意した方が良さそう。でも、アイスとホット、豆の種類や量、1回の飲量などで違いが出ることもあるでしょう。まあ、全部鵜呑みにすることなく適切な判断を。
練習生原稿100「ピボットをゲームでどう使う?」 Sugi Academy R4.12.21
ピボットの活躍する場面を具体的に説明したぞ。1.5m位のスペースがあればやれるドリル、個人練習にはうってつけだよな。是非、自主トレしよう。指導者はチーム練で意識を強く持ちたいですね。
ピボットの必要性は過去原稿で何度も語っているので、今日はできるだけ内容がかぶらないことに気をつけて話そう。「ピボットできない」とどうなるか?DEFが近づいてきたとき、身体をのけぞらせたり何の考えもなくすぐドリブルしたり、訳もわからないようなパスを出したりする。「DEFの怖さから逃げる」共通の行動だ。時には、高校生などでもそんな場面がある。でも、きちんとピボットできる人は慌てない。なぜかって?簡単にはボールとられないことを知っているからだ。「ボールをとられないようにする」のはピボットの利点だが、それだけじゃないぞ。ピボットを踏むことで、身体のバランスをとる、つまり、その後のプレイ-ドリブル・パス・シュート-をやりやすくすることに繋がるのである。
ボールキャリーの時、後ろ向きでパスを受けたら前が見えない。ピボットして前さえ見れば、ノーマークで走る味方を発見できるかもしれないだろ。それどころか、ピボットで前確認しない間に、DEFがもう一人やってきてWチームされた経験はないかい。DEFにあたられたとき、反対側にピボットしたら、簡単に味方へパスできる場合もある。
Rebで折角ボールを拾ったのに、すぐ外へパスしちゃう選手も多い。自分が一番ゴール近くに居るのにねえ。ちょいとピボット踏めば楽にシュートなんてよくある話。インサイドで勝負するときは、ゴールと違う方向を見た状態でパス受けることも多い。そんな時しっかりピボットできねば、シュート入んないしょ。ペイント内は人がごちゃごちゃしてスペースが狭い。うっかりドリブルすると、すぐヘルドになったりするよね。ピボットは、自分がシュートしやすい状況を作り出してくれる。
ゲーム終盤残り7秒1点リード、相手チームのシュートが外れ、あなたのとこにボールが落ちてきた。もう慌てふためいてドリブルつく人多い。だからすぐとられてブザービート、そして大泣きする。慌てず騒がず、ボール持って3秒くらいピボットしてればゲーム終了したのにね。
こんな感じで、ピボットを使用するんだ。地味な技術なので練習不足だねえ。困ったもんだ。でも、全ての選手にとって、ピボットは必須の技術、それを忘れてはダメ。回転の仕方12種類は、R3.3.9配信ブログ「T中戦、改めて知ったファンダ重要性」を参考にすること。ピボット回転法 https://saschool-blog.com/?p=1013 基本だけだが、それだけやれればかなり役に立つ。このあとは、ボールの動かし方について解説しよう。
ボールを胸の前で構えたまま、グルグル左右に回転する人がいる。信じがたいが事実だ。「なぜ、それではダメなの?」ボールの高さが変化しない、しかも丁度手をかけやすい高さだからだよ。わかりやすいように、リトルの子達には「回転寿司」の話をする。寿司が回ってくる。胸の高さくらいをね。寿司が突然、上や斜め、下に動いたら困るなあ、「しめしめマグロ」と手を出した瞬間に消えてとれない。ボールも同じだ。寿司ピボットをやったらいかん。では、どういう動かし方がいいのか?次の図を見よう。
どう組み合わせればBESTなのかは、DEFの状況次第なので、上達しないと判断が難しいだろう。だから、慣れるまでは適当でいい。でも、いろんな組合せをやってほしいし、「胸の高さの一直線、4→5→6、6→5→4」という「回転寿司ピボット」には注意してもらいたいね。もう一つ大切なのは、動かすボールの速さ。両腕を伸ばした状態でゆっくり動かすのは避けた方がいい(絶対とは言わないけど)。一瞬胸に引きつける感じで動かす。これを「ボールクイック」という。上級者は、12パターン以外の回転やボール移動もできる。そうなれば、強いDEFのWチームを破る方法も学べる。
先日の試合、うちの子、サイドライン近くで2人に挟まれて、ファンブルしボール取られちゃいました。
私は、この前の大会中、ドリブルでレーン近くまで運んだ時、2人にはさまれたのよね。ボールにDEFの手がかかったけど、ギリギリ振りほどいてノーマークへパスできたわ。でも、危なかったあ~。
アウトプレイヤーは、ボールキャリーやパッシング場面でプレッシャーを受けること多い。もちろん、Wチームもされるよな。インサイドでは Rebやパスフィードの前後、そしてシュート場面。ステップ系のシュートって、ピボットの発展とも言える。以前紹介したアキーム・オラジュワンは、「ゴール下の絶対的支配者」といわれた。極めて優れたステップワークとシュート力あればこそだ。米国バスケの教え https://saschool-blog.com/?p=3450
本文にも書いたように、みんなピボットが下手すぎ。NBAの難しいシュートやドリブルだって、動き方はピボットの応用変化と言えるんだ。動きの細かな調節や安定的重心移動をしっかり学ぶからこそ、何にでも応用が効くんだよ。
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