練習生原稿144「ワンハンドRebの薦め」 Sugi Academy R7.3.13
リバウンド記事を読む選手・保護者は、通常の記事に比べ幾らか少ない傾向にある。小さい奴はRebを拾いにくいという実態があり、そんな思考が世間に染みこんでいる。コーチ達にも同様だ。事実には違いないが、どうにもならないほど深刻極まりないものなんだろうか?
165cmのA、180cmのBがいて、今Rebを争ってるとしよう。みんなBが勝つと考える。だが、Aは腕が長くBと同じくらい、しかもジャンプ力は10cm余分に跳べる。これならどうだろう?「もしかしたら」と、思う人が増えよう。ボードで跳ね返ったボールの真正面にAが位置取りし、Bは横の方にいる。そうなれば、断然Aが有利になるだろうね。Rebの優劣を決定するのは、サイズだけじゃないんだ。地上における場所取りの意欲とパワー、空間占有能力、これらが大きく関わってくる。こういうとこから意識を変えないと、スキルの上達は望めない。限りある練習時間の中でやれることの制約は受けるが、S.A.がこだわるカイリードライブと同様、Rebにも追求余地はあろう。
今日話題にしたいのは、ボールのつかみ方。通常は両手でガッチリとつかみ、叩かれないように身体へと引きつける。これを片手でつかんでみようという提案だ。「片手でつかむ??」無理だろそりゃあ、そう思うよねえ。正確に言うと、片手で引っかけてから、両手保持に変える
という意味だ。
右の図1を見てほしい。これが両手でのリバウンド。既にボールを引きつけ始めてるので、少し腕が曲がり、ボール位置はやや下がってる。図2はほぼ最高点でボールを捉えてるので、条件が一緒ではないが、それにしても、明らかに片手リバウンド(ワンハンドReb)がより高い位置でボールを捉えられると、分かるだろう。そしてもう一つ、ワンハンドには優位性がある。それは何か?ボウスハンドの場合には、身体の向きがボールに対し、ほぼ正面を向く。両手同時につかみに行くので、まあ、当然だ。だが、ワンハンドではその制約がない。正面はもちろん、左右にズレていても、腕をニュッと伸ばしボールを捉えることができる。つまり、相手リバウンダーの真上にあるボールでさえ、制空権を得ることが可能なんだ。両手だと、相手シリンダーへ突撃、ファウルにもなりやすい。

Reb経験の少ない人には、これは理解できないかもしれない。少しの違いに思えるが、相当大きな差となって現れる。今日は上級者対象のドリルである。まずは、地上戦で場所取りを負けないこと、少しでも多くボールに跳びつくこと、高く跳ぶコツを覚えること、それらが先だ。Rebファンダメンタルを十分こなしたら、上級ドリルに入ろう。
Rebボールの落下点 https://saschool-blog.com/?p=3921
スクール生N180cm 高校1年時の動画である。左ウイングからの3Pシュートに対し、早めに右ゴール下へと場所取りをしてる。これが大事なんだ。ボールはシュートと反対側に落ちることが多い。絶対則じゃないけど確率重視は意味がある。もっと跳ねる力が伸びれば、やがてゴールに届くかもしれない。そうなると、一瞬保持せず、手で叩いてシュートする完全なタップになるだろう。いつの日か「プットバックダンク」なんて見られたら最高だね。
さてと、実際の練習方法に移ろうか。空中で片手でのハンドリング技術が要求される。そのため薦めたいのは、片手タップドリルだ。リング正面を避けてボードに正対し、ボールをボードめがけて適度の強さで投げる。その跳ね返りに合わせてジャンプ、片手でボールをタップし、再度ボードにぶつける。これを連続5回できるようにするんだ。毎日5~10セット続け、ミスしないで確実にできるまで練習だ。もちろん、左右両方やるんだよ。ジャンプの仕方が上手くなる。跳ぶ高さだけじゃなく、ボールの跳ね返りにぴったしタイミングを合わせるスキルが伸びる。成功率が上がり慣れてくれば、タップする手を左右交互にすることも可能。そして5回目はタップシュートするんだ。
次は2回タップした後、3回目のボールを手のひらで巻き込むように掴み、両手で保持し着地する練習。この際、身体全体を外側へ90度捻って下りる。そしてピボットを踏みゴール下のジャンプシュート。これも同様の回数で良い。
これらのドリルをするにあたり、ブログ「空中戦に強くなろう https://saschool-blog.com/?p=6278」中で紹介した、イラストのようなジャンプドリルをやっておくと、バランス感覚を理解しやすかろう。さらなる発展ドリルは幾つもあるが、全部は紹介しきれない。上述の練習だけでもかなり成果は上がるので、通常のRebに強くなったら、是非挑戦してみるといい。ただし、全力で跳ねること、弱いジャンプでは練習にならない。



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