デイリー配信　 魂の挑戦、百名山踏破の7800km

グレートトラバース 　　　R3.6.11 LINE新着配信

「アドベンチャーレース」って聞いたことありますか？山・川・海などの自然をフィールドに、多種目なアウトドア競技（トレッキング・マウンテンバイク・パドリング・ロープワークなど）をしながら、ゴールを目指すレース。夜間活動を含む3日以上の長距離レースですが、国内では、1～3日のレースが開催されてるそうです。チーム戦が多いのですが、個人戦に近いこともあるようです。

日本屈指の「プロアドベンチャーレーサー 田中陽希ようき」さん。2014年、208日11時間（予定は7ヶ月）かけて、日本百名山（屋久島 宮之浦岳～利尻島 利尻岳）を南から北（全行程7,800km）へ徒歩だけで人力踏破する（海峡区間はカヤック）「グレートトラバース 日本百名山ひと筆書き」を達成。現在は、日本300名山に挑戦中（グレートトラバース３）です。単純計算でも１日平均40km近く歩きます。７ヶ月間毎日ですよ。（東名高速道路でいえば、静岡ICから東なら富士、西なら菊川くらいです）しかも、普通の道路だけじゃなく、山登りが入るんです。通常片道5時間コースを2時間で早登り、岩がゴロゴロした急坂、目がくらむような稜線、わずか20~30cm幅の岩場で鎖くさり頼りの登り下り、雪や氷の上での重い歩行（北海道大雪山などは、静岡で残暑厳しい9月に雪をかぶることもあります）、広大なガレ場での見つけにくいルート、60km以上を歩く日も珍しくありません。強行軍の中で足に異常が出たり、体調不良で休養を余儀なくされることもあります。本当に命がけといえます。

数十話視聴しました。同行カメラマンも山登りの専門家、NHKの企画です（スタッフ達の苦労もなみなみならない）。見るほどに引き込まれていきました。ストーリーそのものは、毎回大きく変わるわけじゃありません。しかし、対象となる山・自然の変化・人々との出会い・田中さんの思い、それらが上手く絡み合い、見応えを演出してるのです。時折紹介される深田久弥のコメントも味わいがあり、驚き・憧れ・尊敬・感動、実話ゆえの深みを感じます。「スゲ～」としかいえない行動ですねえ。NBAの選手と同様、自分にできないことをやってのける人には、本当に憧れます。

９９座目から旅の最後は、知床中央部にそびえる羅臼岳～利尻島まで。400kmのロードを１週間で歩き、荒波逆巻く海峡「利尻水道」をカヤックで渡ります。風速20ｍの風に流され、２度転覆、冷たい海に投げ出されました。予定時刻や場所が大きくずれたものの、何とか上陸。最後の夜を迎えます。＊最後の晩のはずでした。翌日利尻登頂を目指したのですが、あまりの強風に、残り1km地点で撤退を決定。数時間だけ風が収まるという予報を信じ、翌朝4:00に再挑戦、見事登頂成功しました。

ドキュメンタリーといえど放映が前提、多少盛った部分があるかもしれません。しかし、前人未踏の旅は、私達の記憶や平成の歴史に深く刻まれることでしょう。百聞は一見にしかずなので、下記を参考に、ご覧になってはいかが？

グレートトラバース初回 　　　企画番組の再放送は終了ですが、数話は、まだ視聴可能のようです。
グレートトラバース２ 　　　　初回にもう100座追加、７ヶ月間8000kmの旅。現在、NHK BSプレミアム103で、平日6:00および11:15から30分間、二度にわたり再放送中。とっつきにくい時間帯であり、「１」程有名な山は少ないですが、是非お薦め。感動は心の栄養です。
グレートトラバース３ 　　　　検索すると、ページが出ます。６月現在進行中の企画.。日程に余裕を持たせている？コロナ事情等あるのかもです。ゆえに、「１」と同じ感じかどうか不明ですが、動画・番組表などあります。