バスケ配信  初・中級者のミス、キープドリブル

練習生原稿77「ドリブル キープ力を伸ばすドリル」  Sugi Academy R3.7.24

5.21ブログ配信「プレスの粉砕」は、わずか2ヶ月で80ビューを超えた。ハイペースだ。その裏側には、幾度となくゲームの中でプレスにあい、ミスさせられた苦い経験が皆に残っているのだろう。プレスでボールを取られるパターンは3つ。1つはスローインのボールをカットされる。2つ目はコートの中で回すパスをカット。3つ目はドリブルのボール(ホールドも含む)を取られるケースだ。前者2つに関しては、DEFを振り切るレシーブやパッシングゲームのブログ・原稿を参考にしてほしい。プレスだけにこだわらず、ドリブルキープ力はゲーム全般に不可欠なスキル。PGはもちろん、他のプレイヤーもある程度まで極めねばならない。

今日はプレス粉砕にも役立つ、ドリブルキープ力のスキルアップについて説明しよう。ドリブルとは何?ボールを床に弾ませて手で叩き、また弾ませること。普通何回か続けるが、手からボールを離しただけでドリブルが始まったと、ルール上は解釈される。床を転がしてもだ。しかしこれから話すことは、普通のドリブルを頭に描いて聞いてほしい。床に突けば全てドリブルなんだけど、点を取りに行く速いドリブルのことを特に、「ドライブ」と呼ぶ。こちらは、「瞬間抜き」に関わるもの。今日話題にするのは、ドリブルキープ(取られないドリブル)である。

キープに最も必要なのは、ボールの位置である。むろん、ハンドリングが未熟で普通に突くことさえおぼつかないなら、これはもう論外。ドリブルのファンダドリルを徹底してやるのが先決である。「普通には突ける」として読んでほしい。さて、「ボールの位置」って、具体的にどこなのか? 身体の真正面で突いてたら、目の前のDEFにカットされるのが当たり前。ただし、DEFが下手だと手を出してこないので、取られずに済んじゃうこともある。チーム練習の中でそんなDEFに慣れてると、強いDEFが現れたとき一発でカットされ、大パニックとなる。普段から厳しくDEFする癖をつけることだ。厳しいDEFからのキープが目的なら、身体の向きをDEFに対して90°横向きにする。例えば、今右手でドリブルしてるなら、自分の左肩がDEFの胸と直角になるように構えるんだ。そしてボールは身体の右側で突く。そうすることで、ボールはDEFから最も遠い位置にあり、安全性が高まる

ボールを取りたいDEFは、前や後ろへ回り込んで、ボールをスナップしようと動くだろう。ここからが問題だ。最初のドリブルスタンス自体を作るのはそう難しくはない。でも、プレッシャーをかけ続けるDEFに対し、正しいスタンスやボール位置を維持するのは簡単ではない。そこに、ハンドリング技術や視野、読みといった要素が浮かび上がる。だから、前述したように、「ボールを見ないとドリブルできない」などというレベルの選手が、ちょっときついDEFを回避するのは無理なのである。

具体的なスキルアップ練習法に入ろう。まずは、前述説明のようにスタンスとボール位置を正す。そして首をひねって顔をDEFに向ける。自分の肩越しにDEFを見るイメージだDEFが前側から追ってくるなら、リバースターンをしながらドリブルを続ける。正しい姿勢が崩れないようにである。これを徹底練習する。次はDEFが後ろから回り込んで来る場合の対応だ。後ろに回るなら、肩越しに見えてた姿が消えることになる。消えた瞬間、右手で突いてたボールを「左手に移動する」つまり左ドリブルにする。それと同時に、首を右にねじり右側を見るのである。すると、右側にDEFの姿を発見できるだろう。だから、今度は右肩が相手DEFの胸と直角になり、ボールは左ポケット付近で突くように変わる。

この2つの動きを徹底してドリルする。右手左手両方でだ。慣れてきたら、DEFの動きにフェイントを入れ、ドリブラーの視野を混乱させる。それでもしっかりキープできるなら、試合中の成功が期待できる。視野を広げるドリブルドリルやハンドリングアップのドリルは、他にも多数あるが、解説した練習法を熟せばかなり上達が見られよう。S.A.生徒は、レベルに合わせてこのスキルを応用し、Wチームへの対処もドリルすることになっている。

スタンス・ボール位置以外で注意したいことが2つ。1つは、この練習をやるとき半径1mくらいの円を念頭に置き、その中で実施すること。遠くに逃げちゃダメ。その場を移動せずキープできることが重要だ。2つ目は、オフハンド(ドリブルしてない手)の使い方。肘を直角に曲げてアームバーを作る。それで、DEFの接近を阻止するのである。でも、この技術出来ない人が圧倒的に多い。そもそも、この「アームバー」という技術、いろんな場面で有効だが、正しく認識できてる人はかなり少ないように思う。ルール上禁止されてるハンドチェックとは、別物の正当スキルである。その解説は別の機会に譲るとしよう。 ハンドチェッキング https://saschool-blog.com/?p=3813

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