森、黄金色に輝くとき R2.11.1 LINE配信済み
練習生原稿 31(正月号)東山魁偉作品に登場した「緑響く」のモデル地、御射鹿池(奥蓼科)です。どっちも「こうよう」ですが、区別しやすいからでしょうか、黄葉を「おうよう」と呼ぶこともありますね。色の違いが起きる理由は、葉緑素(クロロフィル)が抜け落ちた後に存在する、色素成分によります(舌をかみそうなので、名前は省略)。御射鹿池周辺は、カラマツや白樺が中心。だから、黄葉なのです。そこにナナカマドの赤が混じります。まあ、詳しい植生など、私にはわかりませんが……。「こうよう」といえば「紅」というイメージが強く、黄色は準主役と思ってきました。しかし、上の写真を見て、概念を改めたのです。 東山魁夷 極限までの取り組み https://saschool-blog.com/?p=608
山の上半分には陽が当たり、黄色→黄金色になっています。所々の紅がそこへ混じり、何ともいえない微妙な色合い。陰の緑部分が脇を固め、細いグレーの幹が優しい印象を与えますね。手前の大きな木は、全体を邪魔することなく、遠近の妙を引き出しています。バックには、透き通るような青空、助演男優賞です。そして、酸性の強い冷鉱泉ゆえ魚が住めず、汚れのない水が映し出した、鏡のような写し絵。こちらは、助演女優賞でしょうか。見事としかいえない「調和の自然美」今(LINE配信時)が、まさに見頃です。
写真を撮った方のセンスの良さに脱帽です。H26.10.24撮影 その方(諏訪市在住)が言われるには、「風のない晴天日の夕暮れ時」、真っ赤な太陽が紅葉の色彩を際立たせるということです。もとより持ち合わせたセンスもあるでしょうが、何回も足を運びシャッターチャンスを窺う、そういう積み重ねで磨かれた部分もあるはずです。バスケのセンスも、高める努力が必要です。
この写真、現在、私のパソコンの待ち受け画面で活躍中。十分堪能しています。
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