ドリブルの突き方なんて、もうとっくにできてると思ってたんだけどなあ。
私も最初はね。でも、読んでくうちにだんだん青ざめてきたのよ。やっぱりスキルって、そう簡単じゃないのね。
練習生原稿105「ドリブル位置、その効果とミス発生率」 Sugi Academy R5.1.9
バスケを習い始めれば、すぐ練習しだすドリブル。ごく初歩的な事柄から順番に説明しようと思う。だからといって、中上級や上級にとって不要かというと、そうでもない。だって、スティールされることあるだろう、上級でも。それが非常に優れたDEF技術に起因する場合もあれば、自分では気づいてない些細な原因だってあるんだ。そんな部分は、君らのスキルアップに役立つだろう。ファンダを侮るなかれだ。
ミニバス初級者
①ボールの扱いは、指の第2関節から上で。手のひらが触れないように気遣いを。
②直進ドリブルでは、自分の体幅の外側で突くこと。脚の前だと蹴飛ばしちゃう。
③スピードアップするには、ボールを縦ではなく、斜め前に押し出すよう突くこと。
④ハンドリング向上には、突く高さ・強さ・種類を学ぶこと。スーパードライブ基礎 https://saschool-blog.com/?p=2416
⑤キープするドリブルも意識し練習する。身体の横で、やや低めに強く突く。
どれもないがしろにはできないポイントだが、
多くの子に足りてないと感じるのがスピード。
まっすぐだけじゃなく、スラロームでも練習
したい。試合では、全速力のドリブルが必要な
のに、普段練習不足のためミスすること多い。
ミニバス中級~中バス中級者
初級者メニュー①~⑤に加えて、ドリルする。
⑥ドリブルスピードの変換。速く → 緩くorストップ → アクセル など、変化をつけて練習。
⑦5m四方のスペースで、方向変換練習。右フロントV → 左アクセル4歩 → 右へロール等。
⑧抜く時のドリブル開始で、ボールを落とす位置は、リードフットより前。← これできない
⑨クロスステップからのドリブル開始では、まず足を動かしてから、ボールを離す。← 同上
⑩ドリブル進行中、DEFに妨げられた時、ボールを少し自分の方に引きつけドリブルする。
⑪本格的なキープドリブルの練習をする。ブログ参照 https://saschool-blog.com/?p=2063
どんなに正しく運用しても、やられることはある。でも、ファンダがしっかりしてれば、ミスは軽減できるし、勝率も上がるんだ。⑧⑨なんて、びっくりするほどできないねえ。⑩も、それだけでは不足なんだけど、気をつけるとカットされにくくなる。
中バス中上級~高校
⑫前述⑪のDEFを激しくして、プレッシャーに耐える訓練。1:2にもチャレンジ。
⑬前述⑩の場面が出たら、ストレートドリブルを2回以上突かず、ボール位置を動かす。
⑭積極的に抜くための通常スキルには、瞬間抜きドリブルの有効的組合せが、求められる。
⑮発展スキルとして、フェイク・アクセル主体のへジテーション系ドリルを身につける。
ドリブルのスピードが速い時に、ボールをカットされることは少ない。ファウルになりやすいからね。スピードの出始め・徐々に緩んだ時・進むのを停止したまま迷ってる時に、やられるんだ。もちろん、DEFが鍛えられてなければ、あまり手を出してこないので、甘いドリブルでも取られず済むことは多い。でも、しっかり練習してる選手には、通用しないぞ。だからこそ、日頃の練習でDEFを厳しくやらにゃあいかんのだよ。そうすれば、⑫~⑮ドリルの重要性がよくわかる。カットされやすい3パターンの中でも、とりわけ3つ目(進むのを停止したまま迷っている時)に注意だ。上級DEF相手のゲームで現れやすい。普段ほとんどドリブルカットされない上手な人でも、DEFレベルが上がるとスティールされる。あまり経験がないため、一気にパニックとなり、ゲームがボロボロなんて羽目に……。きっと何人か思い当たるだろうね。
また、上級者は、1:1場面の微妙な違いに造詣を深める必要がある。そして、一個一個の技の持つ意味合いや運用法を正しく習得せねばならない。たくさん学んでやり散らかすんじゃない。数よりその精度の高さに、本当の強さが宿る。そこは君ら自身の自主努力にかかってる。スクール練習の回数は、少ないからね。大いなる学びを期待する。
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