新たなるNBA挑戦者 R6.8.8 LINE新着配信
NBA メンフィス・グリズリーズとエグジビット10契約を合意した河村勇輝。世界に挑む準備として、世界基準でのスキルアップを図り、意欲的に英会話も学んできたそうです。ワールドカップ、横浜ビー・コルセアーズでの大活躍は周知のとおり。そして、今オリンピックでの大活躍は世界に認知されました。実力だけでなく運にも恵まれ、NBAチャレンジの狭き門までたどり着いたのですね。インディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約した富永とともに、NBA本契約を目指していくことになります。エグジビット10契約とは、レギュラーシーズン開幕前に実施されるトレーニングキャンプへの参加を前提とします。シーズンを控えたNBA一流選手達がドリルする場であり、そこに参加できるって、ものすごい勉強になります。Exhibit10のみでは、NBAの公式戦には出られず、実質NBAプレイヤーとはなれません。しかし、チーム側が認めれば、開幕前までに2way契約に切り替えることができ、NBA公式戦出場のチャンスを得られます。いきなり本契約をとりロスター入りは、まずないでしょう。だから、NBAに話を限定すれば、2wayへの昇格か解雇かどちらかの道なんです(ただし、NBA2軍に当たるGリーグでの活動は出来る)。Exhibit10では、年間の給与保証とかはありません。日割り計算で支払われます。在籍が50日続けば50日分もらえます。詳しくは知りませんが、1日3,000ドルくらいでしょうかね。現在の日本円なら40~50万円くらい、保証がないとはいえ凄い額ですよね、一般人から見れば……。選手らは、最高峰のNBAでプレイすることを夢見てます。決して金銭だけに囚われてはいないでしょう。とりわけ、若いうちは理想の実現を強く欲するものだと思います。
「このサイズでもNBAに挑戦しコートに立つことができるんだと証明して、一人でも多くの子達に対し、バスケットを始めるきっかけや頑張る原動力にできればいいなと思います」と、河村選手。日本バスケの確かな進化形がここにあります。
練習生原稿129「2on2実戦的キラーパスⅠ」 Sugi Academy R5.3.31
ゲームは5:5で行われるが、パスプレイは常にパッサーとレシーバーの2人である。パッサーはボール保持者、問題はレシーバーが誰になるかだ。いろんなケースがある。その中の一場面を捉えてパターン化したプレイを提示し、キラーパスの使い方を説明する。無論全てのパスじゃなく、2:2もほんの僅かな場面に過ぎない。それでも、利用法の理解やゲームへの活用に寄与できるであろう。だが、本来のパスゲームにはパターンなどない。だから、パスの理解のため原理や注意事項に関し、是非、過去ブログをしっかり読んでみてほしい。
今日の記事では、4つの場面でのドリルが紹介されてるわ。コーチが言うには、こうしたキラーパス使用パターンが数十種類あるんですって。もちろん使うパスの数も増えていく。そういえば、メンバーラインに送信されたプレイには、S.A.生の実践例やU18日清トップリーグ、NBAなどにおけるキラーパスが、細かく解説されてたわよね。
キラーパスを使う場面って、やたら多いわけではない。でも、プレイレベルの飛躍的進歩に不可欠なんだよ。観客も選手も楽しいしね。応用場面での用途は広いが、まずは基本的なケースから学んでほしい。
レシーバーは原則、VカットでDEFを振り切る。それは一瞬の出来事だが、ボールを受ける僅かな時間を生み出すのだ。パスは、プッシュまたはアンダー。DEFの腕が下がってれば、プッシュで肩のすぐ上を狙い、上がってればアンダーでウエスト横付近を狙う。実に簡単そうに見えるが、やってみるとなかなか上手く通らない。この図ではDEFがビハインドに付いてるが、サイドカットする場合も多いので、それも練習する必要あり。ボールマンDEFの腕が上下に動かされた時は、2つのパスを切り替えて使うのだが、これはかなり上級テク。それぞれを使いこなしてからドリルする。
インサイドへ合わせるヘッドパスは、モーションを極小にすることが重要。そうすれば、読まれることは殆どない。変形ヘッドでは手首を左右にねじってパスする。幾分モーションが起きるので難易度が上がるが、使用場面がかなり広がり大変有効だ。だがその分、通常のヘッドパスを反復練習し使いこなせるようにしとかねばならない。これだって、すぐ簡単にできるなどと思わないでほしい。通常のパスって、凄く簡単に考えられてる。だから余計飽きて練習しない。スキルってのは、どれも楽にはいかない、それを認識すべし。
ジャンプヘッドパスは、立ったままその場で使うことは稀だ。多くは、ドライブからジャンプシュートを狙い、味方のカットインに合わせるために使われる。ナイスブロックを外すことができるねえ。また、ハイポストあたりでジャンパーを狙い、DEFの注意を引きつけておいて、ゴール下に軽く捌いたりする。パスそのものの難しさより、DEFの裏を捉える視野や脱力の加減などがポイントとなる。柔らかいプレイというイメージを与えるだろう。
ドリブルスナップパスは、最強パスの一つ。本当に30~40cmの隙間を矢のように通すことができ、予測が極めて困難なため、カットされることも殆どない。ただし、それは正しく学び使えればの話である。今現場に溢れてるのは、「三流プレイの流布」に書いたワンハンドパス。こんなのはパスミスを誘発するだけ、およそ効果的な使用にならない。中学高校の上級者、特にPGには是非覚えてほしいと願うが、これをファンダから正確に教えられる人、滅多にいないだろう。そんな意味でも必殺技だねえ。
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