バスケ・デイリー配信  「詳説 Screen out 活用術」「暑さ寒さも彼岸まで」

二十四節気にじゅうしせっきと生活   R5.9.21LINE新着配信

暑さ寒さも彼岸ひがんまで」とは、暑くても寒くても、彼岸を越えたら収まるよって意味です。8月8日頃の「立秋」にもかかわらず、しばらくは残暑に苦しめられます。今年などは最悪の暑さでしたね。秋分の日を挟んで前後3日間を秋彼岸と言います。今年の秋分は9.23なので、昨日から彼岸に入ったことになりますね。「暑さ寒さも……」は自然の摂理せつりを表す言葉の一つだと思いますが、「なぜ?」の答えを知るには、季節の構造を理解せねばなりません。中学3年で習った「天体の学習」です。「ゲッ、大嫌い」なんていわず、読んでくださいね、できるだけわかりやすく楽しみながら行きましょう

地球が太陽の周りを円状に回っている、これはみんな知ってます。そして移動していく円周上の位置により、地球に降り注ぐ光の量が変化することも……。だから暑い・寒いが生まれる、つまり春夏秋冬ができるわけです。実際は地球が回ってるんですが、我々から見ると太陽が動くように見えます。1年間で地球の周りを1周してるみたくです。単なる見かけなんですが、太陽が動くコースができるでしょう。この道を「黄道」といいます
黄道のスタート地点は「春分しゅんぶんの日、3月21日頃」、ここから太陽が動き始めたと考え、3ヶ月経つと(太陽の移動角度でいうと90度)夏至げし」がやってきます1年で最も昼間の長い日、太陽光の量も最大、6月21日頃。6ヶ月過ぎれば(太陽の移動角度でいうと180度)秋分しゅうぶんの日、9月21日頃」、さらに3ヶ月経てば(太陽の移動角度でいうと270度)冬至とうじ」を迎えます1年で最も昼間の短い日、太陽光の量も最小、12月21日頃。そして最後の3ヶ月で(360度1回転)、「翌年の春分の日」となります。

1年春夏秋冬を、24の季節に分ける二十四節気にじゅうしせっきは古代中国で作られました。そのように細かな区分ができた背景は、農作業において季節をより正確に知る必要があったためといわれます。

お天気姉さん
お天気姉さん

2月上旬に、天気予報で「立春、暦の上では今日から春です」と耳にした経験はありますよね。殆どの人はそこで、「こんなに寒いのに春なの?」と首をひねります。どうやら古代中国の気温のピークは、今の日本と比べ、1~2ヶ月早かったらしいんです。

だから、言葉と実際の季節感が合わないと思う人は多いでしょう。でもですねえ、少しズレ感はあるものの、言葉自体はなかなか味わい深い。4月4日頃からの半月を「清明せいめい」と呼びます。万物は清らかで生き生きとし、花が咲き、蝶が舞い、空は青く澄み、風は爽やか、そんな風情ふぜいをいうんです。太陽光が最大最小になる「夏至冬至」日が長い短いをよく感じられます。でも、日照時間にもかかわらず、この日が最高気温・最低気温とはなりにくい。それは熱せられた地面・冷やされた地面の温度が影響し、しばらくの間、大気を加熱・冷却するからです。だから、酷暑こくしょ極寒ごっかんは、夏至や冬至より1ヶ月くらい遅れてやってきます。それを、二十四節気では「大暑たいしょ」「大寒だいかん」といいます。

さて、タイトルに戻りましょう。「彼岸」は、二十四節気にはありません。しかし、二十四節気を補う季節用語として、「雑節ざっせつ」ってのが7種類あり(土用どよう・節分・入梅など)、そのうちの一つです。秋分・春分の日をまたいで前後3日、計1週間をいいます。秋分・春分は、昼と夜の長さが同じになる日。秋分を境に昼は短くなるし、春分を境に昼が長くなるんです。光の量が「どんどん減っていく、増えていく」それに伴い、涼しくなっていく、暖かくなっていく、まさに自然の成り行きです。しかし、気温をコントロールする太陽光や風などの自然条件以外に、乱立する工場・住居・人の集中、伐採により保水力を失う森林など、人工的問題が気温の狂いに拍車を掛けてるのかなあと……。

言葉の持つ意味って面白いですよね。こんな側面から、現在の生活環境を今一度見直してみる。必要なことかもしれません。

練習生原稿116「スクリーンアウトの未熟」     Sugi Academy R5.6.2

Rebは、全般的にはでかい奴が有利。それゆえ、通常サイズ以下の人にとって、あまり関心の強いスキルじゃないのかもしれない。小学生は特にだ。しかし、試合結果を左右する重要な要素である。だから、Reb関連ブログを改めて読み直してほしい。スキルはサイズと別物、学びはたくさんある。特に、DEF Rebはサイズを問わず、全員が取り組まねばならない技術。ここはかなり深く理解し、十分なスキルレベルまで高めたい。もちろん理解そのものも実際の運用も、経験年数で差は出るだろう。仕方のないことだが、数年選手経験したならば、きっちり勉強し直し正しい理解を得るべきだ。そんな観点から、本日の原稿を記述しよう。

「スクリーンアウト」は知ってるね。シュートされた時、自分のマークマンを背中で押さえ、ゴール側に飛び込ませない技術だ。ボックスアウトなどとも呼ばれ、DEF Rebの最大手段だといえる。弱いチームではほぼ例外なく、スクリーンアウトができない。だからまず、そういう選手達は、上手下手を気にせずスクリーンアウトを「実施する」、それから始めよう。 Rebの真実 https://saschool-blog.com/?p=1781

そして今日伝えたい最大事。一生懸命にスクリーンアウトを心がけてる選手達へのメッセージだ。ある程度のチーム力になれば、通常場面でのスクリーンアウトはおよそできる。両腕を後ろに伸ばし、OFFの身体を挟み込むように必死でスクリーンアウトする。そんなシーンをよく見かける。何とか頑張る姿に好感を持つが、これ、ファウル吹かれる可能性高い。両腕は少し横に開き、パワーポジションを取りたい。OFFがすり抜けんとすれば、スライドしてコースを止めるんだ。そもそも、背中で後ろ向きに止める理由は、ボール落下点を確認したいからだ。だからまずは、ゴール側に入り込ませないことこそが重要。向きを変えるのが目的じゃないね。凄く強いリバウンダー相手なら、向き合ったまま中への飛び込みを防いだっていい。自分も取れないけど、相手に絶対取らせないという強~い気持ちだね。

このように考えてみると、「一般的に是非やるべし」と思われてるスクリーンアウトの真実を、少し疑ってみる必要がありそうだ。Rebに飛び込んでこない選手っているものである。Rebに入ってこないんなら、その選手にスクリーンアウトする必要はないだろう。それより、ボールの落ちそうな所に寄ってれば、マイボールにできる確率が上がる。もちろん、そんなすきを突いてOFFがRebに来る危険性はあるので、完全に安心はできないのだが……。ある程度スキルが上達しゲームの理解が深まったなら、こんな場面もあるんだと承知したい。

ブンコーチ
ブンコーチ

スクリーンアウトの必要性に関し上述した。でもねえ、こんな風に書くと、すぐ「スクリーンアウトが不要」なんて考える生徒が出てくる。だから、初心者の内に教えたくない内容さ。次に書かれたケースなども大変重要なんだが、場面や加減を無視して失敗することもあるんだ。今回の内容は、あくまで上級者向け、それをわかった上で十分な注意を払い実施してほしい。

スイッチDEFによって、Rebの強い大きな選手が小柄なアウトプレイヤーを守ることがたまにある。この場合のスクリーンアウトは、最も問題が大きい。Rebに来る可能性が低い、あるいは、来てもそんなに怖くない「小さなアウトプレイヤー」に、自チームのでかいリバウンダーが付く。ゴールから離れた場所でだ。それは、DEF Rebが極めて不利になるという意味だぞ。どうするかって? 思い切ってスクリーンアウトをやめ、ゴール前に駆け寄る方が、おそらく良い結果になるね。スイッチを多用するチームに、よく見られる現象だよな。スクリーンアウトはRebを取るための最大手段なんだけど、あくまでも手段。目的はチーム全員の力でボールをゲットすることなんだ。スクリーンアウトせず、ボールに向かった方が良い場合もあるってことだ。ただ、スキルの未熟なうちは混乱しやすい。Reb場面のドリルや実戦経験を十分に積んだ上で、学びを考え直すとよいだろう。

チーム内に他チームより圧倒的なBIGマンがいる。それはとても頼もしいし、多くのRebを彼が手にするだろう。そんなビッグDEFならば、自分のマークマン一人へスクリーンアウト頑張るより、ゴール前に早く位置取りし跳ぶことに専念した方がより有益ともいえる。つまり、相手Cだけを守るんじゃなく、ゴールの最終番人としてのフープマンである。当然、世界は広いので彼が対抗できないようなOFFもいる。そんな時は、ガチガチのスクリーンアウトが必要になりそうだ。その準備だけは忘れてならない

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