バスケ配信  T中戦、改めて知ったファンダ重要性

練習生原稿25「ターンとピボット、その違いと使い方」   Sugi Academy R1.11.10

先日のT中学校戦、凄かったわ。練習見てるだけで価値あり、スクールで言われ続けてることが目の前で展開していたのよね。今日はそういうファンダに関わるスキルの話らしいので楽しみに読むわ。

先週アップした原稿20の中に、ターンとかピボットという言葉がある。何度となく耳にし、何となく理解してはいよう。今日は、そこをもっと深く説明し、脇役のように考えられているこれら技術の重要性を再認識してもらうのが目的だ。

「ターンとは?」 進む方向を変える動きのこと。フットワークでやってるキックターンのように、120度くらい向きを変える(図①)。ほぼ直角に曲がる(図②)。ドリブルのロールでは、後ろ向きに回転しながら進行方向を変える(図③)。これもターンだ。

    図①    図②     図③

普通は、上図①のように、進む方向を向いたまま角度だけ変えることが多いが、時には体を後ろへ回転させながら向きを変えることもある。これをリバースターン(バックターン)といい、日常生活では余り見ないが、バスケスキルとしては、相当大切なものだ。真ん中の図②、直角ターンを例に話してみる。今まっすぐ走ってきて、右足が前で止まったとしよう。その次の動作で、左足を前に出さず右後ろに引くのである。それで右方向に体が向く。ただし、前向きではなく後ろ向きになってることに注意が必要だ。こうして、後ろから来るパスを受ける場合が少なくない。

体の前後方向を変えずターンするにも、2つの方法がある。アウトサイドフットターンとインサイドフットターン(外側の足で床を蹴る、内側の足で床を蹴る)だ。上図①で、右足ストップからそのまま床を蹴り、左に行く普通のがアウトサイドフットターン。逆に、左足ストップから右足を大きく左に回すよう持って行くのが、インサイドフットターンと呼ばれる。これらは、OFFとDEFの位置関係によって使い分ける技術である。この2つは、「キックによるターン」に分類される。次は、方向を変えるというより、その場で回転する技術であり、これまた重要なスキルだ

 回り方練習は、90°180°270°で、前後左右の計12種類

フロントターンとかリバースターンという名は、回転する方向につけられた言い方だ。上の図のように、片足を固定して体をくるくると回転させる技術を、全部まとめてピボットと呼ぶ。ピボットの中に、フロントターン・リバースターンがあると覚えればいい。上図ではすべて、足の状態はスクエア(つま先が揃ってる)だが、止まり方によっては、左右に前後のズレが起きることは当然ある。 *ターンの際、パワーポジションは、常に言うように基本である。これをいい加減にしてはならない。

JX-ENEOSのコーチ大山(ちょびっと知り合い、覚えてるかなあ?)が、小・中生相手の基礎クリニックの中で、「バスケの攻撃の基礎技術として不可欠なのに、ピボットを踏めない選手の多いことに気がつきました。」といっていたが、まさにそのとおり。ピボットを全員がきちんと踏めるチームは、だいたい強豪である。

DEFに近接して守られた時、相手のプレッシャーに負けて逃げ腰になる場面が、ゲーム中よく見られる。そうなったらもう、OFFの負け。ボールをとられるかトラベリングの運命が待っている。よくてもせいぜいヘルドボールだね。しかし、しっかりピボットを踏める選手は、相手DEFをひらひらとかわし、ナイスパスに繋げることができる。何にも増して、「私は取られない」「カモ~ン」と、自信を持ってプレイすることが可能になる。当然、プレスDEFを破るにも必要なスキルだ。 https://saschool-blog.com/?p=1324

そして、今回やってるポストアップからの1:1。そこでも、ピボット技術は必須である。7種類のシュートがよく理解出来ない、うまくこなせないというのは、見方を変えれば、ピボットというファンダメンタルが身についてない証拠である。一気に90度・180度・270度の3種類をフロントとリバースターンでやり、それを左右の足で入れ替えてドリルする。これで、12種類できる。でもこれは最低ライン。もっと応用を利かせ、自在に身体を操れるスキルが望まれる。 *ポストシュートがよくわからないので教えてほしい、と質問があった。そういう意欲は大切だ。 1:1の強さ、ボール運び・ポストOFF https://saschool-blog.com/?p=840

ブンコーチ
ブンコーチ

ピボットの具体的使い方について、スポット解説したので、それも是非参考にしてほしい。ボールの動かし方も詳しく説明したぞ。ピボット詳細 https://saschool-blog.com/?p=4596

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