他愛ないちょっとの会話が…… R2.12.16 LINE新着配信
旅行中の娘から、「パパ、お土産においしいラーメン買ったよ」とメールが入りました。「うおっ!それを魚ともいう(ぎょ・うお)」と返信したら、数分後、バカ受けしてるメールが、再度送られてきました。
先日、「……に合格したよ」という報告。私の返信は、「nice じゃん」
「今食べてるこれは、アイス」無邪気に喜ぶ娘でした。
こんなさもないような会話一つでも、少し心を潤します。余裕がなくなるほどに、顔つきも険しく……。私も過去に通った道ゆえ、よ~くわかります。だからこそ、日常に笑いが必要なんでしょう。数日前、女優さんの人相の話をしました。どんな美男・美女でも人相の良くない人っていますよね。心の状態が表面に出るということだと思います。短気な私も自戒せねばなりません。
練習生原稿9「メンタルの強さとは?」 Sugi Academy (S.A) R1.7.3
「試合中、強い気持ちを持って相手と戦うにはどうすればよいか?」という質問をいただいたので、今日は、メンタリティmentality(心のあり方、精神の持ち方)について論じてみよう。
強い心を持っている、気持ちが弱いなど、バスケのみならずよく耳にする言葉だ。性格を表すのに、長所・短所という視点が用いられる。ありきたりだが、例えば「優しい性格」は長所であろう。だが、優しいがゆえに、言うべき時に自己主張出来ない・注意出来ない・人を押しのけてまで頑張ることが出来ないなどということもある。これらはどちらかといえば短所。心のあり方というのは、多くの場合、正邪・善悪・良否の2面性を持つ。試合の中、メンタルが弱いがために、今一歩よいプレーが出来ないとしても、それは優しい性格の裏返しともいえる。1個の人間としては無価値なものじゃない(ただし、臆病は別だ)。そしてこれは人格的なものゆえ、簡単には解決しない。暴力的にサディスティックな指導を長く繰り返せば、変容するかもしれないが、スポーツにおける指導でそれはあってはならないこと、明らかに間違いである。長い時間をかけ少しずつ改善するほかないだろう。
しかし、現実に返り試合を思い起こせば、「何であんなにハートが弱いんだろう」「どうすれば、メンタルが強くなるのか?」という切ない気持ちに苛まれる(責められる)ことは少なくない。けっこう切羽詰まった(緊急の)課題で、この現実的な問題をどう解決すればよいのか? *「切羽」とは、日本刀の鍔の両面に当て固定する薄い楕円形の金物。これが鞘に詰まると刀が抜けなくなることが語源で、「為す術が無くなる」意味に使われるともいうが、その現象自体、私にはよく理解出来ない。ここでは、「緊急の」という語に置き換えてみた。
優しさというような性格の本質部分以外で、「強い気持ち(メンタルの強さ)」を邪魔しているものは何か? そこに思考を働かすと、解決策が見えてくる。ここからが本題、メンタルを左右するものとは?
それは、一言でいえば「プレーに対する自信」であろう。日々進化するS.Aの生徒達を見てわかるように、ついこの前までダメだったプレーが積極的になっていく。これは、「私にも出来るかもしれない」という自信である。練習で反復し、少し先が見えてくると、僅かずつ動きに変化が出てくる。時には一気に開花する。だが、それには学ぶ者の真摯な姿勢と意義深い練習が重要。S.Aの求めているものである。何回練習に参加出来るかは、成果に大きな影響を及ぼす。これまた、常に話していることだ。スキルの正しい使い方を知り身につければ、自然と自信に繋がろう。例えば、チェストパスの使い方に関し、このところ頻繁に説明している。ふわっと浮かせてポストを狙うような使い方は向かない。でも、知らなければついやってしまうよね。うまくいかねば、自信は崩れるばかりだ。成功的なプレー経験の積み重ねが自信を形成する。だからこそ、正しくドリルせねばならない。
他方で、自信を奪う原因に「あがり」がある。不安や恐怖に心をとらわれ、十分な動作やポテンシャルが発揮出来ない状態のことだ。相手の強さが原因で臆する(びくびくする)こともあるが、十分な練習成果を感じてない・場慣れしてないなど、自分側に問題を持つことが多い。「ある程度やれるはず」というレベルにいながら、緊張しちゃう人は、次の方法を試すべし。ベンチを出て行く1~2分前に深呼吸、息をせず顔が真っ赤になるくらいまで粘る。そして最後に「プハ~ッ」とやるのだ。苦しくて何も考えられない、緊張なんて忘れちまう。他にも方法はあるが、これがどこでも出来る手軽な手段だ。(やり過ぎて気持ち悪くならないように)
私が小学生の頃耳にした古~い歌、「柔」。試合に臨む柔道家の心構えを歌ったもので、歌詞の中に「勝~つと思うなあ、思えば負け~よ」というのがある。試合するのに勝つと思っちゃダメなの?と、当時、疑問を感じたのを覚えている。勝ちに心をとらわれたら、全体が見えなくなり、結果よい動きも出来なくなるという意味だったのだろう。「あがり」に通じるものだね。以前TVで、火炎の中を素足で歩いても火傷一つ負わない人間が紹介された(インチキかもしれないけど)。 これも「心頭滅却すれば火もまた涼し」という精神集中の言葉を彷彿とさせる。滝の水にあたって修行する滝行。真夏でも身が切れそうなほど冷たい水に長い時間打たれる。寒さの中でも乱されることのない平常心を求めているのだろう。それら以外にも、有名スポーツ選手などがよくやるルーティン(ここ一番で力を発揮するためのまじないのような集中法)、自己催眠、座禅など、「精神を制御する」話題には事欠かない。
座禅は、長久の歴史を持つ修行法である。廃れず存在するということは、それだけの価値があるのだろう。やや話がそれるが、「禅の精神」は、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズらにも認められてるという。そして、簡素の中に豊かさを認めるという考え方は、豊かLifeの骨子ともいえる。話を戻そう。座禅と似たようなのに「正座」がある。私は最長で、1時間40分位座っていた。「脚がビリビリ、顔は真っ赤、なんとか崩したい」何分か続けると、もうそれしか考える余裕はない。というか、まさにその一点にのみ心が向かうのだ。それでも崩せず我慢。極度に集中した状態である。集中力を高めたい人、是非やってみてはどうだろう。ただし、成長期に正座をやりすぎると、身長の伸びが阻害される危険があるという。膝への圧迫が原因だ。事実かは不明だが、その点には配慮してほしいね。
「メンタルを強くする(精神の制御)」は戦いにおける重要な課題。”心は冷静に、プレーは熱く” この言葉こそが、最高のプレー演出のキーワード。強いメンタルは平常心にあり、練習に裏打ちされた自信が源泉となることを忘れないでほしい。
正座にトライさせてみようかな。10分間くらいでいいですかねえ。他にも、メンタル関連の記事はたくさん掲載されてるので、「ジャンル別 目次」で調べ、読みあさってみます。記事によっては、「座右の銘」にしてる人もあるらしいね。
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