バスケ配信  2021 winter cup、S.A.キラーパス出現😎

練習生原稿特別号「堀内選手(京都精華)のキラーパス 」   Sugi Academy  R4.1.8

2021 WINTER CUP で話題となった京都精華学園の堀内桜花さくら選手。なぜここで取り上げたかといえば、そのプレイスタイルを知ってほしいからだ。中継やニュース等で見たことある生徒がいるかもしれない。惜しくも愛知 桜花学園に決勝で敗れたが、十分な存在感を示した。これで1年生というのもおもしろい。*2022年はインターハイ・ウインターと2冠達成、成長著しく、2023年現在、最も注目を集める一人であろう。167cm PG(2023.6.25加筆)

堀内選手1
堀内選手2
堀内選手3

具体的に「何が私の関心を引いたのか?」それは、何よりもパス。動画のテロップには、「目を見張る」「トリッキー」「パスセンスやばい」などの文字が並ぶ。アップした動画中で、彼女は、キラーパス(得点に繋がるピンポイントパス)としては、プッシュ・変形ヘッド・バックフリップ・ドリブルスナップ・オーバ- ザ ショルダー、5種類を使っている。(通常のチェストパスなどを省く)今までも現在も、全国探せばこのような使い手はきっと何処かにいただろう。だが、なかなかお目にかかれないのだ。そういう意味で今回の彼女は特別である。


元日配信ブログに書いた一部を、ここで再掲しよう。

「最後にもう一つ。チームのパッシングOFFを鍛えて、強豪を作る優秀な指導者がいる。素晴らしいことだし、選手達にも型にとらわれないパスの意識が高まってはいる。だが、キラーパスをたくさん使いこなせてるか?私の見解はNO。スリーの広がりに比して、キラーパスの意識や指導はまだまだ低い必殺ドライブも同じ。今後の日本バスケ界の大きな課題かなあ。」

彼女が、どうやってこれらのキラーパスを身につけたのか?指導者がいたのかどうかすらわからないが、見る人達に新鮮なプレイを提供してくれたことは確かだろう。このような認識が多くの人達に広がることこそ、前述の「大きな課題」解決に繋がっていくのだ。そんな革命を巻き起こす旗手を育てたいというのも、S.A.の大きな目標。思いがけず、堀内選手に一歩先を越されてしまった。「無念」とは思いつつも、やはりこのようなパスが現れてきたことそのものは素直に嬉しい。今後とも大いに活躍してほしい選手である。

キラーパスはもっとある。スクールで「教えている&今後教える」ものは、上記以外に少なくもまだ10 種以上あろう。学ぶ側の成長が絶対条件ではあるのだが……。キラーパスを使いこなす条件は何かまずは、ファンダメンタルのパスを徹底的にドリルすること。何といってもチェストパスは必要不可欠。そうした基礎技術習得抜きで、あのようなパスに目を奪われ真似まねてはならない。「全日本監督の提言」https://saschool-blog.com/?p=706 パスに関するブログのあちこちで書いたが、ファンダが未熟な内に発展スキルへ飛びつきたがる生徒は非常に多い。指導者もまた、それを指摘できない。勘違かんちがいしてはならない。上手くなったというのは自分勝手な思い込みだと……。

でも、今日はキラーパスの紹介ゆえ、ファンダが出来ているという前提で話そう。第一に重要なのは「そんなパスがあるのかを知る」こと。次は「使用すべき場面を理解すること」、そして「1個1個のパスのやり方を正しく学ぶ」最後に「具体的場面で実践的にドリルする」ことだ。容易なものじゃない。NBAのパスを見ただけで、すぐ真似たがる人が多すぎる。大概、欠点だらけのパスになる。困ったことに、「間違ったパスをしている」と自覚できる選手がほとんどいないのが現実かな。CMになるが、S.A.ではそれらをきちんと指導する。生徒諸君、しっかりついて来な。

パスを最大限有効に使うには、忘れてならないことがあと一つ。意外かもしれないが、ドリブルの上手さである。ドライブで切り裂かれたDEFは、嫌でもヘルプする。それによって、オープンの選手が生まれる。合わせたパスは、ノーマークでゴールへ向かう。スキルは相互に深い関連を持ってるんだ。ドライブ力は、1:1の強みだけに留まらない。堀内選手のドライブ、もう少し力をつけるとさらに怖くなるねえ。ドライブは、スクールの上級者の方が上手いだろう。S.A.の「必殺!瞬間抜き」の重要を、生徒全員、再確認すべしである。

パスを上手く扱うには、広角視野も重要。これもブログで配信してある。身体能力を凌駕する力 https://saschool- blog.com/?p=1191 そして、プレイを組み立てる頭脳が、大いに関係する。本当に奥の深いスポーツだと、改めて実感するね。だから、何十年やっても飽きないし、学びも尽きないわけだ。バスケの「奥行きと広がり」を一人でも多くの人達に知ってほしいものだねえ。*全く偶然だが、一昨日2023.6.23、広角視野のSpot解説原稿を書き上げたばかりである。

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