練習生原稿34「ポストプレイとカッティング①」 Sugi Academy R2.2.8
よく聞くポストという言葉、何となくわかるけど知らないこともあるよね。今日は、それをわかりやすく説明してくれるらしいわ。攻めで使われる技術は、R3.2.4配信と3.13配信ブログに載っていたから、そっちも見ようっと。
バスケの用語は、非常にややこしい。英語をそのまま使っていることが多いから、小中学生には特に難しい。それでも、言葉を覚えねば、プレイの理解は出来ない。大変でもがんばるほかない。今日は、ポストで行うプレイの種類・方法とカッティングの組合せに関し、用語の意味と共に説明していこう。説明は2回に分け、「第1回でポストプレイについて」「第2回でカッティングの解説」を行う。
まず、ポストプレイ。ゴールに近い場所(フリースローレーン周りとその中)はポストと呼ばれる。右図を見よう。緑線で囲ったところがローポスト、青線がミドルポスト、赤線がハイポストである。紫部分はエルボーと呼ばれ、私はサイドハイなどともいっている。バスケでは3秒ルールがあるので、レーン内に留まっていられない。だから攻撃はレーンのすぐ外から仕掛けることが多く、それ故に、塗りつぶした部分を指して、ポストと呼ぶことが普通だ。それぞれのエリアの境目は厳密ではない。大体この辺りと覚えればよい。
ポストプレイとは、スポーツのオフェンス戦術のひとつ。「前線で攻撃の起点(始まり)を作る」プレイの総称なので、サッカーなどにもある。相手陣内に入ってゴールに背中を向け、敵のプレイヤーの前で味方からボールをもらおうとするプレイのこと。 また、受けたボールをキープし、「自ら相手ディフェンスを崩し、シュート」「カットインへのアシストなどゴールに繋がるパスを出す」といった仕事をする選手のことをポストプレイヤーと呼ぶ。ポストプレイヤーになる主なポジションはCだが、PFやSFがそれを担う(受け持つ)こともある。ポストに位置を占め攻撃準備することを、ポストアップという。
ポストプレイは大別する(大きく分ける)と2種類
ステイショナリイポストとムービングポスト。ポストアップしたままほぼその位置を動かずにボールを受け攻撃する方法と、レーン内を移動(カッティング)しながらポストアップしボールをもらい攻撃する方法の2つだ。どちらにも共通するスキルは、DEFの前や横にしっかり自分の空間を作り、場所を確保する技術。(DEFと隙間を空けずピッタリ張り付くので、シールという。3.13配信ブログ https://saschool-blog.com/?p=1031)DEFの前を取れねば、ポストプレイ自体が困難と覚えてほしい。その際、DEFもパスを入れられにくい位置を取るのに負けじと向かってくる。だから、OFFとDEFがさながらど突き合いのケンカしてるようなイメージだ。これをパワーバトルと呼ぶ。腕や足を効果的に使って場所取り合戦に勝つことが目的となる。DEFの腕がパスラインを塞ぐことの出来ないように、上手く体を使い場所を取れればよい。実際にどう手足を使うかは練習会で説明する。これまでに、「6種類のターンアラウンドシュート(2.4配信ブログ https://saschool-blog.com/?p=840)」を何回か練習でやった。ポストアップしてボールを受けた後は、それらのピボットプレイを駆使(使いこなす)してゴールを狙うのだ。つまり、ポストプレイは、ポストアップする・パスをフィードする・パスを受けてからシュートを決める、という一連のプレイスキルで構成されることになる。
ムービングポストのためのカッティングとは?
誤解なきよう先に言っておくが、カッティング(単純にカットともいう)は、ポストマンだけが使う技術ではない。全てのプレイヤーが行う。そして大別すれば、2種類。「動き方が文字の形に似ていることから名前がつけられたもの」と「動く方向を考慮して名前がつけられたもの」である。ポストマンはレーン内で活動するため、比較的距離の短いカッティングをいろんな形・さまざまな方向で展開できねばならない。アウトプレイヤーにとってもカッティングは重要な技術だが、ムービングポストのためのそれは、いくぶん異質といってよかろう。
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