デイリー配信  スマホ充電、1年不要?

「IOWN(アイオン)」という次世代技術   R3.8.20 LINE新着配信

2019年NTTが発表した、新しいネットワーク構想について、話そうと思います。正式には、Innovative Optical and Wireless Network。省略して、「IOWN(アイオン)」と呼ばれます。何だか難しそうで、私もよく理解してはいませんでも、ちょっと面白そうかなと……。この英文を直訳すると、「革新的、光学的、無線通信網」とでもいえますかねえ?もう少しくだいた言い方だと、「革新的な光技術のネットワーク構想」という意味でしょう。NTTはソニー・インテルとともに巨大な業界団体を設立しました。

エジソンが実用的な白熱電球を発明してから約140年。生活様式は大きく変わりました。夜は明るくなり、テレビ・冷蔵庫・エアコンやパソコン、スマホなど便利グッズがあふれたのです。私たちの生活は電気、電力というエレクトロニクス(電子工学)の中に存在し、それ抜きではありえません。

そんな現実がさらに加速しようとしてます。IoT(物のインターネット化)やAI(人工知能)の進化による第4次産業革命です(この辺の詳しい説明は別の機会に)。根底にあるのは、現在の生活基盤である電気だけでは大容量のデータやエネルギーの送受信をまかないきれない未来が、やがて訪れるという懸念けねん(心配)です。それは、よりスマートな社会の実現を意味しますが、そのためには「不足するデータやエネルギーを補うもの」が必要です。NTTが開発してきた光技術の活用が、そこで役立つといいます。理由は、光は電気よりも速くて遅延が少なく、より大容量のデータを転送でき、それにともなう消費電力も抑えることができるからなんだそうです。これまでの電子工学「Electronicsエレクトロニクス」から、光の科学と応用「Photonicsフォトニクス」を中心にすえたネットワーク構想へと視点は移っています。

これまでも、光技術は主に通信で使われてきました。フレッツ光とかですね。それを端末やサーバー内での情報処理にも適用し、活用範囲を拡大するんです。光から電気への変換処理を不要にし、低消費電力や作業スピードupを実現します。これがオールフォトニクス・ネットワーク。従来と発想の異なる情報通信インフラ「IOWN」が多様な価値観を生み出し、想像すらしなかった事象の実現する社会が、近い将来、訪れるのでしょう。

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