バスケ配信  実践、フェイク1:1とプルアップ📷📷

練習生原稿 特別号「実践に見るスキル向上の例」   Sugi Academy R5.11.17

練習試合ではあるが、ゲームの中でフェイクスキルやジャンパーの好例が出た。中学生は、新チームになって 3~4ヶ月、個々の力もチーム力もこれから付いてくる。地区上位チームとの闘いの中、この時期としてはなかなか良いプレイだったといえよう。誤解なきようあらかじめ断っておくが、フェイクスキル例では、まだまだ細かな修正が必要である。だが、それを差し引いても紹介に値すると考えたのだ。中2女子H、25枚の連続写真となっている。それぞれに解説を付記した。

Hが、味方Sからパスを受ける場面
キャッチ直前。3枚目画像では、ピボットフットはどちらもOK。キャッチ瞬間には、身体の向きがDEFに正対し、攻めやすくなってる。こんな細かい点にも注意だ。
ここではまだ、DEFと正対してるが、次の画像で状態が少し変わる。
左肩が僅かに斜め前へ出始めてる。左に肩を押し込み、実は右へ飛び出す狙い。これをリバースフェイクと名づけてる。
の中を見よう。先ほどより、左肩と顔が、進行方向(OFFの左斜め)にしっかり押し込まれた。DEFも右側に注意を払っている。
右で保持してたボールが左側に移動中。OFFの左ドライブに備え、DEFの位置も明らかに右へ寄ったフェイクが効いてる。しかし、このDEFかなりしぶとい。
小さいの顔を見よう。右方向へと振られ始めた。ここから右にドライブすれば、リバースフェイクの完成。だがHは、ここでもう1回別のフェイクを入れた。それが大きな部分。ボールが右膝上まで移動、顔もしっかり右方向に振られ、右に体重移動してる。この状態から左ドライブに飛びだすんだ。これをボールヘッドフェイクと呼ぶ。
DEFの左足が下がってる(正確に言うと、右足を上げた)。つまり、Hが自分の左側を抜くと考え、DEFを左スタンスにしたんだ。
フェイクに引っ張られたDEFを尻目しりめに、Hは一気に左抜き(DEF右側)にいった。フェイク開始からここまで、僅か一秒弱の出来事だ。
それでも、DEFの対応は結構速い。よく鍛えられてる。
だが、Hは加速がすでに開始してる。DEFはスイングの段階、止めるのはかなりきつい。
左画像の段階でOFF.DEFが並んでいる。まだ五分五分のように見えるが、隙間すきまを作らずスライドステップで追うのとは違い、加速が早い分OFFの勝ちなのだ。実際、徐々じょじょにOFFが先行しだしている。2枚目画像の右足に着目。この後のプレイで、左・右と踏み左手レイアップに行くこともできる。白7には勝てよう。しかし、白15がゴール下へヘルプに来てる。ここでレイアップに行くと、15とのパワー勝負になる。当然、ブロックの危険もあろう。そのような練習も必要性はあるが、テクニックでかわせねばならない。Hは「ドリブルプルアップジャンパー」を選択した。
左・右と踏み込んだが、レイアップシュートのそれではない。完全にスクエアストップである。3枚目画像を見てほしい。両つま先が綺麗きれいに揃い、膝と腰も深々と曲がっている。生徒にはよく「椅子に腰掛けるような姿勢」と話す。これがプルアップジャンパーのポイントだ。走ってきた勢いをうまく上方へのジャンプエネルギーに変換する、重要な鍵なんだ。
Hは、急ストップからシュートのジャンプに入っている。だが、DEFはまだ走ってる。やっと止まったのは3枚目画像場面だ。何も不思議じゃない、「せんを取るOFFの優位」という1例だね。ブロックに跳ぶ余裕なんかまるでない、うまいプルアップジャンパーの前では、ごく普通のことである。

素晴らしい「ドリブルプルアップジャンパー」。プレイだ。踏み込んだストップの段階で、空の支配権は彼女のものだったんだ。今後ますます努力を重ね、シュート精度・飛距離のアップを目指してほしいと強く願う。先輩のプレイに学び、後輩に伝えていく。スクール活動の枠を越えたよき伝統が育ちつつある。

この機会に改めて読むとよい記事5件。 ホールドから1:1 https://saschool-blog.com/?p=5212 プルアップジャンパー https://saschool-blog.com/?p=4204 スピンジャンパー https://saschool-blog.com/?p=4316 ストップスキル https://saschool-blog.com/?p=3205 先を取るOFF https://saschool-blog.com/?p=188

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