脳卒中の知識 R5.8.19 LINE新着配信
「脳卒中」は脳の血管の病気。血管が破れるのが「脳出血」「くも膜下出血」。そして血管が詰まる「脳梗塞」に大別されます。昔は、脳出血の割合が圧倒的に高かったが、現在は脳梗塞のほうが多いです。脳梗塞は、脳血管が詰まり血が流れなくなって酸素が欠乏するため、神経細胞が壊死(一部が死ぬこと)します。脳出血が減った理由は、栄養状態改善による血管の丈夫さ向上、健康意識の高まりによる塩分摂取量の減少、高血圧治療薬の進歩などといいます。血管が破裂する脳出血が起こりやすかったのは昭和中期、今は動脈瘤などなければ、血圧200mmHg近くても破れにくいようです。それらの理由で、脳出血と脳梗塞の割合が逆転、現在脳卒中の75%が脳梗塞とされます。
脳梗塞は、「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓症」の3タイプに大別されます。医学用語ですね、
私も初めて聞きました。前者二つは、首や脳の動脈硬化により起こるそうです。ラクナ梗塞は、脳内の細い血管が詰まるもの。症状が起こりにくく比較的軽症なことが多い。アテローム血栓性脳梗塞は、首や脳の太い動脈で起こる。「アテローム」というコレステロールなどのかたまりが、血管の内側にでき閉塞するようです。
心原性脳塞栓症は、心房細動など心臓の病気が原因で起こり、私が最も関心を持ってるのがこれです。心臓でできた血栓(血のかたまり)が血流で脳に運ばれ血管を詰まらせます。特に重症化しやすいタイプ。ブン爺は、若い頃から不整脈があったので、とりわけ注意してるんです。心房細動などはそう珍しくない。それだけなら平常生活にたいした影響のない場合が多いし、全く無自覚という人もあります。また、心室細動のように突然死のリスクと直結することはほとんどありません。しかし、安全かといえばそれは違います。心臓は心房(心臓の上側の部屋)と心室(下側の部屋)が規則正しいリズムで収縮・拡張を繰り返し、ポンプのように血液を全身に送り出していますが、心房細動になると、心房が細かく不規則に震えた状態がおきます。すると、心房の中で血流が滞り、血の塊(血栓)ができやすくなる。こうして心臓にできた血栓は大きいものが多いため、これが血流に乗って脳へ運ばれると、脳の太い血管が詰まり、広範囲に障害が及ぶんです。血栓ができた場合、血圧が高いとかなりリスキーですね。だから、生活習慣に気遣いが必要なんです。皆さんも、知っておいて損にはならないでしょう。
脳梗塞の主原因は、加齢や生活習慣。60歳代から増え始め、ピークは男性が70代前半、女性は80代前半だと。加齢による血管の老化や動脈硬化だけじゃなく、脳梗塞のリスク因子のほとんどが生活習慣に関わるもの。高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病、心臓の病気、喫煙、飲酒などです。言い換えれば生活習慣の改善や生活習慣病の治療により脳梗塞のリスクを減らせるということになります。冬は、重症化リスクの心原性脳塞栓症が増えやすい。血圧が高くなることや変動が多く、心房細動が起こりやすいことが主な理由。一方、動脈硬化が原因の脳梗塞は脱水がきっかけとなることが多く、夏に起きやすいそうです。
脳卒中のサインには次のような症状があります。顔や片側の手足のしびれ・言葉が出ない・バランスがとれない・片目が見えない・未経験の激しい頭痛。少しでも該当するようなら即救急車です。脳梗塞には前兆がみられることもあります。脳の血管が一時的に詰まり、脳梗塞の症状が出るが、自然に血流が改善し短時間で症状が消失するんです。これを見逃さないことが重要です。危機が接近してるからですね。過去(まさに昭和中期)、仲の良かった名指導者を50歳で失ったことがあります。1~2日前、耳奥が激しく痛んだそうです。くも膜下出血でした。
また、他記事において「凝りと冷えは、万病の元」と書いたの覚えていますか?血液循環に大きな影響を与えるからです。食事や運動、飲酒などだけでなく、改めて見直してみましょう。
練習生原稿113「バックシュートを覚えよう」 Sugi Academy R5.4.11
バックシュートとは、ベースライン沿いにドリブルし(ゴール横方向からのドリブル)ゴールの反対側に抜けたところで打つシュート。たとえば、ゴール左方向からドリブルを進め、ゴールを越え右側に来た時にレイアップシュートする。下図参照。以前、クロスシュートを紹介した。似てはいる。だが、クロスシュートはボードに対し斜め方向から接近し、ボールをリリースする位置も、リング正面に近い。
図のバックシュートは、左サイドからドリブルしてきたもの。DEFはミドル側にいるので、ドリブルは左手だ。シュートだけ右手で打っている。しかし、シュート自体を左手で打つこともある。図のようにミドル側の手で打つのを「リーチバック」、ベースライン側の手(この場合左手)で打つのを「レイバック」と呼ぶ。つまり、バックシュートの打ち方は2種類あり、それぞれ左右もあるということだ。どう使い分けるのかはDEFとの位置関係によるが、どっちを使うにしてもボールにインサイドスピンをかけないと、シュートは入りにくい。スピンのかかったボールとボードの摩擦で、ボールが戻されるからシュートが入る。ブログ「ボールスピン理論 https://saschool-blog.com/?p=1689」を勉強してほしい。図のリーチバックでは右手で内側にボールを回すので、割とやりやすい。だが、左手で内側に回すのは、かなりやりにくい。手首の構造上仕方ないことなんだけどね。まあ、コツコツ練習やればやがて解決するのだが、一般的にリーチバックの方が、レイバックより易しいといえる。どっちもしっかり覚えにゃあダメだぞ。
そもそも普通にレイアップシュート打てるなら、バックシュートなんか打つ必要ない。でも、ベースラインぞいにボード裏をドリブルすれば、普通には打てない。さらに、あまり知られてないのは、バックシュートがブロックされにくいという利点だ。次図をみてほしい。
スモールプレイヤーの我々には理解しにくいことだが、ビッグマンにとって、リングやネットはシュートブロックの邪魔物なんだ。ミニバス・中バス選手の多くは、格好いいからバックシュート練習始めることが多いんじゃないかねえ。身につけるシュート種類は多い方がいい。でも、その特性をしっかり理解しないとまずいなあ。バックシュートに限らず、使用法を深く知ることは、目一杯の成果に繋がる。
さて最後は練習法を説明しよう。まずは、ボールのスピン練習。手首の回内・回外(内回しと外回し)でボールに回転かける練習だ。斜めじゃなく、綺麗なサイドスピンにする。左右両方とも同じようにできること。次はゴール真下に立ったまま、サイドスピン掛けたボールを、ボードのスポットに(レイアップで狙う場所と同じ黒四角のカド)正しく当てられるよう練習。しっかり回転しボールが戻るようなれば合格だ。
次はボールを持ってリング手前に立ち、そのまま2歩、ゴール下を歩いて越える。そして先ほど同様に、ボールにスピンをかけてボードに当てシュートを入れる。これではトラベリングだが、それでいい。まず形を覚えよう。それで十分入るようになったら、歩くんではなく軽く走ってやってみる。
最後は仕上げ段階。ワンドリブルからトラベリングなしでシュートしてみよう。左から攻める時は左手ドリブルで進み、「リーチバックなら右手」「レイバックなら左手」でシュート。右から攻める時は右手ドリブルで進み、「リーチバックなら左手」「レイバックなら右手」でシュートする。ここまでできればしめたもの。後はドリブル回数を増やし、スピードを上げて練習すればいい。踏み切り足の左右や踏み切る場所を間違えないよう気をつけることだ。
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