インドネシアの物語 R3.7. LINE新着配信
インドネシアにある島の一つに、高校卒業間近の双子の兄弟がいます。魚を捕ることぐらいしか産業らしきものがなく、島民の生活は貧しいです。2人とも、10歳から親の見よう見まねで、カヌーに乗り漁をしていました。スポーツは得意。兄は、将来サッカーのプロ選手を目指し、弟は、詩人になることが目標です。兄はサッカーで蓄財して貧しさから抜け出したいと考えているよう。また、弟は、今の貧困をテーマに多くの詩を書いており、世の人達に知ってほしいと願っています。将来は詩作で、生計を立てたいらしいですね。それらの目標を達成するには、島を出て、より専門的な学習をせねばなりません。だが、そのために必要な金はないのです。だからこそ今、目の前の海にて多くの魚やたこ漁に励んでいます。少年時代から将来の明確な目標を持ち、勇気ある活動を毎日積み重ねているのです。
人にはそれぞれ、おかれた環境というものがあります。単純に比べても仕方ないでしょう。しかし、世の中に広く目を向ければ、見えてくる物は多いですね。そして、新たな知見から、生きる勇気をもらうことも少なくないかなと思います。
練習生原稿41改訂 「必殺!瞬間抜きと必須のファンダ」 Sugi Academy R3.7.3
何回繰り返して説明しただろうか?しかし、それでもなかなか覚えないのが、技術というものである。一度教えただけで、1・2週間後めざましく上達してるような生徒ばかりなら、指導者は非常に楽。また、教えていてとても楽しいものだ。だが、過去40年を振り返っても、そういう生徒には滅多に出くわさなかった。ゆえに、「何十回も説明する」必要を覚悟している。 *このあと説明する内容は、4つの極意に関してである。それらの具体的練習方法は、ドライブ関連の他原稿を参考にしてほしい。
「必殺技だが使いこなすのが難しい瞬間抜き」改めて、その極意となるポイントをまとめた。
瞬間抜きの4つの極意 *右ドリブルからの仕掛けで説明するので、左ドリブルは全て逆となる。
①DEFに接近するまではドリブルで直進。最後の一歩で、右側へ(DEFからいうと左)大きく押し込む。(この時、本気で抜きに行くことが大事。DEFが鈍ければ本番なら抜いてしまう。でも、それじゃあ瞬間抜きの練習にならないので、DEFの頑張りが絶対必要)押し込むときの角度は、およそ30度。一歩押し込んだところで、急ストップしストップポジションを作る。これをやらずに動作がダラダラ続くと、どんなに速いようでもなかなかDEFを抜けない。そして、ドリブルコースまで引きつけて、抜き去るための時間差を作ることも出来ない。止まっている時間は0.2~0.3秒もあればいいが、「必ず一瞬止まる」ことを励行する。4条件は全て必要だが、この①こそが根底にあることを決して忘れないように。ボールコントロールの巧みさばかりに目が行きやすいが、そうじゃないんだ。ボディコントロールなしでは、効果が半減する。
②DEFを押し込んでドリブルコースを止めさせたら、次はボール移動の速さが重要。それが遅いと、DEFに戻る余裕を与えてしまう。「ボール移動の速さ」に関係するのは、ドリブルの高さと振れ幅、そして強さ。だから第1条件は、「低く・小さく・強く ボールを叩く」である。ボールの移動距離が長い、ドリブルが弱いと、当然ボール移動は遅くなる。これは、4つすべてのドリブルに関係するポイントだ。第2条件は、「ボールの引き」だ。ストップポジションの完成直前(右足が床につくのと同時)にボールの引きも完了しなければならない。止まってからでは遅すぎる。
*ボールの引きは、レッグスルーとビハインドで必要。フロントチェンジは不要、ロールについては後述どおり。
主なスタンス(姿勢のこと、ポジションともいう)は3種類あり、パワーポジションはよく知られてる。スタッガードスタンスは知らない人が多いだろう。この2つに、私はストップポジションを加えている。原稿66(3.3.13ブログ配信)にて、画像入りで解説してる。よく見てほしい。この3つは、全ての動きのベースとなる。スタッガードポジションは、トラが獲物にとびかかる寸前のイメージ。体重を前7・後3にし、後ろ足の踵をあげる(トリガーステップ)。これに対し、ストップポジションは、ストレートドライブ・クロスドライブのどちらにも対応しやすいことが大事だ。だから、スタッガードより姿勢は低くなるが(後ろ膝を低くおろす)、上半身を余り倒さない。 https://saschool-blog.com/?p=1031
③上述の「低く速いドリブル」を最大スピードまで高めるには、ボールホールドの仕方・ボールのたたき方が、極めつけ重要である。フロントチェンジのホールド方法は、普通だ。たたき方を強くクイックにすれば良い。だが、レッグとビハインドは、相当注意が必要。指先を床に向け、手のひらは進行方向に向けた状態でボールをホールドする。ほとんどの選手は、ボールを高く上げすぎ手のひらが床を向いている。(つまり、指先は後ろ方向を指す) こんな細かなことは、おそらく誰も指摘しない。「瞬間抜き」ゆえに必要となる技術だ。ボールのたたき方も、ほとんどの選手は腕全体を使っている。手首から先で弾くのである。超速ドリブルチェンジを目指すなら、これらは必須のファンダとなる。実は、この手のひらや指の動き、チェンジだけでなく、リターンドライブにも関わる要素なので、かなり奥深い。その詳細説明は省くが、NBAドライブ習得には不可欠。説明したとおり、S.A.ドライブの特徴は、ボールホールドの時間を最小にして叩くことだ。「ハングは邪魔」それを理解せねば上達はない。 *ハングとは、最近流行の「ボールを釣り上げるようなドリブル」のこと。
④瞬間抜きスピードアップの最終段階。①~③を正しくやり、この④の動作で一連の動きが完成する。注意点は、たたいたボールが床について跳ねる時に左足を動かし始め、左へのクロスオーバードリブルがスタートしていることである。選手達の認識は、ボールが左手に入ってから動き出す。それじゃ、遅いんだ。そして、低く鋭い姿勢で飛び出そう。ベストの体重移動にて、瞬間抜きが完成する。
この④の足の踏み出し、R5.2終わり頃、NBAスキルコーチが動画解説してたんですって。「モーションステップ」という名称で動きに言及してたと、ブンコーチから聞いたわ。コーチもこんな動画初めて見たんですって。「何を今更……」ってあきれてたわ。
本原稿をよく理解し、2021.2.27ブログ配信「短時間で覚える練習法」の分割練習をバッチリやってほしい。これを我慢強くやれば、どこへ出しても通用する「必殺スキルの道」が開ける。なお、ドリブル・ドライブに関しては、「S.A.ドライブの根本原理」を始めとし、数多くの記事を掲載してある。「ジャンル別 目次」を開き、関連項目も利用願いたい。
Bun爺の独り言 R4.4.14 朝
ロールターンでの瞬間抜きは、①④は同じだが、②③が大きく異なる。使い方はかなり難しい。多くの選手が、この技術を練習試合・大会等で使うのを見かける。彼らは、自分が出来てると思ってるようだ。それはビハインドについても同様。しかし、残念ながら、S.A.レベルでは合格点になりそうな選手をなかなか目にしない。紙面を必要とするので、これらに関しては、後日、Spot 解説で取り上げようと思う。原稿89で扱う予定。間違いやすい留意点中心に説明する。ロールとビハインド https://saschool-blog.com/?p=3048
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