バスケ配信  スローイン、ミス回避のコツ

練習生原稿101「スローインのミスをなくす」   Sugi Academy R5.1.3

スローインは、サイドライン外・エンドライン外の2種類がある。どちらで行う場合にも、OFFのパス&レシーブ技術そのものにさほど違いはないのだが、より得点をとりやすい戦術を考慮こうりょすると、そのやり方に結構な違いが出る。そこで今回はまず、「得点しやすいスローイン法」ではなく、「ミスしにくいスロー方法」に絞って解説する。「積極的に得点を狙うスローイン」に関しては、別に説明の機会を持とう。

具体的には、A.B2チームが試合してて、いまAチームが攻めているとしよう。エンドライン付近で、①Aチームがバイオレーションした場合②シュートを決めた場合、どちらも次は、Bチームのエンドスローとなる。その場合、Bチームが注意すべきことは何か?を解説しよう。スローインはパスなので、スローアーのパススキルとレシーバーのレシーブスキル両方が問題となる。当然、過去ブログで解説済みの「パス技術」「レシーブ技術」を身につけてるという前提で話すぞ。これはあらゆるスローインのケースに関係するので、念頭に置くこと。 ボールレシーブ https://saschool-blog.com/?p=2684

①の場合
バイオレーションがおきた最も近い場所からスローする(ただしボードの裏側は避ける)と決められてるので、スローアーはそこに立つしかない……が、2つ便利アイテムがあるんだ。1つは、ライン沿いに1mを超えない範囲なら動いてよいこと。だから、目の前にDEFがいて邪魔なら、ピボットみたく大きく一歩踏み出しちゃえばよけられるぞ。2つ目は、ラインを直角方向に1m以上離れる(下がる)のが許されてること。DEFから離れればパス範囲が広がり、スローしやすいなあ。次の図で比べてみよう。

スローアーとラインの距離

図2は、明らかにパス範囲が広い。つまりカットされにくいということ。ただし、基本のパスや出し方はしっかりできるように。

スローインでDEFがタイトに付いてるとき、チェストパスはダメと以前話したが、覚えてるかい? ここではわかりやすいよう、わざとチェストパスにしてみた。胸の位置からボールが出てるだろう。図1では、DEFの腕が邪魔じゃまでパスが非常に窮屈きゅうくつだ。しかし、図2のように僅か下がっただけで、パスの通る範囲が2倍くらいになってるのがわかるよね。しかも、プッシュパスやヘッドパスなら、より自由度が高くなり、目の前のDEFにカットされる確率はぐっと低くなる。ただし、レシーバーがへぼなら、ダメダメだけどね優先的に学ぶパス https://saschool-blog.com/?p=1259

②シュートが入った場合                                    あまり知られてないが、フィールドゴール後(フリースロー含む)のスローインはその他の時と明らかにルールが違う。スロー場所が決められてないので、横1mどころか、エンドライン沿いなら何m動いてもいい。ボールを持ったままね。しかも、コート外に居る味方へパスしてもいいんだ。ただし、スローインし終えるまでに5秒超えると、バイオレーションとなり、相手ボールなので要注意だけどね。チームのスキルが上がってきたなら、頭をひねってスローのやり方を考えるのも面白いかな。でもまずは、しっかりしたパス技術とレシーブ技術をみがくことさね。もう一つ注意だ。シュート決められたあとのスローインって、割とゴール近くで行うこと多くないかい? つまり、図3のようなケースである。

ロングスローに邪魔なボード

がノーマークで速攻に走ってる。距離があるのでショルダーパスだね。パスが来れば、DEFされずレイアップに行けそうなんだが、肝心のパスが来ない、バックボードが邪魔だから。チェスト等で短くて速いパスを出すのなら、ゴール下の方がよりよい場合もある。だが、プレスDEFされてる場合には、多少長めで広角のパスが有効なことが多いので、のようなポジション取りをするといいだろう。もちろん、少し下がって投げることもできる。それは①と変わらない。プレス時って、心臓がバクバクしてるので、ついついスローを急いでしまう。だからよけい余裕がなくなって、周りが見えないし結果いいパスも出せない。

メンタル的作戦だがゴールされたボールをわざとゆっくり拾い、エンド外に出るといい。気分が落ち着く。ただしあまりにもたもた時間かけすぎると、注意を受けるのでほどほどにだけどね。あっ、ショルダーパス、投げる途中で止められるよう、オフハンドを添えること忘れずに。スローインで使うパスの中心はチェストパスじゃない。DEFが離れてればチェストでもいいが、接近してる時は、プッシュ・サイドハンドやヘッドを使おう。ヘッドは高さ対策にも有利だ。ラインから離れたりパスフェイク入れたりするのも忘れずに。とにかく、スローインの場面を作って実際にDEFをつけ、スローする練習をやること。みんな実践的練習をやらなさすぎ。

ブンコーチ
ブンコーチ

ちょっとしたスローインのハイテクニック

若かりし頃のゲーム中のこと。エンドからのOFFスローの際に、DEFが私から離れ、レシーバーがパスもらいにくいようにしてた。確かにパス出しにくい。でも、そんな程度のDEFでギブするブン爺じゃない。1秒ほど様子見て、後ろ向きのDEFの尻へパス。跳ね返ったボールに飛びつきマイボール、楽々ノーマークシュートで2点頂戴ちょうだい。頭は使い用だね。

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