難しいバスケ用語について R4.5.21新着配信
バスケの用語って、一体どのくらいの数あるのか?私も知らない。昔から使われ続けてる言葉、最近耳にするようになった言葉、現在では滅多に聞かない言葉、実にいろいろ。確実に統一された用語ばかりなら、「バスケ専門用語集」にでもまとめればいいんだろうが、統一されてるかどうかも怪しいのだ。以前、アメリカにバスケコーチ留学した方が言うには、バスケ用語のバイブルを探したがついぞ見つからなかったと……。もちろん、世界標準でよく使われる用語はたくさんある。それらは多くの人が耳にし、立派に市民権を得ている。だが、逆に、名前はあるのだがほとんどの人が知らない技術、使われているんだけど固有名詞が付いてるのかどうか不明の技術、名称そのものがない技術、というのも、結構たくさん存在する。これはとても困る。説明するのにいちいち長ったらしい文で話さねばならない。
例えば、4.5.19配信ブログ中で、「プッシュバック」という語を使った。これバスケの正式用語かどうかわからない。多分だが、正しい用語はないんじゃないだろうか。普通に説明すれば「レシーブの時、DEFを少しゴールへ押し込んで、外に飛びだすステップ」となる。こんな長い語を何回も使うわけにはいかない。だから、その状態を形容する(表す)のにふさわしい言葉を私が当てたのである。コーチが独自の用語を使うのは決して珍しいことではないという。若い頃、「ファンダメンタルの神様」と呼ばれたピート・ニューエルさんが来日し、クリニックを実施。その時、「ファイトオーバーステップ」が紹介されたのだ。私の記憶違いでなければ、それが日本で初だったような……。そして世界的には、メジャーな呼称(よびかた)ではなかったのではないかと。今せっせと練習会で取り組んでいる「ジャンプリバースターン」。数人には話したが、実は「トルネードステップ」という格好いい名前がある。でもその名が誕生したのは21世紀に入る頃。茨城大だかのバスケ教授が命名した。だが私は、この技術を1980年頃から使っている。「ジャンプリバースターン」と名付けてね。トルネード格好いいと思いつつも、忌々しいので、そうは呼ばない。略して「ジャンリバ」これで通している。私が先だと威張りたいんだ。最も、トルネードステップという名称ですら、ほとんどの方は知らないであろうが。
5年以上前だったかなあ。実績のある高校指導者と話した時、「ストレッチフォー」という言葉を私が使った。3ポイントの上手いPFのことなのだが、彼はその意味を知らなかった。今でも、そう知られた語ではないが、おそらく当時よりは浸透してる(広まってる)だろう。ドリブルのバックチェンジ、背中側で行うドリブルチェンジのこと。だが、私は敢えて、単なる横移動をバックチェンジと称し、前に抜きにいくものをビハインドドリブルと区別している。
このように、言葉のルールなど曖昧なのだ。間違って覚えたり、間違えてる人が多くなりすぎて一般的になってしまう例もあろう。上手くすみ分けをして使えるようになるのが大事。どっちにせよ、用語を覚える勉強は続くよどこまでも。
コーチも言ってたけど、最近のバスケでは、以前聞かなかったような用語が溢れてきたように思うなあ。例えば、オンボールスクリーンをかける。普通はスクリーンのセットされた方に進行する。でも、DEFがそっちばかり注意してれば、反対側に抜きに行くのが効果的だよね。これを「エクスプロージョン」と言うらしいんだけど、今風には「リジェクト」なんて呼ばれてる。だから若い子らは、こっちの方が馴染みがあるんだろう。バスケの国際化が急に進み、英語圏の用語がたくさん入ってきてるってことなんですかねえ?
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