練習生原稿95「Rebボールはどこへ落ちる」 Sugi Academy R4.7.15
今日の原稿は、上級者向き理論。しかし、練習法自体はミニバスでも十分可能、1本でも多くReb取りたいなら、役立つことに間違いはない。この練習法理論、私が自分で考案した。だが、21世紀になってから、レジェンド 「狂気のReb王 ロッドマン」が同じようなドリルを実践してたと知った。やはり、誰かが似たようなことやってるんだねえ。現役時代、頻繁にやらせたわけじゃない。練習の優先順位さほど高くないから……。でも、特にOFFリバウンドに有益だし、本気の生徒にとっては価値があろう。
「シュートボールがどこに落ちやすいかという理論」「具体的練習方法」の2部に分かれる。まずは、落下点を知る原理から話そう。シュートの強さ・角度・ボールスピン量(R3.7.31ブログ)など、諸要素が絡むので絶対的なことはいえない。また、コンピューター的処理・判断を、人は刹那に(一瞬に)実行出来ない。そう理解した上で読んでほしい。
だから、当たるおよその位置を捉えられれば十分だ。だが、これとて容易なことじゃない。そこで、跳ねる方向を判断するルールを説明しよう。図中に、リング端から垂線と45度線を、2ヶ所引いてみる。それが次の図だ。
ボールの飛んでくる角度は、上に書いた3つ。同角度の場合は、反対側へ45度かちょっと高めに跳ねることが多い(上2つ目の図、緑線)。高角度で飛んでくると、リング上方向へ行きやすい(上図赤線)。低角度で飛んできたら、普通は戻るように跳ねる(上図ピンク線)。リングの反対端へ2回目が当たる場合も、今説明したのと同じように考えればいい。ただし、1回目のバウンドでボールの勢いが落ちてるので、跳ねが弱まり早めに落下しやすいことは、念頭に置くこと。
もう2つ注意点があるが、その内1つを紹介しておこう。右のa b c 3つを比べてほしい。aは進行方向に対しほぼボール中央、bはやや上側、cは下側が当たってる。bやcでは、跳ねる方向が大きく変わる。45度線の上下関係なく、bでは戻りやすく、cでは進行方向高めに飛びやすい。一瞬の見極めではあるが、これはかなり神経質な部分。昔から言われるのは、飛んできた方向と逆へボールが落ちやすいということ。大体七割近くはそうなる。後は実際の練習で、目と勘を鍛えよう。
試合中とかでもいい。ベンチで応援しながら、チェックすることもできる。
具体的練習法に入ろう。左図のように、ペイントエリアを3等分する。実際に赤線を引くことは出来ないが、およそ60度に分割するのだ。そしてエリアに、ABCと命名する。チームあるいは個人でシュート練習するとき、シュートボールがどこに落ちるか、声に出して言い当てるんだ。そして、当たった本数と外れた本数を覚えておく。シュートはミドルと3ポイントの2種類。ゴール下は余り大きく跳ねないので、不要だろう。コート横や中央に陣取ってやるも良し、Rebボール拾いしながらやるも良し。いろんな角度から見ることが勉強になる。可能な限り、数値をメモに残そう。何十回と繰り返すうちに、読みの当たる確率が上がってくるぞ。ロッドマンが、どのようにやったかまでは知らないが、「ボール落下点ドリル」を通じて、チームメイトのシュートの癖まで掴み、Rebを拾うのに大いに役立ったという。「狂気のリバウンド王」らしい話だねえ。2人のリバウンド王 https://saschool-blog.com/?p=1996
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